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2005.03.30

指先の快感

ギター教室に行くたびに先生に注意されることがある。左手の押さえ方。

「もっと指を立てて、指先で弦を押さえてください」
「指の付け根から弦を押さえるつもりで」
「指先が体の中心に向かう角度が理想的です」

という具合に、左手の指の形を毎回直される。先生の理屈はなんとなくわかる。指を立てて指先で弦を押さえる方が効率的に力が働いて、楽に抑えられるはず。おそらく、指の動きも自由になる。その理屈はなんとなくわかる。

でも、ギターを弾き始めて6年の間に身についてしまった、指を寝かせて押さえるクセは、ちょっとやそっとでは直らない。

最近は、きわめて素直でよい子の生徒のももこさんなので、なんとか左手の悪い癖を矯正しようと努力を続けているところである。「ギターを弾いていて、自分の指先が見えるようではダメです。爪が見えるようにして押さえてください」という先生の言葉を思い出しながら、「爪を見よう、爪を見よう」と唱えながら繰り返し、宿題を弾いてみる。

慣れ親しんだ悪い押さえ方から、「爪が見える」押さえ方に変えようとすると、そのとたんに弾けなくなるのが悲しい。今まで通り、指の腹でテキトーに押さえていれば、テキトーに弾いていても、指はテキトーに弦に当たってくれるので、テキトーに曲を弾くことができる。ところが、指先というのはとても面積が小さい。指の腹に比べたら「点」みたいなもので、その指先で正しい弦を押さえようとすると・・・・

命中しない!!!

のです。悪い指の形ではけっこう弾けていたところも、正しい指の形にすると、ぜーんぜん指が押さえるべき弦に当たらない。あれ? あれ? の繰り返しで、だんだんイライラ・・・悲しくなってくる。

でも、最近は、とても熱心で素直な生徒のももこさんなので、弾けなくても投げ出さずに、「爪が見えるように、爪が見えるように」と呪文を唱えながら練習するのです。

なんて忍耐強いのだろう、と自分で自分を褒めてあげたくなります。

最近、この「爪が見える」指の形の中に、ひそかな快感を見出しました。それは・・・指先がうまく弦に当たった瞬間に、まるで指先をマッサージされているような心地よさがあるのです。爪の際が弦に当たった瞬間に、心地よい刺激があるのです。その快感を味わいたくて、一生懸命練習していたりして・・・・

そうか。正しい指の形って気持ちいいことなんだ! それを先に教えてくれれば、もっと早く、「爪が見える」正しい弾き方の練習を始めていたのに・・・


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コメント

そうそう。「気持ちいいこと」は誰だって大好きだもんね。

投稿: ももこ | 2005.03.31 01:09

ももこさん 貴重なお話を!!
そうですか。私もギター、寝かせた指です。
その押さえ方、やってみよう。
ところで快感こそが人を向上に導くという考えに
私は共感しております。

投稿: ひとみ | 2005.03.30 23:17

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