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2005.06.30

こっそりひとり言・・・

歌うことが好き。
食べることが好き。
眠ることが好き。
そして、書くことが好き。

こんな自己紹介をすること自体が嬉しかった。
なのに、このごろ書くことが億劫になった。書くということに慎重になったような、臆病になったような。

好きな歌について語りたくてキーボードにむかう。でも、ちょっと待って。もう少しきちんと調べてからの方がいいんじゃないかしら? と書き出しの文章を消してしまう。

歌っていて、ギターを弾いていて発見したことを語りたいと思う。でも、ちょっと待って。そんなこと、みんなとっくに知っていることかもしれない。ことさら自慢げに(?)わたしが発表しなくても。

ニコニコと楽しく歌っていたわたしはどこに行ってしまったのだろう・・・ 「こんなことがあったのですよー!」と嬉々として日記を書いていたわたしはどこに行ってしまったのだろう。

それでも、何かを書きとめておきたいという思いは消えない。この、今の胸のうちを書いておきたい。誰かしかに読んで欲しい。そんな割り切れない衝動にかられて、こっそりひとり言をつぶやくことにしました。

こっそりつぶやいています。ここで

気が済むまでひとり言をつぶやいたら、また元気に歌うももこさんに戻れるかもしれない・・・


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2005.06.28

たまには「らしくない」歌を

開店当初から遊びに行ってる瑞江のHOTコロッケというライブレストラン。お料理とお酒と友達と音楽。時には緩やかに、時には熱く、音楽を味わう人々が集う。

そんな素敵なお店、HOTコロッケで年に数回、妙に皆が熱くなる夜がある。それが「さだナイト」。文字通り、この夜はステージにかわるがわる立つ人が歌うのはどれもこれもさだまさしの歌。

第一回「さだナイト」の告知文には確か、こんなことが書いてあったような記憶がある。

1.歌はすべてさだまさし。
2.飛び入りもさだまさし。
3.同じ歌がだぶってはいけない。
4.MCは長く・・・

この不思議な夜の司会進行役を務めていた音楽友達の人柄に引っ張られて遊びに行くようになった。最初は聞いているだけ。でも、次に行くときには「わたしも何か歌おうかな」と思った。

さだまさし。特に好きというわけではない。たくさんたくさん歌を作っているらしいが、知っているのは「関白宣言」、「雨宿り」、「精霊流し」、「北の国から」といった大ヒット曲がちょっとだけ。さて、何を歌おうか・・・・

最初に歌ったのは「道化師のソネット」。もともと大好きな歌だった。いつかは歌ってみたいと思っていた。さだまさし好きの友人のギターで楽しく歌ってきた。

二度目には「セロ弾きのゴーシュ」。さだナイトではおなじみのメンバーのギターにピアノ、そしてなんとバイオリンといっしょに楽しく歌ってきた。

そして、今度の日曜日。この夏のさだナイトがやってくる。

さだナイトが近づくと、「今度は何を歌おうかなあ」とわたしはあちこちでつぶやいているらしい。聞きつけた友人達がいろいろ提案をしてくれる。

「つゆのあとさき」を歌ってください。
「パンプキンパイとシナモンティー」でしょ、食いしん坊のMomokoさんが歌うのは。
「紫陽花の歌」はいいですよー!
やっぱり「秋桜」じゃないですか。名曲だし。
「童話作家」って歌はどうですか?
などなどなど・・・

提案してくれるのはありがたいが、そのほとんどの歌をわたしは知らないわけで、まず、さだまさしのCDを手に入れなければ話が始まらない。というわけで、さだナイトを一週間後に控えた週末。TSUTAYAに足を運んだ。借りてみたのは「帰去来」というアルバム。

穏やかなメロディと美しい日本語の言葉を駆使して描く物語。これぞさだまさし!という雰囲気の歌の数々。それが、11曲目の「胡桃の日」で、あれ?と思わず聞く耳が真剣になった。

言葉が通わなくなった君と僕は、カラカラと音をたてて転がる胡桃の実のようだ・・・とうたう「胡桃の日」。さだまさしにしては珍しいのではないかしら? 君と僕の隔たりをこんなにストレートに歌うのは。

ももこさんはほんわか癒し系。そうよく言われる。そして、「きっとももこさんが歌ったら似合うから」と皆さんが勧めてくれる歌は、明るい歌、きれいな歌、かわいい歌。わたしに似合う歌を選んでくれる友人達の優しさは本当にありがたい。

あまのじゃくなのだろうか。わたしの中には「ほんのりほんわか癒し系」じゃない、別のわたしがいるんだけどな。たまには、そんな別のわたしのままで歌いたいのにな。

「胡桃の日」。さだまさしも、たまには別の自分になりたかったのではないかしら。美しい詩とメロディのパステル画の世界ではなく、モノクロのシャープな映像で描く世界が欲しかったのではないかしら。そんなストレートな言葉が並ぶ「胡桃の日」。わたしの中のもうひとりのわたしを登場させて歌ってみたくなった。

しかし。

さだナイトまであと5日。ギターを弾いて歌えるようになるだろうか? やっぱりおなじみのメンバーに伴奏をお願いして、メルヘンの世界をうたおうかなあ。。。。

はてさて。さだナイトは7月3日。ももこさんの3曲目のさだまさしレパートリーはいったい何になることやら・・・

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2005.06.08

早く言ってよーー!

土曜日はギター教室の日。
ここのところ、ハッピー・カレーライスとFELICIDADEばかり練習していて、ギター教室の宿題をほとんど練習していない。困ったなあ。きょうは何を教えてもらおうかなあ・・・・

「じゃ、ももこさん、『ケンプのジグ』からいきましょうか?」
あらら、珍しい。今日のセンセイは前回のレッスンの中身を覚えている! これはますます困ったなあ・・・

「あのですね、センセイ。ここのところちょっと弾き語りの練習が忙しくて、ケンプのジグ、あまり弾いていないんです・・・・」
「そうですか。でも、前回のレッスンから2週間時間があったんですけどねえ」
あらら、きょうのセンセイはけっこう言いたいこと言いますねえ。ますます困った。どうしよう・・・・あ! そうだ!

「あの、それでですね、センセイ。だいぶ前から毎日弾いているバッハのインヴェンションの1番なんですけど、もう少し滑らかに弾くにはどうしたらいいか、きょうはそれを教えてください」

インヴェンションの1番。ずっと前にアンサンブル用に楽譜をもらったのだった。何度かセンセイと二重奏した。ひとりでは2声のうちの片方しか弾けないけれど、でもそれだけでも弾いていて楽しい。毎日、ギターの練習を始めるとき、最初に弾くのはこのインヴェンションの1番。

センセイの前でひととおり弾いてみる。

「うーん。右手は上手になったけど、左手に改善の余地がありますねえ。もう一度、弾いてみてください」

そして、もう一度弾いてみると。

「うーん。左の指はもっと立てて弦に当てて欲しいんですけどね。指先が体の中心に向かう角度。特にももこさんは、小指が寝ちゃうクセがついてますねえ」

これは、もう78回ぐらい指摘されたことで、なんだかいまさら・・・という気もしないではないけれど・・・でも、最近は素直な生徒のももこさんなので、

「そうですね。でもどうしても小指は寝ちゃうんですよ、センセイ」とアドヴァイスを待っている。

「最初に小指を正しい角度で弦に当ててみましょう。それから人差し指を当ててみてください。」

と言いながら、先生はわたしの指を一本一本つまんでは弦に当てていく。なるほど。言うことを聞かない小指を先にお行儀よく弦に置いてしまうのですね。でも・・・人差し指を弦に当てたとたんに、やっぱり小指はぺったんこに寝てしまう。

「おかしいなあ・・・」と言いながらセンセイは、わたしの横から、後ろから左手を覗き込み、頭をひねる。そして突然、

「あ!」とセンセイが叫んだ。

「どうしたんですか、センセイ??」

「ももこさん、手のひらはギターにくっつけなくていいんですよ!」

え?

「ギターに接触するのは、親指と、弦を押さえる指先だけです。」

うん?

自分の左手を見てみると・・・・手のひらというか、指の根元あたりがペタっとネックに張り付いている。

え? ギターってこうやって弾くんじゃないの? そう、信じて疑ったことはなかったんだけど・・・・ええ? 指先と親指だけくっつけて、他の部分はギターに触っちゃいけないの???

おそるおそる手のひらをギターから離してみる。親指と他の指の指先だけだけをギターに当てて、弾いてみる。なんとも心もとない感じ。

「ほら、こうすると、真上から指を弦に当てられるでしょう? それに指が自由に動かせます。」

うーん。そうかなあ。たよりないし、不安定な感じで、とてもとても指が自由に動かせるという気はしないけどなあ・・・

「ほら! ももこさん、指の形がだいぶよくなりましたよ!」

そうですすか? なんだかよくわからないけど、ほめられるとちょっと嬉しくなる。

「そうそう。手のひらは、たまにはハズミでギターに触りますが、基本的には離れているんですよ。でないと、自由には弾けません」と、センセイはきっぱり言い切る。

でもねえ、センセイ。左手のフォームは、いままでにもう、89回ぐらい注意されたじゃないですか?
なんで、なーんで、こんな基本的なことを、もっと早く見つけてくれなかったのよーー!

という文句は胸にしまっておいて・・・何しろ、最近は素直な生徒のももこさんなので・・・手のひらをギターから離して、今日もインヴェンションの1番を練習するももこさんなのでありました。

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2005.06.05

言葉はいらない

ブラジルの歌と日本の歌とおしゃべりと。

Momokoライブのチラシにはこう書いてある。そして、その通り。ライブのわたしはよくしゃべる。

「面白かったですねえ、トークとお話とMCが」と言われたことが本当にある。話が面白いとよく言われる。

ライブで話すのはとても楽しい。きょうはこの話をしようと、ニヤニヤしながら考えていることもあれば、その場の目の前の人々の様子や受け答えで、ひょいと思いつく話で盛り上がることもある。

でも、たまには何も話したくなくなる時がある。

急きょ作ることになった知り合いの結婚式の記念品用CDに入れることにしたFELICIDADE。

録音の日まで、何度も何度も練習した。ポルトガル語の歌詞を念入りに確認し、歌詞が伝わるように繰り返し歌ってみる。ブラジル人のような発音では歌えないし、ブラジル人っぽく歌いたいとも思わないけれど、日本人のわたしがポルトガル語で伝えたいことが伝わるように歌いたい。ポルトガル語の歌詞が、呪文や早口言葉ではなく、内容を持った言葉として感じて歌えるまで、何度も歌った。

自分でつけた日本語の歌詞。自分の歌を録音しては、できるだけ自然な歌に聞こえるように歌いなおす。そして、気をつけるところや工夫するところが自然な感じに歌えるまで繰り返す。自分の耳が聞き分けられる範囲で、歌っては考え、歌っては考える。

この歌のギターは、わたしが弾けるギターの中で、できる限り美しく弾きたいと思った。まだまだコントロールのきかない右手と左手。そのつたなさの中で、わたしの出せる音の中で、いちばん美しい響きを出したかった。納得のいかない音で弾いてしまったときは、左手を見つめては押さえ方を考えたり、タイミングを考えたり・・・

そんな練習を繰り返して迎えた録音の日。ふっと、自分の歌に迷いを感じてしまう。今まで描いてきたストーリーの結末に自信がなくなる。そんな迷いのさなかでなんとか録音したFELICIDADE。

そして、録音の翌々日のライブで歌ったFELICIDADE。まぶたの内側に、felicidadeとsaudadeを描きながら歌ったFELICIDADE。

歌い終わったとき。きょう、わたしはこの歌で語りたかったことをすべて語ったと思った。マイクに向かって話す言葉が浮かばなかった。何も話したくなかった。

何も言わずに次の歌のイントロを弾き始めながら、きょうは、この一曲を歌えただけで、わたしは十分幸せだ、と思ったFELICIDADE。

ライブでおしゃべりするのはもちろん大好き。だけれども、時には、歌とギターだけ。あとは何の話もしたくない。そう思えるような歌をうたいたい・・・・これからも。

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