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2005.06.08

早く言ってよーー!

土曜日はギター教室の日。
ここのところ、ハッピー・カレーライスとFELICIDADEばかり練習していて、ギター教室の宿題をほとんど練習していない。困ったなあ。きょうは何を教えてもらおうかなあ・・・・

「じゃ、ももこさん、『ケンプのジグ』からいきましょうか?」
あらら、珍しい。今日のセンセイは前回のレッスンの中身を覚えている! これはますます困ったなあ・・・

「あのですね、センセイ。ここのところちょっと弾き語りの練習が忙しくて、ケンプのジグ、あまり弾いていないんです・・・・」
「そうですか。でも、前回のレッスンから2週間時間があったんですけどねえ」
あらら、きょうのセンセイはけっこう言いたいこと言いますねえ。ますます困った。どうしよう・・・・あ! そうだ!

「あの、それでですね、センセイ。だいぶ前から毎日弾いているバッハのインヴェンションの1番なんですけど、もう少し滑らかに弾くにはどうしたらいいか、きょうはそれを教えてください」

インヴェンションの1番。ずっと前にアンサンブル用に楽譜をもらったのだった。何度かセンセイと二重奏した。ひとりでは2声のうちの片方しか弾けないけれど、でもそれだけでも弾いていて楽しい。毎日、ギターの練習を始めるとき、最初に弾くのはこのインヴェンションの1番。

センセイの前でひととおり弾いてみる。

「うーん。右手は上手になったけど、左手に改善の余地がありますねえ。もう一度、弾いてみてください」

そして、もう一度弾いてみると。

「うーん。左の指はもっと立てて弦に当てて欲しいんですけどね。指先が体の中心に向かう角度。特にももこさんは、小指が寝ちゃうクセがついてますねえ」

これは、もう78回ぐらい指摘されたことで、なんだかいまさら・・・という気もしないではないけれど・・・でも、最近は素直な生徒のももこさんなので、

「そうですね。でもどうしても小指は寝ちゃうんですよ、センセイ」とアドヴァイスを待っている。

「最初に小指を正しい角度で弦に当ててみましょう。それから人差し指を当ててみてください。」

と言いながら、先生はわたしの指を一本一本つまんでは弦に当てていく。なるほど。言うことを聞かない小指を先にお行儀よく弦に置いてしまうのですね。でも・・・人差し指を弦に当てたとたんに、やっぱり小指はぺったんこに寝てしまう。

「おかしいなあ・・・」と言いながらセンセイは、わたしの横から、後ろから左手を覗き込み、頭をひねる。そして突然、

「あ!」とセンセイが叫んだ。

「どうしたんですか、センセイ??」

「ももこさん、手のひらはギターにくっつけなくていいんですよ!」

え?

「ギターに接触するのは、親指と、弦を押さえる指先だけです。」

うん?

自分の左手を見てみると・・・・手のひらというか、指の根元あたりがペタっとネックに張り付いている。

え? ギターってこうやって弾くんじゃないの? そう、信じて疑ったことはなかったんだけど・・・・ええ? 指先と親指だけくっつけて、他の部分はギターに触っちゃいけないの???

おそるおそる手のひらをギターから離してみる。親指と他の指の指先だけだけをギターに当てて、弾いてみる。なんとも心もとない感じ。

「ほら、こうすると、真上から指を弦に当てられるでしょう? それに指が自由に動かせます。」

うーん。そうかなあ。たよりないし、不安定な感じで、とてもとても指が自由に動かせるという気はしないけどなあ・・・

「ほら! ももこさん、指の形がだいぶよくなりましたよ!」

そうですすか? なんだかよくわからないけど、ほめられるとちょっと嬉しくなる。

「そうそう。手のひらは、たまにはハズミでギターに触りますが、基本的には離れているんですよ。でないと、自由には弾けません」と、センセイはきっぱり言い切る。

でもねえ、センセイ。左手のフォームは、いままでにもう、89回ぐらい注意されたじゃないですか?
なんで、なーんで、こんな基本的なことを、もっと早く見つけてくれなかったのよーー!

という文句は胸にしまっておいて・・・何しろ、最近は素直な生徒のももこさんなので・・・手のひらをギターから離して、今日もインヴェンションの1番を練習するももこさんなのでありました。

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