« DESPERADO | トップページ | マウスのボール »

2005.08.02

お兄さんの気配りが嬉しかった

吉祥寺のスターパインズカフェというライブハウスに、劉哲志さんのライブを聞きにいった。今年デビュー30周年を迎える劉さんのライブ。

ひとりで会場に行ったわたしは、カウンターで受け取ったジンジャエールを片手に持って、しばしあたりを見回した。広い会場はほぼ満席。こういうとき、視力が弱いわたしは要領よく空席を見つけて座ることができない。立ち見かもしれないな。あきらめかけて、壁際に立ち見の場所を確保しようと歩き始めた。

その時、黄色いお店のTシャツを着たお兄さんがそばを通ったので、ダメもとで聞いてみた。

「空いている席はありませんか?」
「何名様ですか?」
「ひとりなんですけれど」

お兄さんは、一渡り会場を見回して、こう言った。

「こちらの席が一つ空いてはいるのですが・・・柱の影でステージが見づらくなりますが、よろしいでしょうか?」
「はい、かまいません。ありがとう」

そこは、太い柱の後ろの椅子。ステージの左半分が見えない、ということはステージの左側でキーボードの弾き語りをする劉さんは見えなくなっちゃうけれど、どっちみち遠く離れたステージはわたしにはよく見えないのだし、座ってゆっくり聞けるほうがありがたいに決まっている。

そしてライブが始まった。劉さんのオリジナル曲が続く。圧倒的な歌唱力。きっちりと構成されたプログラム。バンドとの共演ならではのアレンジ。すばらしい演奏だった。

前半のステージ最後はカバー曲を、と劉さんが言う。そして歌いだしたのはDESPERADO。この歌が大好きなわたしは、胸をドキドキさせながら聞き入っていた。

すると、わたしの目の前に黄色いTシャツのお兄さんが床に立て膝をしてかがんでいる。なんだろう? せっかくDESPERADOに感情移入して聞いているのに、至近距離で座っていられると、集中(?)できないじゃない・・・なんて、チラッと思わないでもない・・・

劉さんが歌うDESPERADO。すばらしかった。そして拍手とともに前半のステージが終わり、会場が明るくなる。

すると、目の前の床に立てひざをついていたお兄さんが声をかけてきた。
「こちらの席はやはり見づらいので、中の方のお席が空いているか、確認して参ります」
そして、しばらくすると、お兄さんは戻ってきて、
「あちらのお席が一つ空いておりますのでご案内いたします」

というわけで、ライブ後半は、会場のほぼ中央の席に座って、ステージを正面から眺めながら聞くことができたのでした。

大勢の劉さんファンで超満員のライブハウスで、若い店員のお兄さんの細やかな心遣いがとても嬉しかった。

|

« DESPERADO | トップページ | マウスのボール »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/84574/5276498

この記事へのトラックバック一覧です: お兄さんの気配りが嬉しかった:

» 手作りジンジャエール(ジンジャーエール)&藤井悠にメロメロ?@目白 mws a point [プチプチ心理学♪]
目白の『mws a point』にて、知人Yさんと Dream Seeker Project の骨子... [続きを読む]

受信: 2005.08.19 14:54

« DESPERADO | トップページ | マウスのボール »