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2005.10.26

ギターのある生活

ああ、終わった~!!!
ビールが美味い!!!
緊張した~!!!

口々に感想を吐き出しながら生ビールを飲むおじさん、おばさん、おにいさん、おねえさんたち。ギター教室の発表会の後の懇親会は、心地よい達成感と開放感を味わう生徒たちのおしゃべりが絶えなかった。

住宅街の中にひっそりと立つ小さな音楽堂での発表会。ある人はクラシックギター独奏、あるひとは先生との二重奏、あるひとは弾き語り・・・ 下は18歳から上は77歳までの約20名の生徒たちが、次々にステージに登場した。

出番を待つ控え室。ギターを抱きしめる人。お茶を飲む人。名前を呼ばれるその瞬間まで練習をせずにいられない人・・・ 声も詰まってしまいそうな張り詰めた空気。。

司会進行役は先生だった。名前を呼ばれるとギターを持ってステージに登場する。自分で曲の紹介などをしゃべりながら何とか落ち着こうとする人あり、先生が紹介してくれるのをじっと座って待っているひとあり・・・ そして弾き始める、歌い始めるそれぞれの曲は、小さな音楽堂に、最初はかなり遠慮がちに流れていく。けれど、曲のどこかで、「こうしてギターを弾くっていいものだなあ」という高揚感が伝わってくる。そして、一曲終わるごとに、詰め掛けた家族や友人たちは精一杯の拍手を送る。ステージから戻ってくる生徒たちは、「失敗しちゃった」「あがっちゃった」と言いながらも、どの顔にも「人前で弾いちゃった~」という充実感と開放感があった。

懇親会で一人の生徒さんがしみじみと言った。「家でギターが弾けるっていいですよねえ・・」

どの生徒も自分の好きな歌、弾きたい曲を選んでいる。ひとりひとりの演奏に、家で一生懸命練習している姿が思い浮かぶ。なかなか弾けないギターを投げ出しそうになったり、ちょっとずつ弾けるようになると俄然楽しくなったり、家族にちょっぴり上達をほめられて気をよくしたり、好きな歌のメロディをポロロンと爪弾いて自己陶酔したり・・・ ひとりひとりの「ギターのある暮らし」が聞こえてくる。

何か楽器をやりたい、ギターが弾けたらいいなあ、という漠然としたあこがれを、それぞれの日常生活の中で、その人のペースとスタイルですこーしずつ実現している生徒たち。「ギターのある生活」「ギターを弾く時間」を「なかなかいいものだなあ」と思う生徒たち。そういう生徒たちを親身になって応援する先生。小さなギター教室の発表会は、普通の人々の、ささやかで豊かなギターの楽しみ方を聞かせてくれた。

「来年は何を弾こうかねえ・・・」懇親会では、早くも次回の発表会の話になった。控え室で、ステージであんなに緊張したのにねえ。震えるほどの緊張もギターの楽しみの一つ・・・ 初めての発表会で生徒たちはまたひとつ、「ギターのある生活」の楽しみ方を発見したようです。 

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コメント

ボサギ道場もいよいよ発表会! それは盛り上がること必至! たのしみですね!

投稿: ももこ | 2005.11.01 13:01

お疲れさまです~
ギターのある生活。うんうん、ほんと、その緊張感もまたいいんだよね~

ボサギ道場も発表会をすることになりました。いまから、何をやるか思案しています♪

投稿: ぺこ | 2005.10.26 23:47

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