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2006.07.20

満面のスマイル

こんなライブでした その4

7月19日(水) 14:00~15:00
すかいらーくガーデンズ多摩センター駅前店

*****

昼下がり。ザーザー雨が降っていた。雨の日のすかいらーくはいつもよりちょっと静か目。

いつもどおりの店内を見渡しながら歌いだす。

内心、ドキドキしていた。
きょうは、あの曲を絶対に歌おうと決めていたから。

あの曲・・・それは・・・

スマイル。

・・・・・

スマイル。

この単純なメロディの短い曲をどうやって弾き語ろうか。そうだ、歌と歌の間にギターで間奏を入れよう!

などという大それたことを考え付いたのは去年の8月だった。

本当に簡単な間奏。けれど、去年の8月のわたしには自分で作った超簡単ギターソロ(?)がまったく弾けなくて、とうとう放り出してしまったのでした。

・・・・・

スマイル。歌ってみたいなあ。いい歌だもの・・・
今年の春ごろだったろうか。ふと思い立ってスマイルを弾いてみた。

弾けるかも・・・あ、もうちょっとで弾ける!

それから毎日練習しました。
超簡単なギターの間奏。

でも・・・

思うようには弾けない。
軽やかにリズミカルに美しく・・・
何の変哲もないメロディを楽しげに・・・
そのようには、弾けない。

スマイルを練習するわたしの顔からスマイルは消え、ため息ばかりが漏れる。

ああ。ギター上達の道は遠く険しい・・・・

・・・・・

すかいらーくに歌いに行く前の晩、歯痛で夜中に目が覚めたわたしは、サイレントギターを手にしてスマイルを弾いてみた。

あれ?

弾けるみたい。
まだまだ理想とは程遠いけれど、なんだか楽しく弾けるみたい・・・

よし。明日、スカイラークでスマイルを歌おう!

・・・・・

そして迎えたスカイラークの歌の時間。そこここのテーブルからはいつもながらのにぎやかなお喋り。そしてスピーカーからはMomokoの歌とギターが店の隅々にまで流れていく。

ボサノバを何曲か。
日本の歌を何曲か。
慣れた曲を何曲か歌ったところで、スマイルを登場させた。

一回目の歌の後でギターの間奏。

あ、弾けてる。弾けてる。
けっこう楽しく弾けてる。
しかも、弾いてるわたしは落ち着いている!

短い間奏を弾き終えたとき、無事に、しかも楽しく弾き通せたことが嬉しくて嬉しくて、満面のスマイルを浮かべながら続きを歌っていた。

・・・・・

スマイル。

チャップリン作曲のこの曲。後からつけられたという英語の歌詞はいたってシンプル。

 スマイル 心が痛むときも
 スマイル 涙がこぼれそうなときも
 スマイル そうすればきっと
 太陽が照らしてくれる
 明日がくるから・・・

何のヒネリも凝った詩的表現もない歌詞。鼻歌にちょうどよさそうなメロディ。

いつだってスマイル。それは言うほどにたやすいことではない。いつだってスマイル。人々の顔をほころばせるために我が身を削ったチャップリンの姿が歌に重なる。スマイル。それは、スマイルを心から願う気持ちがなければできないこと。

少しだけ楽しく弾けるようになったスマイル。

いつの日か。
わたしが弾くスマイルを聞いた誰かが、鼻歌でメロディを口ずさんでくれるような、そんな、軽やかで、リズミカルで、美しいスマイルを弾けるようになりたいものです。


*****

演奏曲

1. ワン・ノート・サンバ
2. WAVE
3. イパネマの娘~O BARQUINHO
4. LAMENTO
5. A FELICIDADE
6. MANHÃ DE CARNAVAL
7. オルフェのサンバ
8. アイスクリームの歌
9. 道化師のソネット
10. スマイル
11. FELICIDADE
12. ジェット機のサンバ

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2006.07.17

褒められて思わず赤面

「こんなライブでした」その3

7月1日(土) 6時30分~
西巣鴨 カフェ・ド・ノーブル
ゲスト:RONDAさん(フォルクローレ風の日本語オリジナルを弾き語りするママ・シンガー)

*****

毎月第一土曜日の夜。西巣鴨の喫茶店でライブをさせていただくようになって、3年になる。

毎回、Momokoライブの日に集まってくださる地元の小学校の仲良し同窓生のおじさま、おばさま達を中心に、わたしの友人や音楽仲間、ふらりとお茶をしに店に入って出くわした生演奏にお付き合いくださる方・・・と、毎回楽しい雰囲気の中で歌わせていただいている。

毎月、毎月、まる3年。よくもまあ、続けさせてもらえたものだ、と痛感するひと言を聞いたのは先月のライブのときだった。

6月の第一土曜日。その日は津軽三味線のお兄さんをゲストにお招きしていた。ノーブル・ライブは、毎月、音楽仲間にゲスト出演してもらって、いろいろなタイプの音楽を楽しんでいただくという趣向が定着している。

津軽三味線が聴ける。いっしょに民謡を歌うコーナーもあるから、ということで、その日は、民謡歌手のおば様が聞きに来てくださった。

ライブが始まる前に、民謡の歌詞カードのコピーを取りに行こうとするわたしに、おば様が「お手伝いしますよ」といっしょにコンビニに行ってくださった。おば様は、コピー機の機能と「いつも持ち歩いている」鋏を駆使して、細かい活字の民謡の本から、非常に見やすい歌詞カードを作ってくださった。

さあ、そろそろライブが始まる時間。お店に向かって歩き始めたとき、おば様がこんなことをおっしゃった。

「この間、久しぶりに聞かせてもらいましたけれども、ももこさん、お上手になられましたねえ!」

「上手になった」とほめられるのは嬉しいことのはず。だけれども、そのときのわたしは恥ずかしさで顔が赤くなりそうだった。

そう。

ノーブルで歌い始めたころは、歌もギターもとんでもなく調子ッぱずれで下手クソだった。ただ、ただ、「一生懸命」と「明るさ」、「楽しさ」だけを頼りに、皆さんにお付き合いいただいてきた。

おば様は、そのころからわたしの歌とギターを聴いてくれている。しかも、ご自身は民謡の歌い手。ジャンルは違うとはいえ、音楽を聴く厳しい耳の持ち主。今までひと言も苦言もアドヴァイスらしきこともおっしゃらずにMomokoライブに遊びに来てくださるおば様が、何気ないお喋りのついでに「お上手になられましたねえ」とおっしゃる。そのひと言はおそらくお世辞でもなんでもなく、本心からの言葉だったろう。

「始めのころはとんでもない人が歌ってると思ったけど、このごろ、ちょっとは聞けるようになったわねえ!」

本当はこれぐらいのことをおっしゃりたかっただろう。それを「お上手になられましたねえ!」というひと言にまとめて言ってくださるところに頭の下がる思いだった。

毎月のライブに集まってくださり、発展途上のMomokoの歌に暖かい声援を送ってくださる方々に、心の中で深々と頭を下げた。

そして、7月のライブ。

この日、またまたわたしは褒められた。

「ギター、上手くなったねえ! 前に聞いた時とは全然違う! びっくりしたよ。ギターは、ね!」

なんとストレートなお褒めの言葉。
言葉の主の友人は、音大の声楽科出身のピアノの先生。自分でも曲を作ってピアノの弾き語りをするという人だ。

「ギター、上手くなったねえ!」

彼女がわたしのギターを聞いたのは3,4年前のはず。3年、4年と続けるうちに少しはわたしのギターも進化したのだろうな、と率直に嬉しかった。

そして。

「ギターは、ね!」

と最後に付け加えられた率直なひと言。つまり、「ギターは上手くなったけど、歌はまだまだだわね~」という声楽家の彼女のコメントが、妙に説得力を持ってわたしに伝わった。

「上手になった」と褒められる。それは嬉しいことに違いない。

けれど、その言葉の背景には、上手になる前から聞いてくださっていた方々の優しさを感じずにはいられない。

その方たちの優しさを心に刻みながら練習を続けよう。

何年か後にまた誰かに言われるのだろうか。

「お上手になられましたねえ、ももこさん!」

そして、昔の自分の腕前を思い出して、赤面するのだろうか・・・・


*****

演奏曲

1. Fantasia Tropical~星空のカーニヴァル
2. ジェット機のサンバ
3. Palpite Infeliz
4. Duerme Negrito
5. 少年時代
6. ハッピー・カレーライス
7. アイスクリームの歌
8. Aventura~カヌーを漕いで

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2006.07.14

放課後の音楽室

「最近はどの曲を練習してますか? ももこさん?」

先日のギター教室のレッスンで先生に聞かれました。

「最近は・・・この曲が弾けるようになってきました・・・」と言いながらわたしが弾き始めたのは・・・

「放課後の音楽室」


この曲を教わったのはもう2年も前のこと。

先生から3種類の楽譜を渡された。
メロディの楽譜。
伴奏の楽譜。
そして、独奏用の楽譜。

メロディだけ、伴奏だけを弾くぶんには易しい曲だった。でも、さしあたり二重奏の相手がいないわたしは、「難しいですよ」という先生の心配に頓着せず、独奏用の楽譜で練習を始めた。

難しかった!

左手の指が開かない。
セーハするコードではメロディの音が出ない。
まったく歯が立たないというか、指が立たない(?)コードもある。

何度も放り出し、しばらくしてまた弾いてみる。また放り出し、また気を取り直して弾いてみる。

そんなことを繰り返しているうちに2年が経った。2,3週間前に久しぶりに弾いてみたら、何とかかんとかメロディをつなげて弾けるようになっていた。

その「放課後の音楽室」。
ひととおり弾き終わると先生はこうおっしゃった。

「きょうは曲想をつけてみましょうか」
「はあ・・・」
「放課後の音楽室ですからね。最初は楽しく元気な感じがいいでしょう」?

楽しく元気に?

この曲の懐かげな出だしのメロディをどうやったら美しく弾けるだろうかと考えながら弾いていたわたしは、先生の言葉に違和感を感じてしまった。

この曲はしみじみと美しく弾くのが似合うのじゃないかしら・・・・

でも、ちょっと待って。

タイトルは「放課後の音楽室」。

そうか・・・

放課後。夕陽さしこむ音楽室に友達としのびこんで、ふざけてピアノを弾いたり、歌ったり。キャッキャとはしゃいでいるところへ先生が入ってくる。

「何、やってる?」

一瞬、ぎくりと体が固まるわたし達。
すると先生は準備室からギターを持ってきて弾きだした。

先生って、ギター弾けるんだ!

教科書どおりの音楽の授業。笛のテストに歌のテストに音楽記号や作曲家の名前を暗記しんきゃいけない期末テスト。音楽の授業を楽しいと思ったことはあまりない。

けれど、今、こうして先生のギターといっしょに歌っているとなんて楽しいんだろう! 

何曲かいっしょに歌ったところで、先生は「今度は僕が作った歌」と言って、オリジナル曲を歌いは始める。

ユーモラスな歌詞に大笑い。
先生には似つかわしからぬ(?)ラブソングに、聞いている方が気恥ずかしくなってみたり。

放課後の音楽室は、先生も生徒ものびのびと音楽で遊べる場所。好きな曲をうたう。いろんな楽器を触ってみる。そして、時には音楽について、人生について、語り合う。何の制約もなく音楽をたのしみ、ちょっぴり大人の世界を感じる空間。

夕陽がだいぶ傾いてきた。
「さあ、そろそろ帰る時間だね。」

名残を惜しみながら音楽室のドアをしめて廊下を歩くわたし達の頭の中には、先生のギターがずっと聞こえていた・・・・


なーんていう情景を瞬時に想像してしまいました。

そうか。放課後の音楽室は楽しい場所ですね、たしかに。
それならば、楽しげな音で弾きたいものだ。

曲に表情をつける。

二年前にはまったく歯が立たなかったEフラットメジャーセブンの音がだいぶ出るようになった今、ようやく、「放課後の音楽室」の情景を描くように弾きたいという気持ちになった。

自分の中のそういう変化が嬉しかった。

絵になるまでには、まだまだだいぶ時間はかかりそうだけれど・・・・


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2006.07.09

先生は魔法使い???

ある日。

「アルハンブラの思い出」を弾けるようになりたい!と突然思ってしまった。

弾きたいなあ!
この曲、弾けるようになりたいなあ!

めざせ! アルハンブラ!!

さて、何から練習すればいいのだろう?

そうだ! 教室で使っている練習曲集のアレを練習すればいいんだ! アレ!

「遥かなるアルハンブラ」

8小節でおしまいのとても短いトレモロの練習曲です。譜面の指使いを見て初めて「ああ、こうやって弾くのか!」とトレモロ奏法の謎が解けました。薬指→中指→人差し指と順番に同じ弦を弾く。親指はベース音をボーン、ボーンと鳴らす。なるほど~

仕組みがわかったところで練習開始!

最初はトレモロを弾く3本の指が空振りしたり他の弦にぶつかってしまったりで、どんなにゆっくり弾いても「薬指→中指→人差し指」の三連発が成功しない。

これは本当に「遥かなるアルハンブラ」だあ・・・

でも、2,3日練習すると、ゆーっくりではあるけれど、それなりに3本の指がそこそこ連続して弦に当たるようになった。

おお! 遥かなるアルハンブラへの第一歩!

ところが、です。ここで意外な壁にぶつかってしまいました。

ベース音を鳴らす親指が命中しないのです。5弦→4弦→3弦→4弦→3弦→4弦、と順番に動くベース音に親指が当たらない。

何日も何日も練習しました。トレモロの3本指は日に日に器用に動くようになります。

が、親指の命中率はさっぱり上がらない。

ああ・・・やはりアルハンブラは遥かなり・・・・

というところで迎えたギター教室のレッスン日。

「先生、『遥かなるアルハンブラ』がなかなか弾けないんですけど・・・」
「トレモロですね。トレモロはこうやって練習します。
「はい!」
「まず、1弦を親指で弾きます。」
「はい」
「それから、同じ1弦を薬指、中指、人差し指の順に弾きます」
「はい!」
「次に親指を2弦に動かして、残りの3本で1弦を弾きます」
「はい」
「次に、親指を3弦、4弦、5弦、6間と動かして、残りの3本は1弦を弾きます」
「はい!」
「つまりですね、ももこさん」
「はい?」
「トレモロは、親指が安定して弾けないとダメなんですよ」
「そーなんですよー! センセイ!!! 親指が命中しなくて困り果てていたんです~!」

そしてその場で練習すること数分間。

あれ? あれ? あれれれれれ?

親指が、2弦、3弦、4弦、5弦、6弦と、意図したところに当たるようになった!

「じゃあ、弾いてみましょうか、『遥かなるアルハンブラ』」と先生に言われて弾いてみたら・・・・

あれ? あれ? あれれれれれ?

弾けちゃう! 弾けちゃう!
さっきまで親指がほとんど命中しなかったのに、たった数分間先生の説明どおりに練習しただけで、怖いぐらいによく当たる!

まるで先生の魔法にかかったみたい! いや、先生は魔法を使ったのに違いない!

本当にそう思いました。それぐらい劇的な変化だったのです。

家に帰ると、魔法が解けないうちにトレモロの練習を続けました。親指が安定したせいか、3本指の動きも少し滑らかになったような気がします。

先生って偉大だなあ!


ひとしきりトレモロを弾いたところで、休憩かたがたギター仲間のレッスン日記を読みました。

最新の彼女の日記にはこんなエピソードがつづられています。


何をするにも小指が立ってしまう彼女。カップを持っても、ピアノを弾いても、ピーンと立ち上がる小指。

何年も習ったピアノの先生は、彼女の小指の矯正をあきらめてしまった。けれど、ギター教室の先生は見逃してくれなかった。

先生:小指は集中力で立たせないように!
彼女:でも、どうしても立っちゃうんです~
先生:ならば仕方がない! これを使おう!

そして先生は、彼女の小指が立つとぶつかる位置に(生け花用の)剣山を持ってきた!

先生:秘技剣山奏法!
彼女:ぎゃーーーー!!


もちろん、本当に剣山をあてがったわけじゃありません。そこに剣山があるつもりで弾きなさい、という先生のアドヴァイス。

すると、不思議なことに・・・

これまでのウン十年かの彼女の人生で、ピーンと立たずにはいられなかった彼女の小指が、どうにかこうにか立たずにおとなしくしていられたのです!


ああ、彼女も先生の魔法にかかったんだ!

ギター教室の先生というのはみんな魔法使いなんだろうか??

そんなはずはありません。ギターの先生だって人間です。魔法使いじゃありません。じゃ、どうして生徒は魔法にかかるのか?

ギターの先生の魔法。それは、先生と生徒のタイミングがジャストミートした結果じゃないかしら?

わたしは、トレモロを弾くのに親指がコントロールできないなあ、と悩みながら何日も練習していた。そこへ先生のアドヴァイス。ちょうどいい時にちょうどよいヒントをもらって、親指を動かすコツをのみこめた。

彼女は、「どうしたら小指を立てずに弾けるだろう?」と何日も何日も小指を意識して弾いてきたに違いない。そこへ先生のトドメのひと言の「秘技剣山奏法!」。その言葉に込められた「本気で弾こうよ、本気で、さ!」という先生の気迫が、彼女の小指をお行儀よくさせたのに違いない。

生徒のやる気と先生の適切な助言。この二つがかみ合ったときにギター教室の魔法は起こる・・・


それにしても、生徒がやる気になるまで何年も辛抱強くつきあってくれるワタシのギターの先生は・・・やっぱり偉大です。


さあ、きょうも練習しよう。

まだまだ雲の向こうに隠れて見えない遥かなるアルハンブラをめざして・・・

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2006.07.05

こんなライブでした 2

6月30日(金)
高田馬場 自然食レストランライフリー

*****

ライフリーで歌わせていただくようになって3年目になるだろうか。
広々と明るいお店。
いつも元気な店長さん。
そして美味しいお料理。
ほのぼのと健康的な雰囲気の中で歌うライフリーライブの夜をいつも心待ちにしている。

今回はMomokoひとり弾き語り。

さて、今夜はどんな夜になるだろうか・・・

6時過ぎにお店についてアンプやマイクやギターのセッティングをする。その間もお食事中の方がチラホラといらっしゃる。そんな中での遠慮がちな「マイクのテスト」。

わたしは、この「マイクのテスト」が苦手。結局、あれこれ歌って調整するしか方法を知らない。すると、「どうして盛り上がるところでやめちゃうの?」と質問される、なんていう妙な展開になってしまう。


7時半。
歌い始めたころは、最近のライフリーにしては珍しく、店内はとても静かだった。

*****

7時半からの演奏曲

六月の雨~ブラジルの水彩画
WAVE
イパネマの娘~O BARQUINHO
MENINA MOÇA
NO CAFE TITO
MANHÃ DE CARNAVAL
ハッピー・カレーライス

*****

静かな店内に合わせて、静かにボサノバを歌い、静かにボサノバ風トーク(?)をしようと思ったのだけれど・・・

「では次に、ボサノバのスタンダード曲から、イパ・パ・パ・パ・・・・」

上品に話そうとすると舌がもつれるのは何故だろう???

途中から、すぐ横の席でテーブルを叩いてリズムをとっているお姉さんがいる。誰かと思ったら、

「Momokoさ~ん。mixiにライブのお知らせが書いてあったから寄ってみたよ~」というサンバ仲間のお姉さんだった。

音楽仲間が活用しているmixiの日記にライブのお知らせを書くことにしたのです。「ライブのお知らせ」をこういう場所に載せるのはかなり勇気のいることだったけれど、「Momokoは歌っていますよ~」という意思表示が大事だと思ったから。


さてさて。

休憩時間の間に、プロフィールのチラシを持ってテーブルを回りました。

すると、

「ボサノバ、いいわねえ。最近、セルジオ・メンデスがまた元気になっているじゃない? 8時半からまた歌うんでしょう? イパネマの娘なんか、聞きたいわ~」というおば様・・・

*****

8時半からの演奏曲

TRISTE MADRUGADA
イパネマの娘
CHEGA DE SAUDADE
INSENSATES
AMIGOS SAMBISTAS
BERIMBAU
ROMARIA
少年時代
上を向いて歩こう
FELICIDADE
TRISTEZA

*****

おば様のリクエストにおこたえして二度目のイパネマの娘。こういうとき、変化をつけて演奏できたら、自分も聞いてくれる人も楽しいだろうに・・・と思いつつ、さっきとまるっきり同じ「イパネマ」を歌う。

そして、Momokoのボサノバレパトリー棚卸し!さながら、ボサノバを次々に歌っていったのだが・・・

気がついたらテーブルはすべて埋まり、いつもどおりに賑やかなライフリーになっていた。

そんな賑わいの中で1曲ごとに丁寧に拍手をしてくださる方が数名。

こういうとき、ありがたいという気持ちと、もっと上手にならねば、もっといい歌を歌わねば、と身の引き締まる思いが交錯する。

そして。

慎重になる。
臆病になる。

最近弾けるようになってきた曲を歌うつもりでいたのだけれど、丁寧な拍手を聞いてしまうと、もしかしたら派手にトチるかもしれないそれらの曲を歌おうという気にならない。

もっと練習してからにしよう。今夜はだめ・・・

ちょっと前まで、「間違ったり止まったりすることは致命的じゃない!」と豪語(?)していたわたしはどこに行ってしまったんだろう?

いえ。

間違ったり止まったりは致命的じゃない。その考えは変わらない。

間違わずに弾いて歌えるまでライブでは演奏しない、なんてルールを決めたら、たぶん、1曲も歌えなくなってしまう。

でも・・・

自分ひとりで、弾いて歌って楽しめる、これを歌っていると楽しくなるなあ、と思えるところまで繰り返し歌ってみて、それからライブで歌うようにしよう。

楽しくなる。これはわたしのライブの一番大きな目標。
そして、楽しくなるためには、1曲、1曲にそれなりの時間がかかる。
今のわたしには、まだまだ上手な演奏はできないけれど、せめて、丁寧に納得のいく歌とギターでありたいと思う。

そんな心地よい緊張感を感じたライフリー・ライブでした。

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2006.07.04

こんなライブでした 1

6月28日(水)

新大久保 居酒屋 トロージャン

若者向けの焼き鳥&居酒屋で8時から40分の弾き語り。後半の対バンはブルース風のオリジナル弾き語りのお兄さん。

*****

今回のライブの課題は「友達を誘う」。

え? ライブに友達を誘うって当たり前?

実は、わたしにとってはあまり「当たり前」じゃなかった。

ふだんは、レストランの半BGM風のライブであったり、ありがたいことに毎回Momokoライブの日に合わせて集まってくれるおじさま、おばさまがいらっしゃる喫茶店というような場所で歌うことが多い。

BGM風に歌うときは、当然、客席はお食事とお喋りの真っ最中。静かに演奏を聴いてくれるとは限らない。

それでも、店内には確実に歌とギターは流れ、ふとした瞬間に「あら、きょうはボサノバの日だったのね」「上を向いて歩こうなんて、懐かしいわねえ」と、思いがけなく拍手をいただくこともある。公園や街角で歌っているのと似た感覚が気持ちいい。

今のところライブハウスで歌うつもりがないわたしは、こういうBGM風のライブがいちばん自分に合っていると思っている。

だから、無理して友達に来てもらわなくても、まあ、いいか、という気持ちが無きにしもあらず・・・

今回、ふとしたハズミで新大久保のライブ居酒屋に歌いに行くことになった。
この店は、ステージ側の席はライブを聞きに来た友人、知人が座り、単に飲みに来た人は、ライブとはほとんど無関係に奥の席に陣取る、という仕組みになっている。つまり、友人、知人がいないと非常に歌いづらい状況になるのです。

これは、友達を誘ういい機会だと思いました。

たしかに、ふだん歌わせていただいている場所は無理して友人を「動員」する必要がない場所ばかり。

メルマガやホームページにMomokoライブのご案内は掲載するものの、友達を個人的に電話やメールで誘うということはめったにしたことがない。

気持ちのどこかに、「お付き合いで来てもらわなくたっていいんだもんね!」という妙なプライドがあったことを否定できない。

知らない人には聞かせてもよくて、友人、知人には聞いてもらわなくてもよい、というのは、自分勝手で筋が通らない話だと思い至った。それに、時には音楽仲間の耳でわたしの歌とギターを聴いて欲しい。

ちょうどいい機会。

今回は友達を誘おう。

ふだん、音楽など、増してMomokoライブなど聴いたことのな友人、何人かに個人的にメールを書いた。

「Momokoライブで気晴らしにきませんか?」
日ごろ、仕事に追われている彼ら、彼女らに、Momokoののんきな歌を面白がってほしかった。それに、久しぶりに積もる話もしたい・・・

音楽仲間にも声をかけた。
最近のわたしの歌とギターを彼らに聴いてほしいと思ったから。

「今度居酒屋で歌います。今回はブラジルの歌を多めに歌いますので、よろしかったら最近のMomokoを見に来てやってくださいな~」とメールを送った。

そして、水曜の夜の居酒屋には、久しぶりに再会した以前の仕事仲間やサンバ好き、ギター好きの友人数人が来てくれた。

ライブ居酒屋トロージャン。BGMにはレゲエがかかっている。

8時。

愛用のエレガットをアンプにつないで音を出すと、なんだか安っぽいエレキギターみたいな音になる・・・どうなることやら・・・・心配なスタートだったが、お店のお兄さんがミキサーの前につきっきりで精一杯、調整をしてくれているようで、まあ、何とかなるでしょう・・・と歌いだした。

*****

演奏曲

1. 六月の雨~ブラジルの水彩画
2. イパネマの娘~O BARQUINHO
3. PALPITE INFELIZ
4. NOITE DOS MASCARADOS
5. BERIMBAU
6. 少年時代
7. FESTA DO INTERIOR~CIDADE MARAVILHOSA

*****

皆、それぞれに楽しい夜を過ごしてくれたようだ。久しぶりに会う元仕事仲間の二人は、焼き鳥とお喋りにビールが進む、進む。

「ビールに焼き鳥にボサノバ。最高の夜だねえ!」
「斜め後ろのテーブルのおじさんは、連れの人が話しかけるのを黙らせて聞いてましたよ~」
「最後の曲ではお店のお兄さんが愉快そうに踊ってた!」

などと、珍しそうに面白そうに報告してくれる。

そして、皆さん共通の感想は。

「トークが面白かった!」
「ビリンバウ、かっこよかった!」

そして、音楽友達同士、友達になったようで、それがまた嬉しかった。


*****

ヒマワリの小さな花束をいただいた。
嬉しかった。
家に帰るとさっそく生けた。
友達を誘うという目標をとりあえず達成した記念として・・・・

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