小指の特訓
ブロウウェルのシンプルエチュードの1番。
今年のギター教室の発表会はこれを弾こうと決めたのは10月の半ばだった。
このところサンバ弾き語りに気持ちが傾いて、ギター教室の課題はほったらかし。
シンプルエチュードなら、かろうじて暗譜しているから、今年はこれをテキトーに弾いておこう・・・という軽い気持ちで選んだはずだった。
ところが、発表会までの1ヶ月間、この曲にずいぶんと泣かされた。
右手親指で弾くベース音がメロディ、右手中指と薬指でリズムを刻む。
ベース音のメロディ。
1小節目の4拍目。
4弦4フレットを小指で押さえる。
この「4弦4フレット小指」の音を毎回外してしまうのです。
この音を弾き損ねると曲にならない。大事な音なのに。
左手の小指は、他の指よりもだいぶ鈍感で不器用らしい。
他の指は、弾きたい弦の弾きたいフレットをサッと押さえられるのに、
小指だけは4弦4フレットをうろうろとあてずっぽうに探し回る。
何度も繰り返し練習すれば弾けるようになるだろう・・・
最初はそう思っていた。
しかし。一日、また一日と発表会は近づいてくる。
このままでは間に合わない!
なんとかせねば!
左手小指の特訓が始まった。
まず、各弦の4フレットを小指で押さえて弾く練習を試みた。
1弦、3弦、5弦、6弦、4弦、2弦・・・
というふうに、弦を飛び越えて、小指で確実に弾く練習。
これがそこそこできるようになったところで、またエチュードを弾いてみる。
だめだ・・・やっぱり小指は押さえ損ねる。
いっそ、左手は全く見ないで、手の感覚だけで弾くようにしたらどうだろう?
目をつぶってエチュードを練習してみた。
毎日、毎日、繰り返し。
少しずつ命中率が上がってはきたが、まだまだ押さえ損ねることの方が多い。
さらに特訓が必要なようだ。
1小節目の3拍めまでは開放弦しか使っていないことを利用して、
曲の出だしでは左手を膝に置いておいて、
1小節目の4拍目に、サッと左手を持ち上げて4弦4フレットを押さえて弾く練習をやってみた。
来る日も、来る日も、左手を膝に置いて弾き始める練習。
右手と左手の動きは、わたしの意識しないところで連動していることに気がついた。
左手の小指が一瞬ためらうと、右手の親指は左手小指のためらいを待ってしまう。
これではいけない!
右手はあくまで音符どおりのタイミングで4弦を弾くこと。
左手の迷いを許さないことを心がけた。
この練習を、発表会の日の朝までやっていたのです。
小指の命中率は80パーセントという状態で発表会のステージへ・・・
シンプルエチュード1番には、「左手小指で4弦4フレット」が4回出てくる。
発表会では4回ともかろうじて押さえられた。
そこだけを見れば、特訓の成果ありと喜んでいいと思う。
けれど・・・
小指が押さえるべき場所を押さえるというのは当たり前のことで、
このエチュードで練習すべき課題はその先にある。
小指が4弦4フレットを押さえる確率が100パーセントに限りなく近くなることを目指しながら、
その先の課題~右手親指のベース音と中指薬指で刻むリズムを独立して意識する練習~に取り組もう。
それは、サンバの曲を弾くときの意識のし方と同じでもある。
サンバばかり練習する最中に、テキトーに選んだ発表会の曲が、サンバやボサノヴァのギターの弾き方と同じ要素を持つ曲だったというのは、なんとも不思議でありがたいご縁ではある。
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コメント
尺八にも上達するにつれて難しい指の使い方が出てきます。例えば「五のヒ」という音がありますが、これは1孔2孔(右手人差し指と薬指)を塞ぎ、5孔(左手の親指)を明けるのだが、明ける前に1度フェイントをかける、つまり1度小さく明けてすぐ閉じ、そしてもう一度完全に明ける。「タータ」は駄目で「タタ」も駄目で「タタ」とほとんど隙間無く一つの音と差がないように打たないと、間が抜けて下品になります。左手の親指は実に不器用なのでなかなかうまく行きません。
投稿 hide | 2008.03.30 18:30