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2010.02.12

ライブは旅のようなもの

冷たい雨が降り出した。
夜には雪になるかもしれない。

お気に入りの真っ赤なニットのワンピースに防水の地下足袋シューズ。
バッグの中には演奏用の地下足袋ブーツ。
布製の地下足袋ブーツは暖かいけど雨に弱いから。


今宵のライブはラゾーナ川崎4階のHMVに併設されたカフェ、TRAVEL CAFE MUSIC。

都会的でオシャレなョッピングビルの通路からガラス越しに店内が見える。


19時。WAVEで演奏開始。
お店の担当者さんがラインとマイクで念入りに音をつくってくれたギターの音がモニターから心地よく聞こえてくる。

店内のテーブルはちらほら埋まる。
客席のお喋りを効果音に(笑)うたい続ける。

40分うたって少々休憩。

2度目の演奏は20時から。

客席はだいぶにぎやかになったようだ。
「ようだ」というのは、つまり、弱視の私はライトがまぶしくてほとんど目をつぶって演奏しているから客席はほとんど見えないのです。

迫力の声のおばさまグループの会話が聞こえてくる。
時たま遠慮がちな拍手がパラパラ。


数日前下見に来たとき、あまりに都会な場所にびっくりした。
こんな都会な場所で私は浮いてしまわないだろうか・・・

しかし、うたい始めてみると、意外にも集中力を発揮している自分に気づく。


それに、たのしい。

この感覚は、そうだ、自然食レストランやファミリーレストランでのBGM演奏に近いライブをやっていた時の楽しさ。

聞いているのだか聞いていないのだかわからない、ざわざわとした客席に向かってうたう楽しさ。
誰も聞いていないかと思いきや「百万本のバラがよかったよ!」などと声をかけていただける嬉しさ。


20時45分。演奏終了。


コーヒーを注文しようとしたら、お店のお兄さんが持ってきてくれた。

「コーヒーのお金はいらないそうです。
今日はいつもよりたくさんお客さんが入ったからです!」


いつもよりお客さんが多かったのは単なる偶然のこととしても、この都会なカフェになんとか受け入れてもらえたことが嬉しかった。


帰り道。
冷たい雨が冷たくない。

この満たされた感じは何かに似ている・・・何かに・・・

そうだ。

旅先での偶然の、一期一会の出会いのあと、その思い出をかみしめながらの帰り道。
あのときの満たされた気持ちに似ている。
見ず知らずの旅人を温かくもてなしてくれたその土地の人たちに、「ありがとう、ほんとうにありがとう」と胸のうちで何度も何度も感謝した旅の帰り道。

あのときの満たされた感じに似ている。

その場で私の歌につきあってくれたカフェのお客さんや、つたない演奏を受け入れてくれたお店に、そしてこうして歌をうたえるめぐり合わせがありがたくて、「ありがとう、本当にありがとう」と胸のうちで何度も何度も感謝する帰り道。


そうか。

ライブをするって、旅に出るようなもの。ちょっぴりの冒険と、たくさんの慰めを得るために、ライブという旅に出るのだなあ・・・・

・・・・・
演奏曲

1st
Wave
イパネマの娘
O Pato
Para Falar A Verdade
A Felicidade
Manhã de Carnaval
Felicidade
Cafe Tito

2nd
One Note Samba
Sonho Meu~Chega de Saudade
Alvorada
Menina Moça
Amigos Sambistas
As Rosas Não Falam
夏の終わり
上をw向いて歩こう
Tristeza

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