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2010.02.10

60年代

月曜日。
21時30分。
東横線学芸大学駅近くのアジアンカフェのドアを開ける。

毎週月曜日はオープンマイク。
今宵の先客は3人。
ノートに名前を書いてココアを注文。


ステージのお姉さんは八重山民謡をピアノで弾き語る。
いつ聞いても、さすが!の歌とピアノ。
ココアのカップで手を温めながら聞き入ることしばし。


 「はい、次はももこさん」


え? もう順番回ってきちゃったの?

いささか慌ててギターとシールドを取り出して、
いささか慌ててステージの椅子に座れば
短い足は床に届かず
箱型の足台に右足を乗っけて
なんとか体勢を整えて
弾き始めてみたら・・・
手がかじかんで言うこと聞かない。
しまいには歌詞まで凍りつく始末。

散々の歌いだしであった・・・


バンド活動展開中のおじ様の弾き語り。
とつとつとイエスタデイなど弾き語る青年。
半年ぶりだと緊張気味のお兄さん。
そして、先ほどの八重山民謡さんと続いて

Momokoんの2周め。


「ブラジルでの思い出の歌です。スキヤキ・・・」


歌い終わると、お兄さんが怪訝な顔で尋ねてくる。
「上を向いて歩こうがなんでスキヤキなんですか?」


Momokoおばさんは解説する・・・
「坂本九の"上を向いて歩こう"はね、1960年代に世界中で大ヒットしたのよ。世界中でこんなに流行った日本の歌は他にないんじゃないかな。
当時の外国人が知っている日本語が「スキヤキ」と「ゲイシャ」ぐらいだったから、「スキヤキ」っていうタイトルになったんでしょうね。
若い人はさすがにもう知らないけれど、年配の人はアメリカでもブラジルでも、いまだに日本の歌といえば「スキヤキ」って言う人が多いのよ。」


マスターが解説を続ける。

「1960年代だね。
アメリカのビルボードで1位になったんだよ。
日本人で全米1位なんて後にも先にもこの曲だけ。


「へえ! 凄いですねえ!」感心しきりのお兄さん。

「60年代といえばビートルズだねえ・・・来日公演、僕は見に行ったよ」

「ほんとですか!?」
身を乗り出すお兄さん。

マスターのビートルズ物語が始まった。
下積み時代から始まり、デビューのきっかけ、ビートルズ全盛時代のエピソード、来日公演の思い出話・・・

興味津々で聞き入るお兄さん。

物語の続きは気になるが、帰りの電車の時間も気になるMomokoおばさんは、そっとドアを開けて夜更けの階段を降りていったのでありました。


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