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2014.04.24

二十分一本勝負

ライブハウスのライブでは、通常、数組のミュージシャンが出演します。
寄席の高座に落語家や漫才、手品、漫談などの芸人が次々に登場するように、
ライブハウスのステージでは、さまざまな個性のミュージシャンが次々演奏する。
それぞれの演奏がそのミュージシャンの完結したステージであり、
同時に、その夜の数組の出演者が音楽を積み重ねて、ぶつけ合っていくことで、
その夜限りのライブというダイナミズムが生まれる。

そこが、ライブハウスのライブの醍醐味です。

ところで、数組のミュージシャンが出演するということは、
当然、それぞれの出演者の持ち時間が決まっています。

20分だったり、30分だったり、45分だったり・・・
ライブの場所により、出演者数により持ち時間はいろいろです。

また、持ち時間をどの程度厳格に守らなければいけないかも、
ライブハウスにより方針が異なります。
「少しぐらい伸びても、短くても問題なし」のライブハウスもあれば、
「持ち時間オーバーは認めません」というところもある。

このところ頻繁に出演させていただいている荻窪のアルカフェさんのギターナイト。
5~6組が出演するこのライブは、一組の持ち時間が20分。

そして、アルカフェは、「持ち時間厳守」というポリシーを貫くライブハウスです。

ギターナイトで歌わせていただくようになった最初のころは、この「20分時間厳守」が窮屈でとても苦労をしました。
チューニングしたり、客席とやりとりしたりしているうちにあっという間に時間切れ、不完全燃焼という夜が何度もありました。

たった20分の持ち時間で、さらに時間厳守を課すなんて理不尽だわ、と正直なところ思ってました。

ある夜のギターナイトでのこと。
共演のミュージシャンの、20分間をフルに使って客席をあっと言わせるアイデアとパーフォーマンスに息を呑みました。

たったの20分間で、これだけ表現しつくし、聞き手を惹きつけることができるのか!

喝を入れられた思いがしました。

それ以来、荻窪アルカフェさんのギターナイトに出演させていただく機会を、「二十分一本勝負」と名付けて、作戦を立てて臨むようになりました。

20分。5曲歌えるかどうか、という短い時間。
20分。退屈な演奏を我慢して聞く側には長すぎる時間。

この20分で、何をどう表現するか。

毎回真剣勝負です。

それが楽しい♪


そんな二十分一本勝負がまたやってまいりました。
4連休の前日の金曜の夜ではありますが、ご用とお急ぎのないお方々、
ももこの「二十分一本勝負」に、おたちあーい!

♪♪♪♪♪

5月2日(金) 19:00オープン、19:30スタート
ギターナイト@荻窪アルカフェ
http://alcafe.incoming.jp/

19:30-19:50 渡辺レベッカ(Vo,Gt)
19:50-20:10 coomix(Vo,Gt)
20:10-20:30 シガケイイチ(Vo,Gt)
(20:30-20:50 休憩)
20:50-21:10 み家(Vo/Gt)
21:10-21:30 Momoko(Vo,Gt)

チャージ500円+ドリンクオーダー

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2014.04.21

誰も知らない

 お星さま ひとつ
 プッチンと もいで
 こんがり焼いて
 いそいで 食べて
 おなか こわした

 お、こ、そ、と、の

 ほ!

 だーれも知らない
 こーこだけの は、な、し

ある日、ひょいと思い出した古い歌。
何十年も前にNHKのみんなの歌で放送された「誰も知らない」です。

父さんの帽子を三日月めがけて投げたら帰ってこなかったり、
年寄りのみみずが数字の踊りで宿題を教えてくれたり、
摩訶不思議な言葉と節回しの歌に
和田誠の下手うまチックなイラスト。
子供心にも、「これはただの童謡ではないぞ」と思ったような・・・


確か4番まで歌詞があったと思うのだけれど、正確に思い出せない。
インターネットは便利ですね。さっそく検索。
へえ! 谷川俊太郎作詞、中田喜直作曲だったんですねえ!
4番はどうだったかというと・・・

 でーたらめの ことば
 ひーとりごと 言って
 うしろを 見たら
 おおきな 象が
 笑って たってた

 い、き、し、ち、に

 ひ!

 だーれも知らない
 こーこだけの は、な、し

あれ~?
何か違うような気がするんだけどなあ・・・
こんな歌詞だっけ・・・

図書館で谷川俊太郎の詩集を借りて、オリジナルの詩を読んでみました。
なんか違うなあ、と思った4番の歌詞。
谷川さんのオリジナル詩はこうでした。

 でたらめのことば ひとりごといって
 うしろをみたら ひとくい土人
 わらって立ってた イキシチニ  ヒ
 誰もしらない ここだけのはなし

そうだ、そうだ、人食い土人!


「うしろを見たら、大きな象が笑って立ってた」というのと、
「うしろを見たら、ひとくい土人が笑って立ってた」というのとでは、
笑う人食い土人の方が圧倒的にインパクトがあります。
これぞ、谷川俊太郎ワールドではありませんか!


今では死語になりつつある「土人」とは、広辞苑によると
1.その土地に生まれ住む人。土着の人。土民。
2.未開の土着人。軽蔑の意を含んで使われた。
3.土でつくった人形。土人形。泥人形。


谷川俊太郎がこの詩を書いたころは、外国や外国人がまだまだ珍しかった時代。
「未開の地」の「人食い人種」の話なんてのが、子供向けの雑誌に載っていた時代です。


 うしろをみたら ひとくい土人
 わらって立ってた


というのは、今の感覚で言えば、「うしろを見たらエイリアンが笑って立ってた」ぐらいのニュアンスだったのだと思います。
当時の日本人にとって、遠いアジアやアフリカの人々は、現代のエイリアンのような未知な存在、未知ゆえに不気味な存在だった。

「誰もしらない」という詩を通して読むと、この「人食い土人」の笑いには、悪意というより人なつこさ、不気味さというよりも生身の人間を感じます。

 でたらめのことば ひとりごといって
 うしろをみたら ひとくい土人
 わらって立ってた イキシチニ  ヒ
 誰もしらない ここだけのはなし


誰にもわからないはずの独り言を言って、振り返ったら、
そこに笑うひとくい土人が立っていた。
自分にも意味不明の独り言だったけど、もしかしたら、このひとくい土人さんにはわかっちゃったのかなあ~~~???

後ろで笑って立っているのが動物の象ではなくて、自分と同じ人間である「ひとくい土人」であるところに、この詩の可笑しさがあるのだと思います。

と、考えながら何度もうたっているうちに、「誰もしらない」は私のレパートリーに加えられてしまいました。

5月2日のアルカフェさんでの20分一本勝負で歌います♪

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2014.04.13

たんぽぽライブ4月号は今度の土曜日です♪

ラーラーラ♪
赤い花束車に積んで♪
春が来た来た 丘から町へ♪
スミレ買いましょ あの花売りの♪
かわい瞳に春の夢♪

春がきました。
お出かけの足取りが軽やかになる季節。
今度の土曜日は青梅線に乗って
西立川の喫茶たんぽぽにいらっしゃいませんか?
障害者の方々が働く喫茶たんぽぽの
美味しいコーヒーやケーキ、ぼた餅と、
音楽仲間が繰り広げるライブ演奏で
日差しも雰囲気もぽかぽかの
たんぽぽライブがありますよ。


4月19日(土)
13:30~(ランチタイムライブは12:30~)
西立川 喫茶たんぽぽ

音楽は無料です。たんぽぽのお料理お飲物でお腹いっぱいになりましょう。


プログラム

ランチタイムライブ (お食事のBGM)
12:30-13:00 CELL, ももこ

たんぽぽライブ
13:30-13:55 まるみ&溝呂木奏&青木千洸
14:00-14:25 野川小麦
14:30-14:55 こころば
15:00-15:25 Ted,プラム,ももこ
15:30-15:55 CELL

20140419ta

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2014.04.10

鍛えなおさねば!

今日はひとりでお留守番の一日。
お天気もいいし、あれして、これして、それして。
気がついたらお昼どき。

何、食べようかなあ・・・

自分ひとりの昼ご飯は久しぶり。
そうだ!せっかく一人なのだから、大好物の軟骨炒めにしようっと。

いそいそとスーパーへ向かう。
あった、あった。
ブラジル産鶏やげん軟骨味付き。
ついでに数日分の食糧をリュック一杯に買い込んで意気揚々と帰宅。

フライパンでニンニクと鶏軟骨を焼いて、
エリンギとキャベツも加えて、出来上がり。

いただきまーす!

久しぶりだね、軟骨ちゃん。
コリコリの歯ごたえが嬉しいね・・・うれしいね・・・うれしいはずだよねえ・・・・・

三つ目の鶏軟骨をコリコリ噛み砕くころに、
どうしたことか、顎がくたびれてきたではないか。
顎関節周辺の筋肉が痛くなってきた。

久しぶりに大好物の軟骨焼きを食べてるのに、なんでこんなにくたびれるんだろう?

あ、そうか・・・

きっと咀嚼筋が退化してしまったのに違いない。

我が家の食事は、歯がない母が食べられるように、とにかく柔らかいものばかり。
漬物や生野菜や野菜炒めは食卓にのぼらない。
お刺身はイカやタコはご法度で。
刺身のツマの大根は、大根おろし。
青菜のお浸しは、豆腐や山芋と一緒にミキサーにかけてペースト状に・・・
お肉料理はもっぱらハンバーグや肉団子。

母用と自分用と二種類作るのは面倒なので、私も「柔らか食」を日々食べることになる。
そして、気が付けば、咀嚼筋が退化して、大好物の鶏軟骨が噛めなくなっていた。

これはいかん!
咀嚼筋を鍛えなおさねば!
大好物の鶏軟骨が食べられなくなっちゃうではないか!!!
ことは鶏軟骨に限った問題ではない。
咀嚼力の低下は老化の始まりなのだ。
咀嚼の力は生きる力。
明るい老後のために、咀嚼力を鍛えておかねばならないのだ。

台所に大豆の買い置きがあったので、炒り大豆を作った。
節分の豆まきに使う炒り大豆。
お豆は大好物である。
さっそくポリポリ、カリカリ、おやつ代わりに食べてみる。

これはこれでいいのだが、もっと根本的に、日常的に、固いものを食べた方がいい。
硬いもの、硬い物・・・

そうだ!

夕食は固いパンを食べよう。
フランスパンがいいかな。
いや、きっとドイツのライ麦パンの方が硬そうだ。
硬いパンに、母用のいろんなペーストをのっけて食べたら、けっこう美味しいに違いない。

週末は硬くて美味しいドイツのパン屋さんを探しにいこう。

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2014.04.08

そのままでいいんだよ

どうしてそんなことになったのかは全く覚えていないのだけれど、高校3年の文化祭で、ビートルズの歌詞の日本語訳を模造紙に書いて展示するということをやった。
ビートルズに特に関心がなかった私は、割り当てられた歌~~たしか、Yesterdayだったと思う~~を適当に訳して書いた。
面白くもなんともなかった。

文化祭当日。ビートルズの歌詞の和訳を壁に貼っただけの教室が注目を集めるはずもなく、手持無沙汰を紛らわすのに、私は壁に貼られた歌詞を、何の興味も感慨も起こらないまま、端から順々に読んでいった。

知っている歌も知らない歌も、とりたてて興味を引かれることもなく漫然と壁伝いに読み進んでいた私の眼が、一枚の模造紙の前で引っかかった。


何、これ?


「聖母マリアは言った・・・
 放っておきなさい・・・」


何、これ?

聖母マリアは「放っておきなさい」なんて言わないわよ!
当時から"なんちゃってクリスチャン"だった私は引っかかった。

英語の歌詞を見ると、

Let it be….

とある。聖母マリアが「放っておきなさい」なんて言わないとは思ったけれど、じゃあ、Let it be.とはどういう意味なのか? 見当もつかない。

そして、文化祭が終わって壁の模造紙を剥がすころには、この歌詞への引っかかりもすっかり忘れてしまった。

♪♪♪♪♪

「ブラジルの歌が好き
 日本の歌が好き
 英語の歌もちょっと好き」

ギター弾き語りを初めて数年経ったころのMomokoの名刺にはこう書いてあった。
喫茶店やレストランで歌わせていただく機会には、サンバやボサノヴァだけでなく、みなさんの耳になじみのある曲を歌うのが楽しいと思うようになっていた。
不動の人気のビートルズの歌も何かうたえないかしら・・・

図書館でビートルズのCDを借りて聞いていた私は、この曲に何十年かぶりに引っかかりを感じた。


Let It Be


今回の引っかかりは、歌詞ではなくピアノだった。
前奏のピアノ。中間で聞こえてくるオルガン。
まるで讃美歌のようだ。

そして、Mother Mary…と何度も繰り返される。

この歌はいったい何を言っているのだろう?

インターネットが手軽に使える時代。
検索するとヒントが出てきた。

ポール・マッカートニーの母親の名前はメアリーだったという解説を見たとき、Let it beの謎が解けたと思った。

♪♪♪♪♪

Let It Be (ももこ訳)

僕が悩みの中に身を置く時、
Mother Maryがそばに来て、
知恵の言葉を言ってくれるんだ。
「そのままでいいんだよ」

人生の暗闇の中にいる時に
Mother Maryは僕に寄りそって
知恵の言葉を言ってくれるんだ。
「そのままでいいんだよ」

そのままでいい。
そのままでいい。

知恵の言葉をささやこう
「そのままでいい」

心に傷を負った者たちが
お互いを認め合う時、
そこに答えがあるはず。
「そのままでいいんだよ」

散り散りになることもあるだろう。
でも、再会の望みはあるんだ。
きっと答えがみつかるはず、だから
そのままでいいんだよ。

そのままでいい。
そのままでいい。
知恵の言葉をささやこう。

夜の空が曇る時でも
一筋の光が僕に降り注ぐ。
そして、音楽が聞こえてきて、
はっと我に返った僕に、
Mother Maryは寄り添って
知恵の言葉を言ってくれた。
「そのままでいいんだよ」

そのままでいい。
そのままでいい。
知恵の言葉をささやこう。

そのままでいい。
そのままでいい。
きっと答えが見つかるはず。

そのままでいい。
そのままでいい。
悲しみはなくなるはず、だから

そのままでいいんだよ。

♪♪♪♪♪

これはポールの祈りの歌なのだと思った。
ある夜、夢の中で聞いた母Maryの言葉。

「そのままでいいんだよ」
 きっと答えが見つかるから」

「そのままでいいんだよ」
 悲しみはなくなるから」

音楽と人生の深い悩みの中にあったポールは、今、自分が経験している辛い状況の先には必ず光が差し込むという啓示を受けたのだろう。
彼にその啓示をもたらしたのは夢に現れた彼の母Maryだった。
ポールは、母Maryから受け取った希望のしるしを普遍化したかったのではないか?
だから、聖母マリアとも受け取れるMother Maryという言葉を選び、讃美歌風のアレンジを採用した。

苦しい状況にあっても、自分を信じて全力を尽くせば、その先にはきっと答えがある。
自分自身に、ビートルズのメンバーに、そして、彼らの歌を聞く世界中の人々に向けて、ポールは彼の個人的な夢の話を、希望の祈りを込めた曲として発信したかったのではないだろうか?

♪♪♪♪♪

この歌をなんとかかんとかギターを弾いて歌っている今の私。

高校の文化祭の教室の壁に貼られた歌詞の前で、聖母マリアが「放っておきなさい」なんて言うわけないじゃん!」とケチをつけていた三十数年前の私に、

「37年後のあなたは、この歌に祈りを込めてギターで弾き語っているんだよ」

と教えてやりたい。

あの時の私のずっと先に、今の私がいるということを。

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2014.04.05

歌うは易し、語るは難し

怠け者の私だが、歌とギターはそれなりに練習する。

でも、どうしても声に出して練習できないもの・・・それが、語り。

本日の20分一本勝負@荻窪アルカフェでは、語りに挑戦。

これがなかなか難しかった。

歌と違って、声に出して練習する勇気が出ない。

私は役者にはなれないなあ・・・・

頭の中でのリハーサルこそしたものの、ぶっつけ本番のお話。

出来栄えは50点未満。

そんなトークにおつきあいくださった皆様に感謝、感謝です。

♪♪♪♪♪


セットリスト

春の歌(戦前のラジオ歌謡)
ボルボレッタ~蝶々(ブラジルの歌、替え歌byももこ)
メニーナ・モッサ(ブラジルの歌)
さくら雲(ももこのオリジナル)

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