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2014.06.28

青い森への旅日記7 雨の青森、街歩き

青森行きが決まった時、青森といえば○○、と連想ゲームをしてみた。

青森といえば・・・りんご、にんにく、帆立貝、せんべい汁・・・連想は食べ物ばっかり・・・

青森といえば・・・津軽海峡、津軽三味線、ねぶた・・・うーん・・・

青森といえば・・・そうだ、太宰治と棟方志功。

青森出身の版画家、棟方志功。
だいぶ前に見たドキュメンタリー番組に描かれた棟方志功の姿は忘れられない。幼くして目を病んだ彼が、眼鏡をかけた目を木版に擦りつけるようにして渾身の力をこめて製作に没頭する様子は鬼気迫るものだった。

青森に行ったら彼の作品が見られるのではないかしら?

調べてみると青森市内に棟方志功記念館というのがある。夏の展示では、木版画の他に倭画(やまとえ)と彼自身が名付けた肉筆画が展示されているらしい。
彼の作品をぜひ見てみよう。

6月14日、土曜日、午前10時30分、青森駅。
改札を出たところでiPadを取り出す。

棟方志功記念館までどうやって行こう?
記念館の案内では青森駅からタクシーで10分、最寄のバス停から徒歩4分とあるが、google mapで検索すると、徒歩35分と出てきた。

よし、歩いていこう。

幸い、雨も止んでいる。
iPadの地図を見ながら駅を背にして歩き出した。

旅するたのしみの一つはタウン・ウォッチングにある。初めて訪れる街の雰囲気を感じるには歩くのがいちばん。タクシーで通ってしまうと弱視の私にはほとんど何も実感できない。
ゆっくり歩きながら、看板やお店のディスプレイや人々の会話を間近に見聞きることで、その街の雰囲気が実感できる。

こんなオブジェ付きの居酒屋さんを発見したり。

Photo

ラーメン屋の多さとコンビニの少なさから、この街の人々の消費行動の分析を試みたり。

視覚障害者用の音声信号が完備されていることに感心したり。

目に見えるもの一つ一つを面白がって歩いていると携帯が鳴った。

「ももちゃーん! そろそろ記念館に着いたかな?」
「記念館目指して歩いてまーす! さっき本町5丁目の信号を右に曲がりました。」
「ええ!!?? 歩いてるんですか!!! 雨も降ってるのに!!!」

そういえばさっきから雨が降ってた。

夜通しのドライブ→温泉→三内丸山遺跡と予定通り車を進めてきたクマちゃん達の次の予定は“ももちゃんと合流”。
一方、あくまでマイペースの”ももちゃん”はのんびりお散歩を続けるのだった。

折り畳み傘をさして、てくてく・・・

青森市にも平安閣があるのかあ・・・うん? 結婚式場にしてはずいぶん控えめなたたずまい・・・あ、フューネラルホーム・・・なるほど。

それにしても、そろそろ右手に平和公園が見えてくるはずなんだけどなあ・・・

「すいません、棟方志功記念館に行きたいんですが?」
軽自動車に荷物を積み込む年配のご夫婦らしいお二人に聞いてみた。
「棟方志功?」奥様が答える。「この先を左・・・だよね?」(「だよね?」に相当する地元の言葉でご主人に確認。)
「そこの大きな公園の先の信号を左に曲がってまっすぐですよ」
「ありがとうございます。」

どうやらgoogle mapの徒歩ルートをどこかで見失って、公園の反対側に出てきてしまったらしい。
教えていただいた通り、平和公園の先の信号を左折してしばらく行くと、NHKの隣の棟方志功記念館にたどり着いた。

雨の土曜日の記念館は静かだった。
記録映画を上映していたが、とにかく絵が見たかったので展示室へ入る。こじんまりした展示室には20点ほどの作品が飾ってある。

ほの暗い展示室をひとめぐり。

作品はすべてガラスケースの中に展示されていて、弱視の私にはほとんど見えなかった。

ちょっぴり悲しくなった。

(一枚でいいから、額縁に入れて、ガラスケースの外の壁に架けておいてくれたらいいのになあ・・・そうしたら、額縁に目を近づけて、よく見られるのに・・・)
胸の中でこっそり我儘を言ってみる。

展示室の中央にスタインウェイのピアノがあった
棟方志功が娘さんのために買ったものだという。
本物の音を聞きたい、聞かせたいという棟方さんの感性に触れたような気がした。

15分後、記念館の入り口の門のところまでクマちゃんがシュンメイさんと二人で迎えに来てくれた。

「青森まで、ようこそ」

初めてお会いするシュンメイさんと握手。
落ち着いたお人柄が感じられる握手だった。


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2014.06.26

原点回帰

オルフェのサンバ (ももこ訳)

生きていこう
サンバを歌うために
サンバは生きる力の源だから

サンバを歌おう
それが生きるっていうこと
最高のサンバが歌えたら
その瞬間に死んでしまっても悔いはない

わたしのことを好きになれば
あなたもきっとわかるはず

一緒に生きよう
一緒にサンバを歌おう
夢がかなわなかったからって
泣くことはない
新しい夢を探しにいけばいい

サンバを歌って
生きていこう
サンバは自由
私は自由
生きているかぎり
私は自由!

♪♪♪♪♪

原点回帰。
サンバを語り、サンバを歌うライブです。
熱く歌い、熱く語ります。

熱血ももこさん登場。
ニコニコももこさんはお休みです。

6月26日(木)
フリーライブ@下北沢Blue Moon
オープン18:30/スタート19:15

1.大柳 貴 19:15-19:40
2.野川小麦 19:45-20:10
3.本田絵美 20:15-20:40
4.ももこ. 20:45-21:10
5.秋田 麦 21:15-21:40

チャージ無料。美味しいカフェメニューをご注文ください。

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2014.06.24

青い森への旅日記6 27年ぶりの青森駅

6月14日、土曜日。
午前8時50分。弘前駅改札口。

「すいません、次の青森行きは何分ですか?」
「特急ですか? 普通ですか?」
「普通で行きます」
「普通ですと次は9時35分になります。」

特急だと青森まで33分、1180円。
普通だと53分、670円。

特急料金510円分でコーヒーを飲もう。

エスカレーターで1階に降りたところのミスタードーナツの前で、なぜか、「あ、クマちゃん!」と独り言。

クマちゃんたちは今ごろ青森でのんびり温泉に入っているんだろうなあ・・・

アップルパイを食べたばかりなのでミスタードーナツは通過して、サンクスへ。
そうだ、青森限定のチロルチョコがあるかもしれない。
探したら・・・あった、あった、見たことのないチロルチョコ! アップルパイチロルかしらん・・・???

Photo_3

今はやっぱりブラジルだよねえ!
Café do Brasilのチロルチョコとエクストラ・ブレンド・コーヒーを買って駅舎2階のベンチでモーニング・コーヒー・タイム。

コーヒーを飲み終わると青森行きの電車に乗り込んだ。。
東京の青梅線みたいな電車。乗り込んだ時には開いていたドアが、しばらくすると全部閉まり、その後のお客はドアの開閉ボタンを自分で押して乗ってくる。
青梅線と違うのは、乗った後に必ず「閉」ボタンを押してドアを閉めるルールが徹底していること。「開けたら閉める」がこち」らでは常識なんだ・・・と観察しているうちに電車が動きだした。
閉まったドア越しにかすかに津軽三味線が聞こえてくる。
弘前駅の発車の音楽は津軽三味線らしい。

9時35分発青森行き普通電車は、途中で特急の通過待ちで数分間ずつ2回停車。青森駅に着いたのは10時半ごろだった。

27年ぶりの青森駅。

27年前、所用で札幌に行くことになった。
飛行機が大嫌いだった私は上野から夜行寝台に乗り込んだ。

あの時も一人旅だった。
青森駅で列車を降りたら、どうやって青函連絡船に乗るのだろう?
鉄道の駅と港はだいぶ離れているのではないかしら? 連絡船の乗り場まで迷わずに行けるかなあ・・・
不安そうにしていた私に、青森にお住まいだというお隣の寝台の女性が「連絡船乗り場まで連れていってあげますよ」と言ってくださった。どんなに安心したことか。
ところが、ホームに降り立った瞬間、彼女は叫んだ。
「あ! スリッパを履いてる! 私、靴を取りに戻ります。このまままっすぐ行くと連絡船乗り場になりますから迷うことはないですよ。気をつけて行ってらっしゃい!」
彼女の言う通り、他のお客と一緒にホームの先をまっすぐ進むと大きな大きな連絡船が待っていた。
鉄道の駅と港がつながっているのには驚いた。あのころデジカメを持っていたら絶対に写真を撮っていただろう。

最初で最後の青函連絡船の旅。その年いっぱいで廃止になった連絡船で。
雪がちらつく初冬の青森駅で夜行列車から連絡船に乗り込むと、まさに「津軽海峡冬景色」の世界だった。

あれから27年か。
すっかり今風の駅舎になった青森駅の改札口を出ると、正面に巨大な傘のようなオブジェが見える。

Photo_4

あれはいったい何だろう? 
青森にいる間に正体を突き止めねば。


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青い森への旅日記5 アップルパイはどっち?

6月14日、土曜日。
午前7時。
弘前バスターミナル地下一階のベンチに腰かけて、iPadを覗きこむ。

弘前アップルパイマップを開いて。

紹介されている50店舗の中から、
1.早朝から開いていて、2.バスターミナルから近くて、3.酸味のポイントが高いアップルパイを売っているパン屋さん、ブーランルージュ・イシタを選択。
お店の住所をgoogle mapで検索して、道順を頭に入れる。

「バスターミナルの隣のイトーヨーカドーの前を通過して、次の交差点を左に曲がってしばらく行った右側」

さあ、行こう。イトーヨーカドーの前を通って・・・イトーヨーカドーの・・・イトーヨーカドーが・・・見つけられない。誰かに聞こうにも、午前7時の大通りは誰も歩いていない。
右も左も東も西もわからずに立ち往生。

仕方がないのでバスターミナルのチケットカウンターに引き返す。

「すいません、イトーヨーカドーはどっちですか?」
「イトーヨーカドー? そっちですよ」

弱視の私は「あっち」「そっち」「こっち」と指差されても全くわからない。

「えーと、では、駅はどちらになりますか?」
「駅? そっちですよ」

おじさんにしてみれば、すぐ隣のイトーヨーカドーが「どこですか?」などと聞かれて答えようがなかったに違いない。

まあ、いいじゃないの。トイレのような緊急事態じゃないのだから、時間をかけて探して歩くことにしよう。それも旅のたのしみのひとつ。

大通りに戻ってうろうろすると、青い森信用金庫の看板が見えた。信用金庫をgoogle mapで発見。バスターミナルからイトーヨーカドーと反対側に出てしまったためにイトーヨーカドーの裏側しか見えなかったらしい。
ようやく自分の立ち位置を把握すると、今度こそアップルパイ目指して歩き出す。

開店前のひっそり静まり返ったイトーヨーカドーの前を通り、次の交差点を左に曲がって数分歩いたところに、ありました!

真っ赤なかわいい店構えのブーランルージュ・イシタ

Photo

街のパン屋さんという感じの小さなお店の扉を開けると、焼き立てのパンの香りに迎えられた。所せましと並ぶパンの種類に圧倒される。

アップルパイはどれだろう・・・こういうパン屋さんでは、弱視の私が売り物のパンに顔を近づけてよく見ようとすると、パンに鼻が触ってしまう危険がある。

奥から焼き立てのパンをトレイに載せて運んできたお姉さんに聞いてみた。

「すいません、アップルパイはどれですか?」
「こちらですよ」と言いながらお姉さんは、真ん中の棚のいちばん奥のトレイから大き目のパイを取り上げて見せてくれた。

うわー! 大きい!

感動して眺める私の目の前に、もう一人のお姉さんが奥から運んできた焼き立てのアップルパイを追加する。

開店直後のお店にはお客さんが次々訪れ、トレイいっぱいにパンを載せてはレジに向かう。
朝から穏やかなに賑わう店内。ご近所に愛されるパン屋さんに違いない。

朝食用にアップルパイとピザを一つずつ、翌日用に食パン型のメープルブレッドを買って、イトーヨーカドー近くの広場に戻るとベンチに腰かけてブレックファースト。

ずっしりと重たいハート型のアップルパイには、甘酸っぱくとろりと煮込んだリンゴがぎっしり詰まっいる。

Photo_2

ハムやトマト、ズッキーニなどの具が盛りだくさんの焼き立てピザもそれはそれは美味しい。

後から調べたら大正14年創業という、うちの母と同じ年のパン屋さんだった。88年という長い年月愛されてきた小さなパン屋さんは、その時代、その時代にマッチした美味しいパン作りへの飽くなき探求心を持ち続けてきたに違いない。

アップルパイとピザの豪華な朝食の後は、ギターを出してひと歌い。
弘前リンゴ広場にて、大好きなサンバをあれこれ歌って、最後に、今宵の課題曲をおさらい。

さて、そろそろ、浦安エレジー共演の地、青森へと向かわねば。

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2014.06.23

青い森への旅日記4 旅立ち~魔法の杖を携えて

6月13日、金曜日。

「お母さん、行ってきまーす!
 日曜日の夜遅くに帰ってくるからね。
 冷蔵庫にいろいろ入ってるからテキトーに食べててちょうだいね。
 ヘルパーさんがお薬を持ってきてくれるから、ピンポンが鳴ったらちゃんと出てあげてね~♪」

午後8時20分、小さなリュックとギターケースを背負って出発。
9時少し前に新宿駅に着くと、高速バス乗り場に行く前に、ルミネのトイレを拝借。

一人旅の前の大事な儀式のために。

生まれつき視力が弱い弱視という障害を持つ私は、バッグの中にいつも白杖を入れています。
ふだんは白杖を使わずに歩きます。白杖を持つよりも、つまずいたりぶつかったりした時にとっさに手がつけるように、両手を空けておく方が安心安全なのです。

弘前への夜行バスに一人で乗るには白杖を手に持つ必要がありました。

トイレに行くために。

観光バスのような4列シートのパンダ号には車内にトイレがなく、途中で3回のトイレ休憩があります。
暗いサービスエリアで一人でトイレに行くのは私には無理。トイレを出て、広い駐車場のパンダ号に自力で戻るのも無理。

どなたかに一緒に行っていただくようお願いすることになります。

その時に白杖を持っていないと・・・

「あのー、すいません。私、パッと見は普通の人に見えるんですけれど、実はかなり目が不自由なんです。一人では暗いところを歩けないので、申し訳ないのですが、一緒にトイレに行っていただいて、帰りもこのバスまで連れてきていただけないでしょうか・・・?」

夜中のトイレ休憩時には、言う方にも聞く方にもあまりにも長いこのセリフ。

白い杖を持っていれば、

「あのー、すいません、お手洗いに行かれるのでしたら、ご一緒させていただけませんか?」

の一言で済みます。

かくして、ルミネ2階のトイレの個室で、小さなリュックからコンパクトに折りたたんだ白い杖を取り出すと、パタ、パタ、パタと伸ばして長い白杖にして右手に持ってトイレを出ます。

白杖の効果はてきめん。
新宿西口、ヨドバシカメラ近くの高速バス乗り場に着くと、「何行きに乗られますか?」とさっそく係員さんが声をかけてくれます。
「パンダ号で弘前まで行きます」
「乗車時刻になったらご案内しますので座っておまちください。」

9時20分ごろ、係員さんの誘導でパンダ号の前から9列目、窓側の席に落ち着きました。
お隣は30歳ぐらいのお姉さん。

9時30分、定刻通りに発車。
途中、東京駅で何人かのお客が乗り込むとほぼ満席になったパンダ号は、東北自動車道に入り一路北へ。

10時半ごろ、車内の電気が消えると車内は動く寝室に。
青森行きにわくわくして眠れないかも、などという心配は無用でした。浦安探訪から始まった長い一日の疲れで、窓と背もたれの隅っこにもたれて眠ってしまいました

トイレ行き用の白杖はたたんだまま・・・

朝の6時少し前。
目が覚めると、窓のカーテン越しに曇り空がぼんやりと見えます。
到着まで1時間足らず。
iPadを出して読みかけの本を開きます。

若き日の池波正太郎の短編、「眼」。病気で突然視力を失った青年の物語。
読みかけのページは、中途失明の青年が外出先で突然腹痛に襲われ、公衆便所を探し回るという場面。他人事とは思えない描写に思わずiPadを握りしめたところで、車内の電気がつきました。

6時40分、弘前バスターミナル到着。
いちばん最後にバスから降りて、預けたギターケースを受け取るころには、他のお客はすでにどこかに行ってしまい、バスターミナルは閑散としています。

あらら? 
皆さん、トイレに行かないの?
顔を洗ったりしないの?

バス乗り場に取り残された私は、人けのないターミナルでトイレを探しますが、どうにもみつかりません。
しばらくうろうろするうちにようやく係員のおじさんに遭遇。

「お手洗いはどちらですか?」

白い杖の効果てきめん。
おじさんの誘導で暗い階段を下りて、地下1階のトイレに無事到着したのでありました。

ああ、よかった。

これで、安心してアップルパイを食べに行ける♪


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2014.06.21

ありのままで・・・たんぽぽライブ2周年♪

6月21日、土曜日。
西立川の喫茶たんぽぽライブ、2周年記念イベントでした。

梅雨のさなか。
心配していた雨にも降られず、
たんぽぽさん達と一緒に
和やかな、賑やかな、2周年ライブになりました。

オープニングアクトで、2日前に買ったエレキギターを披露してくれた古賀理事さん。
2年前、「たんぽぽに歌いに来てくれないかなあ?」という理事さんの一声のおかげで、たんぽぽライブが始まったのでしたね。

第一部はミュージシャンのミニライブ。
Tedさんとプラムさんは、お二人らしさいっぱいの演奏を聞かせてくれました。
野口さんお得意の懐かしのヒット曲ピアノソロは何度聞いても愉快。
ウクレレ亭ロータさんのDJは本日も絶好調。
CELLのお二人のハーモニーに聞き惚れて。
ギターを忘れたももこさんのアカペラなんかがあって。
最後は、じょぷりんさんのビートルズ。2曲目のヘイ・ジュードではロータさんのウクレレも加わって、最後はみんなでコーラス。

でも、今日の主役は何と言ってもたんぽぽさん達。

いつものように、いや、いつにも増して緊張して立ち尽くしていたみきてぃーさん。
ウクレレ亭ロータさんの優しいウクレレが奏でるイントロから、「ワン、トゥー、スリー、はい!」で歌に入ると、今までの緊張から解き放たれて、全身で「家に帰ろう」を歌い切りました。

いつものように、いや、いつにも増して、この1曲に賭けるひろぴーさん。
我らがピアニスト、野口さんの伴奏で、圧倒的な表現力で「アナと雪の女王」の「ありのままで」を歌い切りました。

次は、たんぽぽと愉快な仲間たち」がオレンジ色のユニフォームで登場です。
ピアノサポートはTedさん。
パワフルでノリノリのピアノと、たんぽぽのヨウコさんのボーカルに乗って、
たんぽぽダンサーズwithプラムさんが踊る「恋するフォーチュンクッキー」と、ミエコさんの歌で、たんぽぽさんのオリジナルソング「わたしの仕事」。

たんぽぽさんのステージの魅力は、「自分らしさ」だと思う。
ソロで歌い切ったみきてぃーさん、ひろぴーさんはもちろんのこと、ダンサーズの皆さんも、ひとりひとりのスタイルで踊っている。それでいて、皆、心底たのしそう。
サポートダンサーのプラムさんも、それはそれは楽しそうに踊ってました。

あんまり楽しかったので、このまま終わりにしちゃうのがもったいなくて、じょぷりんさんにもう一度登場していただいて、ヘイ・ジュードをみんなで歌って踊っちゃいました。

毎月のたんぽぽライブ。
ミュージシャンの皆さんに集まっていただいて、
たんぽぽにいろんな音楽をお届けしているわけですが、
どんなミュージシャンも、たんぽぽさんにはかなわないなあ、と思いました。

こんな楽しいたんぽぽさんと音楽を共有できて、
私たちは本当に幸せです。

たんぽぽさん。
2年間、ありがとうございました。
これからも一緒に遊んでね♪

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2014.06.20

青い森への旅日記3 浦安~友情の足跡を追って

6月13日、金曜日、午前9時30分。
東西線浦安駅前。

梅雨の晴れ間の眩しい青空を見上げながら思案する。

記念橋が先か、刺身と天ぷらが先か。

朝食を済ませてからまだ2時間足らず。
橋を先に済ませてから、刺身と天ぷらをゆっくり味わいたいところなのだが、懸念材料が2点あった。

1.記念橋の場所が特定できていない。
2.刺身と天ぷらの店は11時過ぎに閉店。

もし、記念橋探索に時間がかかってしまったら、昨年の夏以来再訪を念じてきた味館食堂の刺身と天ぷらにたどりつけなくなってしまう。

橋が先か、天ぷらが先か、それが問題だ。

眩しい青空から足元へと視線を落として自問自答。
そもそもここに来た目的は何だったのか?
「浦安エレジー」の底に流れる境川を、思い出を捨てた記念橋を、この目で確かめるためではなかったか?
味館食堂の刺身と天ぷらは、いわばおまけのようなものなのだ。

そうだ。まず境川と記念橋を探さねば。

・・・・・・・・・・・・・・・

日ごろ仲良くしていただいている音楽仲間の間で時々歌われる歌に「浦安エレジー」という曲がある。
もともとは、かつて浦安に住んでいらしたシュンメイさんという方のオリジナル曲なのだが、4年ほど前のこと、シュンメイさんの詞に仲間がそれぞれ自分で曲をつけて歌ってみよう、という一人の友人の呼びかけにこたえて、多くの音楽仲間による様々な「浦安エレジー」が生まれた。

「ももこさんもぜひ作ってくださいよ」
私も歌詞をいただいていたのだが、なぜかこのムーヴメントに乗りきれずにいた。

様々なバージョンの「浦安エレジー」が歌われる時に漂う独特の懐かしさ・・・私はその懐かしさを自分のものと感じられなかった。シュンメイさんとお会いしたことのない私には、「浦安エレジー」を歌う必然性が感じられなかったのかもしれない。

青森でのライブイベントまで1週間となった土曜日。
クマちゃんの日記を読んだ。
そこに書かれている「浦安エレジー」のエピソード自体は以前から何度も聞いている内容だったのだが、この日の日記には、クマちゃんの熱い思いがあふれていた。

ひとつの歌で繋ぐ友情。

「浦安エレジー」を歌い続けることで、青森で暮らすことになったシュンメイさんとの交流を繋げたい。音楽仲間との友情を過去の思い出にしたくない。
そんな熱い思いがあふれていた。

心動かされた私はギターを抱えると「浦安エレジー」」をつくりはじめたのだった。。

・・・・・・・・・・・・・・・

目指すは浦安は境川にかかる記念橋。
日ごろからiPadのgoogle地図を見ながら街歩きを楽しんでいる私です。名前のある橋ならすぐに見つかると高をくくって、何の予習もせずに東西線に乗りました。

浦安駅でiPadを出してみると・・・google mapには記念橋が見つからないのです。
駅前の案内地図を見ましたが、橋の名前も川の名前も弱視の私には見えません。
駅前の交番で聞いてみようにも、交番はなぜか閉まっている。

とりあえず、境川の方向へ歩き始めると、交差点を渡ったところに住所案内用の地図がありました。案内版に顔をくっつけるようにして探していいくと・・・

ありました!

Tizu

今立っている大通りをまっすぐ行くと境川。
そこにかかっているのは新橋という橋で、新橋手前を左折して川沿いの細い道を行くと、次の橋が記念橋。

「雨にけぶる浦安の・・・」という歌い出しの「浦安エレジー」ですが、今日は絶好のそぞろ歩き日和。お散歩中の保育園児達に遭遇しました。

歩くこと数分で新橋。そこから川べりの遊歩道に降りると、境川を右手に見ながら細い道を進みます。
しばらく行くと細道は行きどまりになり、鉄製の階段を数段上って小さな橋を渡るようになっています。
人と自転車しか通れない小さな橋。

これがほんとに記念橋・・・?

Kinenbasi

地図こそ調べてこなかったけれど、記念橋についてはちょっとだけ調べてありました。
「祈念橋」だと思っていたのは「記念橋」で、記念橋とは大正天皇の即位を記念して対象8年に完成した、浦安で最初に架けられたコンクリート製の橋だという。

そんな由緒ある記念橋ならば、橋のたもとに立派に名前が彫ってあるに違いない。

しかし、いくら探しても、弱視の私の目には「記念橋」の名前が見つかりません。

これがホントに記念橋?

頼りないぐらいに細い橋を渡り、細い路地を抜けたところにあった雑貨屋のおばさんに聞いてみました。
「記念橋という橋に行きたいんですけど・・・?」
「記念橋なら、すぐそこにある細い橋よ」

やっぱり・・・これが記念橋。

細い路地を抜けてさっきの橋に戻ると、野外学習の小学生達が先生に引率されてやってきました。
「はい、地図を見ましょうね。この小さな橋は記念橋ですよ。地図で探せるかな?」と若い女性の先生が声を張り上げます。

やっぱり・・・これが記念橋。

小学生達が次の橋を目指して遠ざかっていくのを待って、もう一度、鉄の段々を上って細い橋の上に立つと、境川を眺めてみました。

・・・・・・・・・・・・・・・・

シュンメイさん作詞の「浦安エレジー」に自分なりに曲をつけてはみたものの、どこか腑に落ちないところがあった。

浦安といえばディズニーランドや洋風の洒落た街並みというイメージが強い。遠い親戚や知人が住む浦安の家々は日本離れした家が建ち並ぶニュータウンだ。
「浦安エレジー」にうたわれる「擦り切れたレコード」や「足踏みのミシン」というレトロな世界とモダンな浦安の街並みが私の中ではどうもしっくりと一致しない。

この曲にうたわれる境川と記念橋をこの目で確かめないと「浦安エレジー」が自分の歌にならないような気がして、青森へ旅立つ13日の金曜の朝、浦安までやってきたのだった。

来てよかった。

記念橋から眺める境川沿いの風景は、どこか、神田川に似ていた。夕暮れ時に来たならば、「あなたは、もう、忘れたかしら・・・」と口ずさみたくなるような、時間が止まりかけているような、そんな風景。

なるほど。これが「浦安エレジー」の底に流れる境川。思い出を捨てた記念橋なんだ。

来てよかった。

これで私も「浦安エレジー」の仲間に入れていただけそうだ。

・・・・・・・・・・・・・・・

「浦安エレジー」のルーツ、境川と記念橋を探訪した後は、大急ぎで駅まで引き換えし、線路をくぐって浦安魚市場へ向かいます。

Itiba

目指すは味館食堂。市場の中のカウンターだけの食堂。
市場ですから朝4時開店、昼前には閉店してしまいます。
昨年の夏に偶然訪れたこの食堂のお刺身と天ぷらがそれはそれは美味しくて、いつかまた食べにきたいと思っていたのでした。

金曜の朝10時半の市場は閑散としていました。
味館食堂のカウンター席にはお客が2,3人。
歯ごたえのあるカンパチのお刺身と、サクサクの天ぷら盛り合わせに一人舌鼓を打ちつつ、今夜からの青森ツアーに思いを馳せたのでありました。

Tenpura

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2014.06.18

青い森への旅日記2 旅は道連れ、紆余曲折

「来月青森に遊びに行くことになっちゃった!」

ヒロミちゃんの旅センサーがピピッと反応。

我が旅友であり食べ友であるヒロミちゃん。
去年の春から秋の5か月間でくるっと世界一周一人旅を敢行してすっかり旅依存症を患ってしまったヒロミちゃんは、隙あらば旅に出ようと虎視眈々と旅立ちのチャンスを狙っている。

「青森?ということは弘前を通るよね? 弘前にはアップルパイ・マップがあるんだよねえ!」

弘前アップルパイ・マップをさっそくダウンロード。

なんと、45軒のお店のアップルパイが載っているではないか!
アップルパイなら5軒は食べ歩きできそうだ。

「夜行バスを弘前で降りて、アップルパイ食べ歩きしてから青森に行けばいいね・・・で、なんで青森に行くの?」

「音楽友達のおじさん達と青森のライブハウスに遊びに行くんだよ。昼間は海に向かって叫んだり、遺跡を見たりするんだって。」

「サンナイマルヤマ遺跡だ!」ヒロミちゃんの旅センサーが激しく点滅。「何日に行くの?」
「6月13日の金曜の夜の夜行バスに乗って、日曜日に帰ってくるんだけど。」
「そうかあ。土曜の午後の新幹線で帰れば団地の自治会の会議に間に合う。一緒に行く!」

弘前を通る夜行バスを検索すると次々出てくる・・・えんぶり号、ラフォーレ号、津軽号、ノクターン号・・・

パンダ号! これだ!!

新宿からパンダに乗って弘前でモーニング・アップルパイめぐり♪
そして、金曜の夜から車で青森に移動するおじさん達と合流してサンナイマルヤマ遺跡に連れていってもらいましょう。

「クマちゃん、クマちゃん、旅友のヒロミちゃんも一緒に車に乗せてもらえますか?」
「大丈夫ですよ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

数日後。

「ねえ、ねえ、パンダのチケット、予約しちゃった? まだ? よかった! 私、青森行けなくなっちゃってさあ!」
「なんで?」
「14日の土曜日の朝に築地食い倒れの会があるのをすっかり忘れてたんだよ!」

ヒロミちゃんの弘前アップルパイ食い倒れ弾丸ツアーはあえなくキャンセルとなったのでありました。

「クマちゃん、クマちゃん、旅友ヒロミさんは行けなくなりました。」
「了解です。ところで、ももちゃん、よかったら一緒に車で青森まで行きません?」

いえいえ、それはいけません!

よだれ垂らして眠りこけてるとこ見られたら恥ずかしいもん!!!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

弘前まで夜行バス一人旅と決まった。
パンダ号のチケットをコンビニで購入。
帰りはどうしよう・・・スカイ号で帰ってこようか・・・昼間の高速バス、スカイ号。バスなのにスカイ号・・・と思案しているところに

「ももちゃん、よかったら日曜日に僕たちと一緒に車で帰りませんか?」とクマちゃんからメッセージ。

車組はクマちゃんとYTおじさんのお二人だという。
それもいいな。旅は道連れ、くるま旅。

「はいはい、クマちゃん、おねがいしまーす!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さらに数日後。

「ももちゃん、YT君が日曜の朝の新幹線で帰ることになりました。なので、帰りはももちゃんと二人になります。」


え!!!!????

クマちゃんと二人っきりで車で帰るんですか???

どーしよう・・・

よだれ垂らして眠りこけてるところ、見られたら・・・

どーしよう・・・・


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2014.06.17

青い森への旅日記1 「始まりは池袋」

5月初旬のある日。
携帯が鳴った。あ、くまちゃんだ。

「もしもし、ももちゃ~~ん!?」
「はいはい、クマちゃん、こんにちは。」

ピアノ弾き語りでゴキゲンなナンバーを歌うクマちゃん。
歌ってない時でもゴキゲンな雰囲気いっぱいのクマちゃん。


そして・・・ 大きい!!!!


縦、横、高さ。どれをとっても、どこから見ても大きい。


大きいことはいいことだ。
これは真面目なお話です。

弱視の私はひと様のお顔がほとんどわかりません。ライブ会場などで「ももこさん!」と話しかけられても、その相手が誰なのか、顔や姿ではわからないことが多い。よほど特徴的な声の持ち主でもなければ声を聴いてもわからない。
だから、ライブハウスに行っても、そこに誰が来ているのかはなかなかわからない。
誰かに話しかけてもらうのを待つしかないのだけれど、話しかけられても、

「えーと、お名前、何でしたっけ?」
「○○ですよー」

○○さんは何度も親しくお話したことのある相手だということがままあるわけで、恥ずかしいことこの上ない。

その点、どこで会っても超特大飛び出す絵本のようなインパクトで私の目の前に登場するクマちゃんは、すぐに「あ、クマちゃん」と認識できる、貴重な存在なのです。


そのクマちゃんからの電話の用件は・・・私のオリジナル曲をカバーしたいのだけれど、CDが見当たらないのでもう一枚CDを分けてほしい、というご要望でした。

自分のオリジナル曲をカバーして歌っていただける。
嬉しいじゃないですか!
CDはまだまだいっぱいありますから(笑)何枚でも差し上げますとも。

「ももちゃんのお家の近くまで行きますよ」
「そうですか? じゃあ、今度の月曜日、JR池袋駅の北口で6時にお会いしましょう。」

月曜日の午後6時。JR池袋駅の北口でクマちゃんを待つ。
改札口をじーっと見つめて3分、5分、7分・・・クマちゃんは現れない。
おかしいなあ・・・?と思ったところに携帯が鳴った。

「もしもし、ももちゃーん?」
「あれ? クマちゃん、どこにいるんですか?」
「北口ですけど?」
「北口・・・あ! もしかして、階段を上りました?」
「そう、そう、階段の上」


♪不思議な不思議な池袋
♪東が西武で、西、東武・・・
とビックカメラのCMソングに歌われるほど待ち合わせが厄介な駅、池袋。
まず、東口、西口という改札口はありません。
広い中央コンコースの両側に中央口1と中央口2があるので、中央口で待ち合わせたら、まず会えない。
南口の改札口はとても広くて混んでいるので、弱視の私はあまり待ち合わせには使いたくない。

その点、比較的空いていて、「新宿方面から乗ったらホームの一番前寄りの階段を下りた北口で待っています」と説明も簡単なので、池袋で誰かと会う時には北口改札口に来ていただくことが多い。

しかし、北口改札を出ると、普通の視力の人の目には「北口」という大きな案内表示と矢印が見える。その矢印の方向に歩いていくと、大きく「北口」と書かれた階段がある。
その階段の上も、「北口」と呼ばれているのです。
西池袋の繁華街への入り口にあたる北口の階段にあまり縁がない私は、この北口階段のことをうっかり忘れて、「北口でお待ちしてます」とだけクマちゃんに伝えてしまったのでした。

30秒後、階段を下りてきてくれたクマちゃんと、北口改札近くのプロントへ。CDをお渡しして、しばしお喋りするうちに、クマちゃんの東北ツアーの話題になった。

「東北ってどこに行くんですか?」
「青森ですよ!」

青森遠征と聞いたとたんに、私の旅心がときめいた。

いいなあ、青森。
本州の北の果てに行くのはやっぱり夜行だよねえ。
夜行といっても、何十年か前に乗った寝台列車はもうないだろうから、夜行バスだなあ。

早朝の北の街に降り立って、津軽海峡を眺めながら一人ギターを抱えて弾き語る自分の姿を思い描く。

いいなあ、青森ツアー!

「一緒について行ってもいいですか??」
「え! そりゃ、いいですけど・・・ほんとー?」

この時、クマちゃんは青森ツアーの主旨をお話してくれたのだと思うのだけれど、「夜行バスを降りたった北の街で一人弾き語るももこ」の姿に酔いしれていた私は、そもそもの旅の目的をあまり認識していなかったかもしれない。

そんな不純な動機で、クマちゃん企画の青森ツアーについていくことになったのでした。

≪つづく≫


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2014.06.02

お一人さまの流儀

あちらのライブハウスで、こちらのライブハウスで、
渾身のステージが繰り広げられていた、
5月最後の土曜の夜。

私は、東新宿駅近くにぽっかりと開いた下り階段の入口にたたずんでいた。

今夜はどんな夜になるのか、予想がつかないまま、
暗い階段を一段ずつ降りていく。

L字型のカウンターには、今宵の主催者のおじさま。
おじ様のお仲間のお兄さんが一人。
細身のイケメンお兄さんが一人。
店のマスターも加わっての音楽談義が盛り上がってきたころに、

「そろそろ始めましょうか」

主催者のおじさまが弾き語るフォークの名曲に昭和へタイムトリップ。
イケメンお兄さんの正体はシンガー・ソング・コメディアンであることが判明して爆笑。
続くももこはサンバを歌い、
お仕事帰りに駆けつけていらしたおじ様が洋楽カバーを見事に弾き語る。

そしてまたカウンターに集って、
店のマスターを交えての音楽談義。

そこへ、若い女性が入ってきて、私の右隣に座った。

「赤、お願いします」さりげなく注文。
「初めてでしたっけ?」マスターの問いかけに
「はい」とだけ答える。

夜更けのバーのカウンターに女ひとり、グラスを片手に座る。

そんな都会の女性に常々憧れを抱いていた私は、
右隣の彼女をしばし見つめてしまった。
さりげなくカウンターにたたずむが、どことなく人なつこさを感じさせる。

「ここ、初めてって言ってましたよね?」と話しかけてみた。
「近くに住んでるんですけど、ここ、前から気になってたんです」と彼女。
「こういうバーによく一人で行くの?」
「ええ、仕事柄一人でパソコンに向かってることが多くて、時どき外に出たくなるんです。」
「一人で?」
「一人で飲むこともあるけど、友達がいるところに行ったり。この間はね、こんなところに行ってきたんですよ」

彼女はスマホの写真を見せてくれた。

「えーと、私、目が悪くて、これ、どうなってるの・・・・?」
「あ、こうやると大きくなりますよ」彼女は指で画面を操作して拡大してくれた。

日常生活では遭遇しないようなあんな写真、こんな写真は実に興味深い。

「こういうところによく遊びに行くの?」
「いえ、いえ。たまたま友達がイベントに誘ってくれたから行ってみたんです。そういう面白いこと、楽しいじゃないですか!」

2杯目の赤ワインを注文した彼女に、私は聞いてみた。

「行ったことのないバーに一人で行くのは怖くない?」
「全然!」と彼女は簡単に否定する。

そして、彼女の「お一人様バーの流儀」を語ってくれた。

「カウンターがある店なら大丈夫ですよ。カウンターに座って、とりあえず何か注文して、マスターと話したりして様子をみて、面白そうな会話が聞こえてきたら何気なく割り込んだりして。
なんか違うな、と思ったら、1杯だけ飲んで出ちゃえばいいんだし。」

「バーに行くのは、だれかと話がしたいから?」

「私はそういうことが多いですね。ふだん一人で仕事してるから。いろんな人と話してると、いろんなことが起こって面白いじゃないですか! お酒が飲みたいだけなら自分の部屋で好きなのを飲めばいいわけだし」

なるほど。バーや飲み屋に行くのは、お酒を飲むためだけじゃないんだな。
居合わせた人との絡み合い。そこが面白く、ちょっぴりスリリングなんだな。
こういう展開は、喫茶店やレストランではあまり体験できない。

「うらやましいなあ。私はお酒が飲めないから、歌をうたうとか、だれかの歌を聴くという目的ががなければ、バーなんかに一人で行けないもの・・・」と言ってみた。

すると・・・

「ももこさんなら大丈夫! 私、一緒に喋っていて楽しいもん!」と太鼓判を押されてしまった。


ライブの後に一人でふらりと入ってきたこのお姉さんに、「お一人さまバーの楽しみ」をちょっぴり体験させてもらえたような気がした、アフターライブの夜更けであった。


♪♪♪♪♪

セットリスト

WAVE(ボサノヴァ 替え歌byももこ)
Palpite Infeliz(ブラジルの歌)
Berimbau(ブラジルの歌)
Mas Que Nada(ブラジルの歌)
Tristeza(ブラジルの歌 替え歌byももこ)


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