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2014.06.24

青い森への旅日記5 アップルパイはどっち?

6月14日、土曜日。
午前7時。
弘前バスターミナル地下一階のベンチに腰かけて、iPadを覗きこむ。

弘前アップルパイマップを開いて。

紹介されている50店舗の中から、
1.早朝から開いていて、2.バスターミナルから近くて、3.酸味のポイントが高いアップルパイを売っているパン屋さん、ブーランルージュ・イシタを選択。
お店の住所をgoogle mapで検索して、道順を頭に入れる。

「バスターミナルの隣のイトーヨーカドーの前を通過して、次の交差点を左に曲がってしばらく行った右側」

さあ、行こう。イトーヨーカドーの前を通って・・・イトーヨーカドーの・・・イトーヨーカドーが・・・見つけられない。誰かに聞こうにも、午前7時の大通りは誰も歩いていない。
右も左も東も西もわからずに立ち往生。

仕方がないのでバスターミナルのチケットカウンターに引き返す。

「すいません、イトーヨーカドーはどっちですか?」
「イトーヨーカドー? そっちですよ」

弱視の私は「あっち」「そっち」「こっち」と指差されても全くわからない。

「えーと、では、駅はどちらになりますか?」
「駅? そっちですよ」

おじさんにしてみれば、すぐ隣のイトーヨーカドーが「どこですか?」などと聞かれて答えようがなかったに違いない。

まあ、いいじゃないの。トイレのような緊急事態じゃないのだから、時間をかけて探して歩くことにしよう。それも旅のたのしみのひとつ。

大通りに戻ってうろうろすると、青い森信用金庫の看板が見えた。信用金庫をgoogle mapで発見。バスターミナルからイトーヨーカドーと反対側に出てしまったためにイトーヨーカドーの裏側しか見えなかったらしい。
ようやく自分の立ち位置を把握すると、今度こそアップルパイ目指して歩き出す。

開店前のひっそり静まり返ったイトーヨーカドーの前を通り、次の交差点を左に曲がって数分歩いたところに、ありました!

真っ赤なかわいい店構えのブーランルージュ・イシタ

Photo

街のパン屋さんという感じの小さなお店の扉を開けると、焼き立てのパンの香りに迎えられた。所せましと並ぶパンの種類に圧倒される。

アップルパイはどれだろう・・・こういうパン屋さんでは、弱視の私が売り物のパンに顔を近づけてよく見ようとすると、パンに鼻が触ってしまう危険がある。

奥から焼き立てのパンをトレイに載せて運んできたお姉さんに聞いてみた。

「すいません、アップルパイはどれですか?」
「こちらですよ」と言いながらお姉さんは、真ん中の棚のいちばん奥のトレイから大き目のパイを取り上げて見せてくれた。

うわー! 大きい!

感動して眺める私の目の前に、もう一人のお姉さんが奥から運んできた焼き立てのアップルパイを追加する。

開店直後のお店にはお客さんが次々訪れ、トレイいっぱいにパンを載せてはレジに向かう。
朝から穏やかなに賑わう店内。ご近所に愛されるパン屋さんに違いない。

朝食用にアップルパイとピザを一つずつ、翌日用に食パン型のメープルブレッドを買って、イトーヨーカドー近くの広場に戻るとベンチに腰かけてブレックファースト。

ずっしりと重たいハート型のアップルパイには、甘酸っぱくとろりと煮込んだリンゴがぎっしり詰まっいる。

Photo_2

ハムやトマト、ズッキーニなどの具が盛りだくさんの焼き立てピザもそれはそれは美味しい。

後から調べたら大正14年創業という、うちの母と同じ年のパン屋さんだった。88年という長い年月愛されてきた小さなパン屋さんは、その時代、その時代にマッチした美味しいパン作りへの飽くなき探求心を持ち続けてきたに違いない。

アップルパイとピザの豪華な朝食の後は、ギターを出してひと歌い。
弘前リンゴ広場にて、大好きなサンバをあれこれ歌って、最後に、今宵の課題曲をおさらい。

さて、そろそろ、浦安エレジー共演の地、青森へと向かわねば。

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