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2014.10.27

友に感謝

今宵のオープンマイクで、愛すべき二人の音楽仲間達と一緒になった。

所長さんと、くまちゃん。
仲良く(笑)並んで座るお二人の姿は可笑しくも微笑ましく、そして、私には感慨深いものがあった。

・・・・・・・

もう何年も前のこと。
都電荒川線を貸し切って、走る電車の中でライブをするという愉快なイベントに参加した。
それが、このお二人との出会い。

「もずく酒」や「あじさい」というオリジナル曲を、自ら都電に持ち込んだ小型キーボードで弾き語り、皆を盛り上げるくまちゃん。
「CO2、二酸化炭素・・・」というユニークな歌詞で皆を笑わせながら聞かせてしまう所長さん。

どうやら自分と同年代らしいお二人のユニークなパーフォーマンスは実に刺激的だった。

初参加の都電ライブ終了後、同じ方向に帰る所長さんと一緒に貸切電車から乗り換えた普通の都電の車内で、所長さんはご自身の音楽活動を熱く語ってくれた。
中年といえる年齢になってライブ活動を始めたこと。
ライブハウスで若い者にいろいろ教わりながら経験を積んでいること。
そういうことのすべてが新鮮で、手ごたえを感じていること。
私の視力では残念ながら確認はできなかったけれど、所長さんの目はきらきらと輝いていたに違いない。
聞いている私の胸も熱くなった。

音楽することに愛と情熱を注ぐ友に出会った忘れられない一日だった。

・・・・・・・

今宵のオープンマイクでも皆を笑わせておいて最後にじっくり聞かせてしまう所長節を堪能しながら思いはめぐる・・・

そう、あれは2010年9月。
一年間のニューヨーク勤務へ旅立つ直前に開催した企画ライブに所長さんに歌いに来ていただいた。
ステージにすっくと立って堂々と歌いきった後、深々と頭を下げられた所長さんの真摯な姿に胸打たれ、励まされた。

それから半年後の3.11。
私はニューヨークにいた。
心配してもどうにもならない歯がゆさの中にいた。
音楽仲間達はどんな思いで乗り越えていったのだろうか・・・

今宵、所長さんが最後に歌われた「歩きつづける~3・11をこえて~」を聞きながら、あの日を含む一年間の記憶がフラッシュバックする・・・

・・・・・・・

帰国して間もなく、川崎のライブハウスに遊びに行ったらくまちゃんが歌っていた。

その夜彼が歌った「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」に、私はこっそり泣いてしまった。

あれだけ帰国の日を待ち焦がれていたはずなのに、いざ帰ってきてみるとニューヨークを恋しく思う自分がいる。私の居場所はどこなんだろう・・・どこにもないのだろうか・・・
そんな宙ぶらりんな自分を持て余し気味なまま遊びに行ったライブハウスで、くまちゃんがハイトーンで歌うニューヨーク・シティ・セレナーデに、こっそり泣いて、泣きながら思った。

そうか・・・
音楽と、音楽好きの友がいるところ、そこに私の居場所があるかもしれない。。

そのくまちゃんの今宵のオープンマイクの最後の曲は「天下理事」。
アップライトピアノでズンズン盛り上げるくまちゃんの弾き語りの大きな背中に声援を送りつつ、そうだ、くまちゃんとの出会いはこの歌だったなあと、こっそり思い出に浸ってしまう。

都電ライブ以後、なかなかライブで一緒になる機会のなかったくまちゃんが、ある日の日記にこんなことを書いていた。

「オリジナル曲の歌詞ってどれぐらい聞きとってもらえるのだろうか? たとえば、僕の天下理事の歌詞は初めて聞く人にどの程度通じているのだろうか・・・」

てんかりじ? 何、それ?
このタイトルの読み方さえ知らなかった私は、「てんかりじ」とパソコンに入力して検索。Youbuteの動画を見ながらパソコンの前で大爆笑。
そして、くまちゃんが、彼独特の歌詞へのこだわりを持っていることに気づいて、感心してしまったのだった。

・・・・・・・・

今宵のオープンマイクで仲良く並んで座る二人に笑いかけながら、胸の中でつぶやく。

ありがとう。

音楽があって、音楽することに、愛と情熱を注ぐ友がいるところ。
そこには私の居場所があると、それぞれの音楽で伝えてくれた友人のお二人に。

ありがとう。

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