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2015.03.08

レシート、ください

整理整頓が大の苦手。
部屋の中も、バッグの中も、机の引き出しも、パソコンの中も、必要なものと不要なものがごちゃごちゃ詰まっている。

お財布の中身もしかり。
しわだらけのレシートやクーポンがお札の間に何枚も挟まっている。
そもそも肝心のお札が何枚入っているかも把握していないのだから、我ながら呆れてしまう。

これではいかん。
お財布の中身は把握しておこう。
今年の正月に一念発起。
現金出納帳を付け始めた。

一日の終わりにお財布からレシートを取り出して、1件、1件、iPadの家計簿に記入していく。

 「おやつ チロルチョコ 128円」とか。
 「食費 生協 1896円」とか。
 「コーヒー ヴェローチェ 190円」とか。

以前は、コンビニで買い物した時には「レシートはいりません」と言っていた。
それでもいつの間にかお財布に溜まるレシートを、無造作にゴミ箱に捨てていた。
家計簿をつけ始めると、レシートは日々のこまごました出費の記録として重宝するので、コンビニやカフェでも必ずレシートをもらうようになった。

数日前のこと。
仕事が予定よりもかなり長引いてしまい、職場を出たのは9時近かった。
お腹が空いたけれど、疲れてもいた。
どこかの店に寄って夕食を取ると家に着くのが遅くなる。
それに、3月とはいえ夜はまだ寒い。暖かい食べ物屋からまた外に出るのはおっくうだ。

コンビニでお弁当を買って帰って帰ろう。

地下鉄の階段を上り、近くのセブンイレブンに入った。
セブンイレブンのお弁当は老若男女向けのバラエティ豊かな品ぞろえ。さすがコンビニ業界売上首位なだけはある、と感心しながら「豚たけのこあんかけ炒飯」をかごに入れてレジへ向かう。

「498円です」とバイト君。

500円玉を渡して、お釣りとレシートを受け取るべく右手を出す。
が、私の手に載せられたのは一円玉が二枚だけ。
新人のバイト君なのだろう。レシートを渡し忘れているに違いない。
家計簿つけにレシートは欠かせない。もらっていかなければ。

「あの、レシート、もらえますか?」

すると、バイト君は困惑した表情でこう言った。

「レシート・・・ですか? あの・・・」

え? レシートが、どうかしたの?

「お預かり5万円って打っちゃったんで・・・」

あっはっは~ その5万円のレシート、記念にもらっていっても、いい?

「いいですけど・・・」バイト君は、しわくちゃになった「お預かり 50,000円」と打たれたレシートを渡してくれた。
20150307seven

レシートをお財布にしまう。
「5万円って打っちゃったんです」という、あまりにも正直なバイト君の言葉が新鮮で、愉快で、ひとり笑いながら家へ向かった。

だけど・・・

その夜、家計簿をつけるために「お預かり 50,000円」と打たれたレシートを取り出した私は、ふと心配になった。

「5万円って打っちゃったんです」と間が悪そうに言ったあのバイト君。
レジの記録をきちんと修正できただろうか?
打ち間違えた50,000円のレシートを私がもらってしまったことで、バイト君が困ったことになっていないだろうか。

レシートを見ながら、「バイト君、頑張れ~」と呟く。
「お預かり 50,000円」のレシートは捨てがたく、印字が消えるまでお財布に忍ばせておくことにした。


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