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2015.11.09

阿佐ヶ谷ホンキートンクブルース

雨の阿佐ヶ谷の夜。
薄暗いエレベーターで2階へ。
扉を開けると、酒とタバコとブルースの店、OIL CITY
飲めない私はレモンスカッシュのグラスを片手に
大人の時間に入れてもらう。

成り行きで座った席は
手をぐっと伸ばせば
ステージのドラマーと握手できそうな位置。

これはしまった!
耳栓を持ってない!
などという心配は無用だった。
一番手のブルースバンドの
ビシっとリズムを決めつつも、不必要にやかましく叩かない
抜群の腕前とセンスのドラマーに、目も耳も体も釘付け。

二番手は、漆原瑞穂。
味酒房農家を切り盛りするシンガー。
自分の店で歌う時には、
お客へのサービス精神全開で
昭和歌謡を聞かせる瑞穂ママが
今宵、初出演のOIL CITYのステージでギターを抱える。

005

立川の夜の街を歌うブルース、「シネマ通り」に始まり
オリジナル曲の数々を歌う、歌う、歌う。
最後は彼女の定番曲、
横浜、じゃなくて、立川、でもなくて、
“阿佐ヶ谷ホンキートンクブルース”。

012

瑞穂さんの歌をじっくり聞きたいなら
農家が休みの日にブルースバーに行くのがいいと知る。

ルート66の替え歌「ルート16」で
首都圏をゴキゲンに周回する
三番手のブルースシンガーは、
酔っ払い客の突っ込みに応えつつ、かわしつつ、笑わせつつ
しまいには皆を黙らせて、自分の歌を聞かせる強者。

そう。
聞いてもらいたい歌があるんだ。
四番手のギター素浪人は声を振り絞る。
帰ってしまった客に向かって毒を吐き、
ままならない人生に毒を吐きながら
最後に絞り出した言葉。

「聞いてもらいたい歌があるんだ」

あんたに「聞いてもらいたい」歌がある」ように
わたしにも、がっつり歌を聞きたい夜がある。
ステージのあんたと
真剣勝負したい夜がある。
そんな時には、酒とタバコとブルースのハコに行こう。
注文はレモンスカッシュ。
喉を保護するマスクを携えて。


・・・・・・・・・・

2015/11/8@阿佐ヶ谷OIL CITY
LAST GUITAR BAND/漆原瑞穂 with 山本伸吾/スカンクちかの/敏

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