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2016.01.15

福井ひとふで書き、おさわがせの旅 その1

「福井でカニ食べようよ」

旅友のさそいに、久々に旅心を刺激された。

福井。東尋坊。日本海。

そうだ。
各駅停車に乗って、冬の日本海を眺めながら
福井まで一人旅がいい。
そして福井で旅友と合流してカニの晩餐。
そうしよう。

JRみどりの窓口に乗車券を買いに行った。
信越本線経由で、日本海側を各駅停車に乗って福井へ。
帰りは福井から米原経由で東海道新幹線。

ひとふで書きの乗車券を握りしめての一人旅。
さらにふくらむ旅ごころ。

ところが、みどりの窓口に行ってみると、
ひとふで書き乗車券は手に入らないことがわかった。
直江津から金沢までの区間は、以前はJRの路線だったのだが、
北陸新幹線開通を機に民営化されていて、
その区間の乗車券はみどりの窓口では買えないのだという。

仕方がないので、
東京から直江津までの乗車券と、
金沢から福井、米原経由東京までの
2枚の乗車券を購入。

1月9日、土曜日。
夕方で仕事を終えると大宮へ。
19時58分大宮発の上越新幹線に乗り込む。
今宵は長岡泊まり。
窓側の自由席に落ち着くと、夕食用の人参を一本ほおばる。

20160115

21時12分、長岡着。
新幹線の特急券と、直江津までの乗車券の2枚を重ねて
自動改札口のスロットに差し込で、
一枚だけ出てきた乗車券を抜き取る・・・はずだったのだが・・・

バタン!

改札口が閉まって、駅員さんが飛んできた。

ももこ「直江津までの乗車券を持っているんですが?」
駅員「今日はどちらまで行かれますか?」
ももこ「ここ、長岡で途中下車したいのですが?」
駅員「長岡で途中下車されますか? その場合は280円の追加の運賃をお支払いいただくことになるんですが。」
ももこ「直江津までの乗車券を持っているのに、ですか?」

ここで、窓口の駅員さんは、大きなパネルを取り出して
そのパネルを指し示しながら解説を始める。
まるでテレビ番組の「フリップ」を示しながら解説するコメンテイターのようだ。

駅員「お客様がお持ちの乗車券は、東京から、長岡の一つ西隣りの宮内駅を経由して直江津までの乗車券でして。」
ももこ「はあ・・・」
駅員「その乗車券では、長岡は通らないことになっております。」
ももこ「はあ・・・」
駅員「ですから、宮内―長岡間の往復運賃、280円はいただいていないことになるわけでして。」
ももこ「うーん・・・」
駅員「もし、長岡で途中下車されずに、このまま宮内経由で直江津方面に行かれるのでしたら、追加料金は必要ないのですが、長岡で途中下車される場合は、宮内―長岡間の運賃をいただくことになるわけです」

解説用の特大路線図ボードに顔を近づけてよくよく見る。
なるほど。
新幹線で長岡まで来てしまった私は、
本来の東京―直江津のルートから、東に外れてしまったらしい。
正規ルートには含まれない、宮内駅の東隣りの長岡駅に来てしまったわけだ。

キツネにつままれたような気分ではあったが、
駅員さんの解説は筋が通っていると感じたので、
280円を支払うと、宮内―長岡間の2枚の切符を渡された。

駅員「宮内から長岡への切符は、今、頂戴いたします。」
ももこ「はい・・・」
駅員「長岡から宮内への切符は、明日ご乗車の際におだしください」

というわけで、福井軽油のひとふで書き切符に抱いた旅のロマンは、
直江津―金沢区間民営化で一筆書きに空白区間ができ、
宮内―長岡間の乗車券を追加購入というトリックにひっかかり、
首をかしげながら、長岡駅近くのホテルに向かったのだった。

≪つづく≫

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