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2016.01.18

もしも車に乗れたなら・・・

「福井に行くんだけど、一緒にカニ、食べに行かない?」

旅友が電話で誘った。

「福井? 行く、行く!」

最近、すっかり出不精になってしまった私が、「福井」にやおら旅心を掻き立てられたのは、その日に読んだ新聞のコラムを思い出したからかもしれない。

「有名な自生地には福井県の越前海岸など海に近い場所が多い。流れ着いた球根を漁師さんらが植えたのが始まり、との伝承が残っている。」 (日経新聞 春秋 2016年1月6日)

水仙。別名を雪中花と言うそうで、寒さ厳しい季節に白い花を咲かせる。
今がちょうど見ごろらしい。

波荒い冬の日本海を見下ろす越前海岸に広がる水仙畠。

これは見てみたいものだ。

1月10日、日曜の夜。
福井市内での用事を終えた旅友と合流。
駅前のホテルに戻ると、翌日のプランを話し合う。

「東尋坊に行くよね?」と旅友。

東尋坊?
この有名な断崖絶壁が福井にあるとは、その時まであまり認識していなかった。

「東尋坊もいいけど、越前海岸の水仙畠にも行きたいんだけど」と私。

弱視の二人は、それぞれiPadを顔にくっつけて、東尋坊と越前海岸への行き方を調べ始める。

旅友「どちらも福井の海なんだから、両方行けるんじゃない?」
ももこ「東尋坊は・・・えちぜん鉄道で三国まで50分ぐらいで、そこからバスみたい・・・」
旅友「けっこう、遠いんだあ!」
ももこ「越前海岸もけっこう遠いなあ。福井駅からバスで70分だって。」

iPadに顔をくっつけたまま会話は続く・・・

ももこ「東尋坊から越前海岸まで歩いていけないかなあ?」
旅友「無理だよ。googleの地図を見たけど、40キロぐらい離れてるよ」

20160118

二つの観光地を結ぶ公共交通機関はない。
両方に行こうとすれば、いったん福井駅に戻って、バスや電車を乗り換えて、再び海岸に向かうしかない。

こんな時、車に乗れたら自由なのに!

東尋坊の断崖絶壁を目の当たりにしたら、冬の日本海を眺めながら国道306号を1時間ほどドライブ。
越前海岸で車を降りて、水仙の花畠までお散歩して、お昼は海岸沿いのレストランで海の幸・・・

もしも車に乗れたなら、そんな半日観光コースをたどれるのに・・・

こんな時、時刻表に縛られないドライブがうらやましい。
そこに道路さえあれば、自由気ままに旅できる車の人はいいなあと思うのだった。

弱視の我々には「ドライブ」という選択肢もなければ、
エコノミークラスゆえ、「タクシー」という選択肢もない。

東尋坊と越前海岸。
どちらかひとつを選ばねばならない。

旅友「越前海岸に行こうよ。」
ももこ「東尋坊に行かなくていいの?」
旅友「また来ればいいじゃん! 水仙の花は今の時期しか見られないんだからさ!」

旅友のこの割り切り方が頼もしい。
心置きなく一緒に旅ができる友ではある。

というわけで、福井駅からバスで70分の越前水仙の里公園へ行くことにしたのだった・・・

≪つづく・・・≫

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