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2016.04.20

イシケンデル・ケバブ

渋谷駅南口近くの、トルコ料理レストラン、サライ。
小さいながらも人気の店。
一昨年、台風が通過した直後に同僚と訪れた時は、
まだ店が開いてなくて、
トルコ料理からネパール料理に方向転換。

昨年、旅友と再訪した時は、予約で満席だったけれど、
近くのもう一軒のトルコ料理屋まで、
店員さんが案内してくれた。

そして今夜。
JR南口改札で旅友と待ち合わせをしたものの、
すっかり変わってしまった渋谷駅界隈で、
旅友も私も右往左往。
携帯電話を握りしめて、ようやく落ち合った二人は
今日こそはあのトルコ料理屋へ行こうと
駅前のロータリーを横切る。

跡形もなくなった東急プラザの裏手の
小さなビルの3階の小さな店、サライ。
エレベーターを降りると、ハンサムな店員さんに迎えられる。

しょっぱいヨーグルトドリンクを一口飲むと
もう何年も前のお正月休みに一人で訪れた
イスタンブール食べ歩きの数日間が蘇る。
最初に入った食道でヨーグルトを注文したら、
大きなボウルになみなみと出てきたしょっぱいヨーグルト。
トルコに来た感激を噛みしめながら食べたっけ。

今宵のスターターはレンズマメのスープ。
まろやかな中にスパイスを利かせた絶妙な味わい。
美味しくて、美味しくて、美味しくて、癒された。

メインディッシュはイシケンデル・ケバブ。
トマトベースで味付けしてじっくり焼いたお肉に
たっぷりとかかっているのはヨーグルト・ソース。

イシケンデル・ケバブ。
何年も前、一人旅のトルコで訪れた
温泉の街、ブルサの名物料理。
けれど、ブルサではとうとう巡りあえず、
帰国前夜のイスタンブールの街で、
顔見知りになったジューススタンドのお兄さんに、
「イシケンデル・ケバブをどうしても食べたいんだけど・・・」
と、聞いてみたら、
「うちの2階で食べられるよ」と案内されて、
閉店間際の食堂でようやくありついた
山盛りのイシケンデル・ケバブ。

ヨーグルトとトマトソースとお肉が口の中で溶けるほどに、
一人で食べ歩いたイスタンブールの記憶がよみがえる。

ハンサムな店員さんに話しかけられた。
「うちのお店は初めてですか?」
「いいえ、ヒラルという名前のお店だった時に
何度か来ていますよ」
「そうですか。ヒラルさんの時と比べて、お味はどうですか?」
「そうですね・・・ヒラルさんの時よりも、洗練されたお味になりましたね。とっても美味しいです」
「ありがとうございます」

食後のチャイは、トルコ式の小さなガラスのカップに注がれる。
イスタンブールの街で、
猫好きのおじいちゃんがご馳走してくれたチャイ。
親切な絨毯屋のおじさんがご馳走してくれたチャイ。
沢木耕太郎の名作「深夜特急」に出てくるカフェで、
「このお店が出てくる本を日本で読んだので、
ぜひ来てみたかった」と言ったら、
お店のおじさんがご馳走してくれたチャイ。
小さな、小さなガラスのコップに注がれる
透き通ったチャイの向こうに
イスタンブールの街の人々にお世話になりながら、
一人で歩き回った自分の姿を見た。

豊かな味わいの料理に、
今宵の幸せと、あの日の旅の思い出を噛みしめた、
渋谷のトルコ料理、サライの夜。

美味しい料理という最高の癒しに感謝。

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