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2016.05.04

愛読書は音楽の教科書だった

今日は「みどりの日」。
読売新聞のコラム、「編集手帳」は、こう始まった。

「ある世代から上の方であれば、文部省唱歌の『若葉』を御記憶かもしれない。〈あざやかなみどりよ〉で始まり、田畑や神社の鳥居などが明るい新緑に包まれる牧歌的な風景が歌われる。」

ああ、あったなあ、こんな歌。
ということは、私は「ある世代以上」ということか・・・

ところが、同世代と思われる音楽仲間の皆さまは、
この歌をご存じないらしい。
この季節の文部省唱歌でも、
「茶摘み」や「鯉のぼり」ほど有名ではないこの歌を
なぜ、私は知っているのだろう?

教科書で覚えたのです。

学校から帰ると一人で留守番の子供時代。
私の愛読書は音楽の教科書だった。
小学生の音楽の教科書も、中学生の音楽の教科書も、
新学期にもらったその日から、譜面を見てはひとりで歌った。
音楽の教科書なんて薄っぺらだから、
全曲歌ったって、たいした時間はかからない。
学校では習わない歌もひとりで歌った。

もっと他に歌はないかなあ・・・
あ! あった! お姉ちゃんの高校の教科書!

6歳上の姉がほったらかしていた分厚い高校の音楽の教科書には、
小中学校の教科書には載ってないような難しい歌がぎっしり載っていた。

歌曲、「トスティのセレナータ」
歌劇「ミニヨン」より、「君よ知るや南の国」
ロシア民謡「赤いサラファン」
フォスターの「夢路より」
ナポリ民謡「サンタ・ルチア」
日本歌曲、「城ケ島の雨」

などなど・・・

お手本を聞く手段はなかった。
譜面を読んで、自己流で歌うだけ。
それでも知らない歌を次々歌うのが楽しかったのは、
載っていたのが名曲ぞろいだったからかもしれない。

何しろ教科書であるからして、
クラシックの歌曲が多かったけれど、
子供心に「これは楽しいなあ」と大好きになった曲がある。

「お菓子と娘」

フランスの歌に日本語の歌詞をつけたものだとずっと思っていたのだが、
大人になってから譜面を見て、
西條八十作詞、橋本國彦作曲のれっきとした日本歌曲だと知った。

今、あらためて聞いてみると、
なんだか、そわそわしてしまう。

だって・・・
この歌詞・・・

ーーーーーーーーーー
  お菓子と娘

お菓子の好きな 巴里(パリ)娘
ふたり揃えば いそいそと
角の菓子屋へ ボン・ジュ-ル

選(よ)る間もおそし エクレール
腰もかけずに むしゃむしゃと
食べて口拭く 巴里娘

残る半(なかば)は 手に持って
行くは並木か 公園か
空は五月の みずあさぎ

人が見ようと 笑おうと
小唄まじりで 噛(かじ)り行く
ラ・マルチーヌの 銅像の
肩で燕(つばめ)の 宙がえり
ーーーーーーーーーー

まるで・・・

私のことを歌っているような歌詞なんだもん・・・

20160501c

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