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2016.05.31

ピアノの調べはパソコンと心の中に

5月最後の火曜日の夜には
リパッティが奏でるショパンワルツ集を聞こう。

始まりはワルツ4番。
どこかエチュードのような出だしから
アクセントの効いたメロディが
高いところから、低いところから
こだまのように響く。

子犬のワルツは3曲目。
コロコロと転げまわる子犬の動きが一瞬止まる時の
右手の単音の愛らしさ。

リパッティが奏でるショパンを
目を閉じて聞けば
一曲、一曲にストーリーが浮かぶ。
本のページをめくるように
次々現れるパッセージに
胸がときめく。

80年代から90年代の流行の音楽に
あまりにも疎いわたし。
若いころから音楽は好きだったのになぜ?

十数年ぶりにリパッティのショパンを聞いて苦笑した。
80年代の私は、90年代の私は、
クラシックのピアノ曲しか聞いていなかった。

初めて買ったミュージックテープは
メンデルスゾーンの無言歌集。
グレン・グールドのゴールドベルグ変奏曲を聞きたくて
CDプレイヤーを買った。

家族が寝静まった夜。
ヘッドホンから流れるリパッティのワルツに
ひとり、涙を流した。

体重も持ち物も身軽になりたいと
CDの断捨離を始める。
ブラジル音楽の山を一つ片付けると、
すっかり埃をかぶったクラシックピアノのCDの箱が現れた。
どのCDもジャケットを見ただけでピアノが耳に浮かぶ。
20代から30代の日々、昼も夜もずっと聞いていたCD達。

一枚、一枚、CDをパソコンにコピーして
コピーが終わったCDは袋に詰める。
音楽はパソコンの中に収納。
CD達はさようなら。

パソコンのスピーカーから流れる
1950年のリパッティのショパンワルツ集。
最後の1曲はマズルカ32番。
懐かしく、どこか謎めいたマズルカに耳を澄ます、
しんと静かな五月最後の雑司が谷の夜。

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