2015.06.29

Sunday Night Walk

夕ご飯を済ませて、
「お風呂が沸いたよ」とママに声をかけたら
ペットボトルに雑司が谷の水道水を詰めて
愛しのタワーに逢いにいこう。

バスと地下鉄を乗り継いで御成門駅。
プリンスホテルの横の道の
木々の間に見え隠れする宝石箱のタワー。
最後の上り坂の交番の前で
お約束の記念写真。

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夜も9時を過ぎて
手持無沙汰なエレベーターガールに
「階段は上れまか?」と聞けば
腕時計をちらりと見て「はい」と答えてくれた。

フットタウンビルの屋上に立って
オレンジ色の雄姿を見上げて深呼吸。

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展望台への階段入り口のお兄さんとは顔なじみ
その手の端末機に年間パスポートをピッとかざせば
今宵も始まる青い階段のファンタジー。

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思いのほか涼しい風に吹かれて
ゆるゆると上る青い道。
うっすらと汗をにじませながら
青一色の展望台に足を踏み入れる。
夜間断食中の今宵は
いつものソフトクリームの代わりに
雑司が谷の水で乾杯。

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来た道を戻るのは面白くないと
目指すは赤羽橋駅。
下り坂のそこ、ここで記念写真を撮る
お洒落なカップルにファミリー
彼らが話すソフトなチャイニーズが耳に心地よい。

都営大江戸線のホームで、
「6」の字型の路線図を眺めて考える。
どこまで乗ろうか。
東新宿?
いやいや、もっと先まで。
落合南長崎まで。

新宿、東中野、中井とアナウンスを聞きながら
頭の中の地図にマークする目白通り。
落合南長崎駅から地上に出ると
西落合一丁目交差点。

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地下鉄の駅を背にして、そこから右が新青梅街道。
まっすぐ前に伸びるのが新目白通り。
左へ行くのが目白方向の目白通り。
そして、大江戸線沿いに背後に伸びる通りが
この交差点で大きく曲がって、
練馬方向の終着点へと続く目白通り。。

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二週間前の土曜日の午後に見失った
目白通りと新青梅街道のつなぎ目を
今宵はしっかりと見届けたところで、

Google Mapを開けば、我が家まで3.7キロ。
目白通り直進なら迷うこともない。
1時間で帰れると計算して
歩き始める午後10時40分。

夜間断食中の今宵は
チロルチョコ新作チェックもお休み。
そこ、ここのコンビニやスーパーには目もくれず、
車の通りもまばらな夜の目白通りを歩く。
山手通りを渡って、
聖母病院入り口のドミノピザを過ぎれば
すでに我が生活圏内。

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すっかりきれいになった目白駅界隈を抜けて
千歳橋上から見下ろす明治通り。
次の終着駅探検のターゲットは明治通りかと
夜空に夢想を広げてみる。

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我が家の玄関前で腕時計を見れば11時35分。
熱いシャワーで汗を流したら、
雑司が谷の水をもう一杯飲んで、寝よう。

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2015.06.22

地図と時間が読めない女

16時20分。
ファミリーマート石神井台七丁目店にておトイレタイム。
チロルチョコ二つを持って、窓際のイートインコーナーでしばし休憩。

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さて。
今宵のAchaさんのライブ会場、田無の欧風居酒屋、花車まで、
あとどのぐらいだろう?
iPadを出して確認してみると・・・

あらら!
現在地から3.6km、徒歩46分。

ということは、迷わず歩いても1時間はかかる。
店がすぐに見つかるとは限らない。
のんびりしていたらライブに間に合わないではないか!

慌ててファミリーマートを出ると、新青梅街道をいちもくさんに歩き出した。

16時50分。
大きな交差点で伏見通りを渡り、

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さらに直進。
いつの間にか練馬区を抜けて西東京市保谷町へ。

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保谷新道交差点で新青梅街道から左斜め方向に枝分かれする道に入る。

17時15分。
町名表示がようやく田無町になる。

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え? この狭い道路が青梅街道???

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「新」のつかない青梅街道はどこから現れたんだろう?
などと詮索している暇はない。

あと少しで目的地というところで、
Google Mapは、なぜか、道なき道を示す。
恐る恐る建物と建物の間に入ってみると、薄暗い細い路地にバーや居酒屋が並んでいる。

こんなところに「欧風居酒屋 花車」などという洒落た名前の店があるのだろうか?
一軒一軒、店の名前を確認しながら探し回るうちに、飲み屋街の迷路から抜け出せなくなってしまった・・・

ライブスタートの5時半まであと数分。
救いを求めてお店に電話。


「はい、花車です」
「そちらに行きたいのですが、道に迷ってしまいまして」
「田無駅からの道をまっすぐいらしていただきますと・・・」
「あの、田無駅から来たのではないんですが・・・」
「どちらからいらっしゃいました?」
「目白駅から歩いて・・・」
「はあ?」
「いえ、あの、新青梅街道の方から歩いてきたのですが・・・」
「今、どちらにいらっしゃいますか?」


さあ・・・私はどこにいるのだろう?
目の前の呑み屋の看板をようやく読み取る


「たなかやさんという小さな呑み屋さんの前なんですけど・・・」
「モスバーガーが見えます?」


モスバーガー?
この薄暗い呑み屋街にそんなものがあるはずはない。
必死で周囲を見回すと、左の方にぽっかりと明るい出口。
車の音を頼りにそちらに歩いていくと、広い道路に出た。
目の前がモスバーガー。


「ああ、ああ、ありました! モスバーガー!」
「そこからバス通りに入っていただきまして・・・」


バス通りと言われても、バスが通ってくれなければバス通りかどうかわからない・・・と言おうと思ったその時に、少し先の道をバスが走っていくのが見えた。
なるほど、あそこが「バス通り」か。


「はい、バス通りですね?」
「そのバス通りに入ってすぐ、右側に当店がございます」


バスの後を追ってバス通りに入ると、右手にお洒落なカフェがある。

5時27分。
やれやれ、間に合った。
開け放たれたドアからほの暗い店内に入ってみる。


「こんにちは~ さきほどは、ありがとうございました!」
「はあ・・・・?」


おしゃれなカフェ風の中はひっそりと静まり返っている。


「あの・・・こちら、花車さんですよね?」
「花車さんでしたら、3軒先のお店です」
「失礼しました~~」


5時28分。
洋風居酒屋「花車」に無事到着。

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(写真:http://donkou-music.jugem.jp/)

センスのいい内装のレストランは、ライブを聞きに集まったお客で満員だった。
いちばん奥の隅っこの席に収まって、注文したトマトジュースを手にしたところでライブが始まった。


Achaさん独特の言葉とサウンドの世界に始まり、ブラジルのリズムあふれるバンドの演奏へと嬉しいサプライズ。
弾き語りのお兄さんが歌う、ブラジルのシンガー、ジャヴァンの名曲“PÉTLA”を聴きながら、
いつしか心地よい夢の中へと溶けていったのだった・・・

Djavan “PÉTLA~花びら”

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2015.06.19

西東京の東の端が見えてきた

マクドナルド新青梅井草店の専用駐車場は、郊外の暮らしへの入り口ではないか?
そんな仮説を立てたうえで、新青梅街道を再び歩き始める。

街並みの変化を見逃すまいと目を大きく見開いて・・・

と言いたいところだが、目を大きく見開いて歩かねばならなかったのは、実は安全歩行のためだった。

天気のいい土曜の午後ということもあるのだろう。
小さいお子さんを乗せた正真正銘のママチャリさんと頻繁にすれ違う。

我が家のご近所にだってもちろんママチャリさんは走っているが、これほど頻繁に、前から後ろからママチャリさんとすれ違うことは珍しい。

なにしろ私が暮らす豊島区は、東京23区でただ一つ、“消滅可能性都市”に挙げられている、人口減少が危ぶまれる区なのだ。( 日本創成会議・人口減少問題検討分科会の2014年5月9日の報告)

たしかに、ここに越してきた40年前には子供たちの遊び声でにぎやかだったご近所が、
今ではしんと静まり返っている。。
小中学校も統廃合が進んだ。
何年も空き家になったままの立派なお家があちらこちらに見受けられる。

そんな「消えそうな街」から目白通り〜新青梅街道をてくてく歩いてきた私の目には、元気なママチャリさんが歩道を行き交う街の活気が眩しく映る。

では、このあたりは若い世代のニュータウンなのか?というと、そうと決まったわけでもなさそうだ。

交差点で信号待ちをしていると、

「ごめんなさい!」

突然腕を掴まれた。
片手にスーパーの袋を提げた70歳ぐらいの女性だった。
歩道を歩いてきたその女性は、交差点のところで一瞬バランスを崩してよろめき、たまたまそこに立っていた私の腕に掴まったらしい。

「大丈夫ですか?」
「はい、すみませんでした」

白いスラックスにピンクのブラウスをこざっぱりと着こなした女性は、ゆっくりゆっくりと歩いていった。

石神井川を渡ると、ママチャリさんに混じって、ガラガラとショッピングカートを押したり引いたりしながら歩くお年寄りとすれ違うようになる。
左手には「団地」という名前がぴったりの4階〜5階建の建物群。
エレベーターはなさそうだ。
ミニバスのバス停には「都営上石神井アパート」とある。

道路の反対側には、広い駐車場の向こうにサミットやいなげやといったスーパーの大きな店舗が見える。
スーパーはもちろん、コンビニもドラッグストアもファミレスも駐車場完備。
車や自転車向きの街の造りだが、多くのお年寄りたちがひっそりと、しっかりと暮らしている。

この街は豊島区のように消えてなくなる心配はなさそうだ・・・

老若男女が行き交う新青梅街道の歩道を歩きながら、街の活気をたのもしく感じる。

うん?
この駐車場に並ぶ車は、どれもこれもピカピカではないか?

あ・・・これは売り物か!!

売り物の車をずらりと駐車場に並べて、よりどりみどり。
新青梅街道沿いにいくつも現れる自動車屋さんの広い「売り場」は、
我が家の近所のこじんまりしたショールームを見慣れている私には新鮮な眺めだった。

こうやって、自分の足で歩く速さで街並みを観察してみると、
電車や車ですーっと通っただけではわからない街の様子が、弱視の私の目にもよく見えて面白い。

それにしても、トイレに行きたくなってきた。
次のコンビニでトイレ休憩をさせてもらおう・・・

≪まだ・・・つづく≫

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2015.06.18

それでも田無へ行かねば

目白駅前のバス停にちょうど停まっていた練馬車庫行きバスに乗り込むと、
いちばん前の乗車口のすぐそばの座席の横に立ち、
運転席の横の大きなフロントガラス越しに目白通りを眺める。

聖母病院へ入る道の角のドミノピザを過ぎ、
哲学堂公園の緑をやり過ごす。

ところが、ここでバスは右に曲がってしまった。

慌てて次の江古田一丁目でバスを降りると
目白通りまで歩いて戻る。
目白通りまで歩いて戻ってきたはずだった。

それなのに・・・

「新青梅街道」と表示が出ているではないか。

目白通りの終点をバスで通り越してしまったのか?
いったいどこが目白通りの終点だったのだろう?
ということは、目白通りの終点=新青梅街道の始点ということなのか?

頭の中にふつふつと湧き出す疑問符。

しかし、思い悩んでいる時間はない。
5時半までに田無に行かねばならないのだから。
仕方なくなく、いつの間にか始まっていた新青梅街道をひたすら西へ、
田無目指して歩き出してはみたものの・・・

目白通りの終点をしっかり見届けられなかった情けなさのせいか、
梅雨の晴れ間の日ざしに蒸された空気のせいか、

さっぱりはかどらない。

のろのろと足を交互に出して、
いつの間にか始まっていた新青梅街道の
何の変哲もない眺めにため息をつきつつ
だらだら歩く。

2時過ぎ。鷺ノ宮界隈。
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子供達の遊び声につられて入った小さな児童遊園のベンチに
どっこらしょと腰を下ろすと、
持参のバナナと水道水で遅い昼ご飯。

バナナの糖分で多少のやる気が復活。
ふたたび新青梅街道をてくてく歩き始める。
住居表示が鷺ノ宮から井草に変わったあたり、
通りの左手にマクドナルドがあった。。

あれ?

思わず足を止めた。

マクドナルドが珍しいわけでは、もちろん、ない。

新青梅街道と左斜め前へ入る細い道に挟まれた三角の敷地に建つこじんまりしたマクドナルド。
その店の前の三角形に車を停めてお客が乗り降りしている。

こんな小さなマクドナルドに駐車場?

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マクドナルド新青梅井草店
(写真:ホームメートリサーチ
http://www.homemate-research-fast-food.com/dtl/1060017351/)

小さなマクドナルドの小さな駐車場の
土曜の午後の家族連れを見て、思った。

ここは郊外の入り口かもしれない。
我が家の近所とはすこし違う街並み、少し違う暮らしが
ここから始まるのかもしれない。

だるさと眠気は吹っ飛んだ。
目を大きく見開いて、
新青梅街道を西へ西へと歩き続けた。


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2015.06.16

田無は遠し

目白通りの終点を見届けたら、
歩いていこう、田無まで。
12時50分に家を出て、
13時13分に目白駅したところで、
我ながら間抜けな計算違いに気がついた。

Google mapによると、我が家から田無駅まで
17km、徒歩3時間27分。
楽勝、楽勝!

そこが大きな勘違い。

距離が問題なのではない。
自慢じゃないが(笑)、山手線一周ウォーキングをするほどの「歩きオタク」である。
17kmは楽に歩ける距離。

しかし。

距離17km、徒歩所要時間3時間27分。
これは足の長いアメリカ人を基準にしたとしか思えない
Google Map換算の徒歩所要時間である。

座高の高さを誇る私の歩行速度はというと・・・
歩き慣れたルートならば1時間に5キロ近いペースで歩く自信はある。

しかし、今回のような「物見遊山ウォーキング」は超スローペース。

iPadの地図を見ながら。
時々休憩しながら。
トイレに寄りながら。

そして、何よりの楽しみは
街と人ウォッチング。

だって、歩く道すがらには
こんなものがあるんですもん。

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しかも、弱視の私は、
「あれは何だ?」と気になるものを見つけても
至近距離まで近づかないと
その正体が見極められない。

というわけで、
あっちへふらふら、こっちへふらふらのジグザグ歩行。
1時間に3.5キロぐらいのペースになるだろうか。

Achaさんのライブの開始時間は5時30分。

そんなことはわかっていたはずなのに、
今回に限って「3時間27分」というGoogle時間が
なぜか頭にインプットされてしまって、
12時50分にのんびり家を出てきたのだった。

「これでは間に合わない!」と気がついたところで、
目白駅前のバス停にバスが来た。
練馬車庫行きの都バス。

乗っちゃおう!
このバスが目白通りから右に曲がるところまでバスで行って、
そこでバスを降りて、目白通りの終点を見届けて、
そこから田無まで歩けば、
Achaさんのライブにきっと間に合う!

というわけで。

物見遊山ウォーキング企画なのに、何と、

「一部バス利用」

という反則技を使ってしまったのだった。

≪つづく・・・きっと≫


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2015.06.14

建物疎開?

目白通りの西の終点はどこなんだ?
調べてみるものの、どうもはっきりしない。
あれこれ地図を検索していると、

戦車が目白通りにやってきた

というブログに行き当たった。

目白通りに戦車? SF小説みたい・・・

ところが、読んでみて驚いた。
それは、太平洋戦争中の話だった。
目白通り沿いの民家や商店の建物疎開の話。
空襲による延焼を防ぐために目白通り沿いの建物を「疎開」させたのだ。
建物疎開。空襲による延焼を防ぐための、建物の取り壊し。
陸軍の戦車がやってきて、目白通り沿いの建物を一気に引き倒したのだそうだ。
もちろん、住民たちには何の補償もない。

この「建物疎開」という名の建物破壊の最も悲しい結末。
それは、建物疎開によってできた「防火帯」が、米軍が落とした焼夷弾の下ではまったく役に立たなかったということ。延焼を防いだのは、むしろ、当時このあたりに残っていた林や屋敷森だったのだという。


閑静な目白通り界隈に、そんな悲しくも理不尽な歴史があったとは。

虚を突かれた。

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終点はどこ?

我が家の近くには名前のついた大通りが四つ通っている。

不忍通り。
春日通り。
目白通り。
明治通り。

この四つの大通りの終点はどこなんだろう?
前々から気になって仕方がなかった。
昨年の暮れには春日通りを歩いて、東の終点を確認した。

次は目白通りだな。

そんなことを考えながらgoogle mapを眺めていると、
Achaさんが田無でライブをするという呟きが飛び込んできた。

絵描き&ミュージシャンのAchaさん。
彼の歌を最後に聞いたのは2年前のたんぽぽライブだった。
久しぶりに彼の歌を聞きに行こう…田無まで。

田無。
西武新宿線で高田馬場から15駅目。
さすがに歩いていくのはちょっと無理かなと思ったが、念のためにgoogle mapの徒歩ルートを検索すると・・・

我が家から田無駅まで17キロ、徒歩3時間32分と出てきた。
しかも、目白通りをひたすら西へ進むというルート。

ちょうどいい。
目白通りの終点を確認がてら、田無まで歩いていこう。

というわけで、梅雨の晴れ間の土曜日。
リュックには水道水入りペットボトル、ミックスナッツ一袋とバナナ1本、タオル1枚。
白い帽子を目深にかぶると、12時50分に我が家を出発。

学習院大学の石垣沿いをすいすい歩いてあっという間に目白駅。

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ところが・・・

目白駅までやってきて、
自分の計算違いに気づいたのだった・・・

《つづく・・・かも》

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