2018.10.03

音楽処の夜~独唱会@十条みゅーじかんてAMANE

9月の最後の水曜の夜、久しぶりに
十条の音楽処、ミュージカンテAMANEさんへ。

9月水曜の夜と言えば・・・
そう、「独唱会」。
朝の歌会、「さわうた」でお馴染みのマダム達の
ライブの夜。

久しぶりにお店に入ると、
「いつものお席にどうぞ」と
朝の歌会のMomoko席へ案内される。
「紅茶ですね?」
ドリンクもあまねさんの脳内伝票に登録済み。

三々五々と集まるマダム達。
楽し気にお喋りしつつも
歌の出番が近づくにつれ、
そわそわ、どきどきと緊張感を募らせつつ
お手洗いへの道すがら、
指定席のMomokoに

「1曲目はいいんだけどね。
 2曲目が難しいのよ~~」と
とそっと打ち明ける(笑)マダムあり。

カードを引いて順番が決まると、
1番を引き当てたマダムからピアノの前へ。
通い慣れているはずのお店とはいえ、
皆の視線の前で一人で歌う独特の緊張感。

弾き慣れた、聞き慣れたあまねさんのピアノに
不尽子さんの情熱的なヴァイオリンで
一つ、ひとつの歌の幕が開く。

マイクを持つ。
自己紹介と曲紹介。
ピアノとヴァイオリンで始まる一曲、一曲は
ひとりひとりのマダムが創りだす世界。
練習どおりに歌えた安堵感、
ちょっぴり失敗したり、不本意だったり、
自分でも思いがけない歌がうたいきれたり。

歌い手と、ピアノと、ヴァイオリンの、
一期一会の歌の時間。

指定席のMomokoも、じっと耳を傾ける。

最後のマダムが歌い終わると
マダム達のアイドル、圭美さんのミニライブ。
拍手喝采を送ったところで、

「あまねさんの歌は?」とのマダムのひと言に、
不尽子さんとのコラボで
近々出されるCDの収録曲、「帰りたい場所」を歌ってくださる。

耳傾けながらしみじみ思う。

ミュージカンテAMANEは
ほんとうに、「音楽処」なんだなあ。
懐メロを歌って楽しむだけで良しとしない。
マダム達も、アマチュアミュージシャン達も
「音楽する自分」になれる場所。
そんな「音楽処」、ミュージカンテAMANEを
プロデュースし続けるあまねさんって、

かっこいい!

Amane

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2018.04.13

ハナミズキの花言葉は・・・

初夏の陽気に誘われて
ひょっこり顔を出してみた
十条の音楽処、ミュージカンテAMANEさんの朝の歌会。

十条駅から急ぎ足でお店に駆けつけると
マスターのあまねさんがドアを開けて迎えてくださって
本日も休憩時間にちゃっかり滑り込んで
お茶とお菓子をいただきながら、
マダム達とお喋りタイム。

そのテーブルにあまねマスターが持ってきて、見せてくださった
薄いピンク色のお花。

広い畑をお持ちのムッシューのご自宅に咲いたハナミズキだそうな。
ハナミズキというと、白い花というイメージがあったけれど・・・
「薄紅色の・・・って歌詞ですよね!」とあまねマスター。
なるほど、そうだった・・・

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今日は、参加者が好きな歌を一曲ずつリクエストできる日。
「Momokoさんのリクエストは、もちろん、あれ、ですよね?」とマスター。
「はい、あれ、でお願いします!」

というわけで、マダム&ムッシュー達と歌う
一青窈さんのヒット曲、「ハナミズキ」。

何度も聞いたことも歌ったこともある曲だが、
最後に何度も繰り返されるこの一行が耳に残る。

  君と好きな人が 百年続きますように

失恋の歌?
いや、そうではなさそうだ・・・

  どうか来てほしい 水際まで来てほしい

出だしで歌われるこの言葉の
哀しさ、切なさは、何だろう?
「水際」という言葉に、越えられない一線を感じてしまう。
君と僕の間の「水際」とは何なのか?

ハナミズキを検索してみる。
日本からアメリカに贈られた桜の木への返礼として
アメリカから贈られたハナミズキ。
そのエピソードから、花言葉は「私の思いを受けてください」だとか。

2001年9月11日の“9.11”を
ニューヨークで体験した親しい友人から届いた
赤裸々なメールを読んだ一青窈さんは、
この詞を書かずにはいられなかったのだとか。

そうか。
「水際」とは、あの日、命を落とした人と、
この世に残した、残さねばならなかった愛する人との間の
越えられない「一線」なのだな・・・

そんなことを思いながら検索して
たどりついたこちらのブログ記事に
「ハナミズキ」の美しい解釈が綴られていた。

9.11 「ハナミズキ」一青窈さんの想い

記事の筆者の解釈では、

『僕』は、9.11で亡くなった自分。
『君』は、現世に残した自分の娘。
『母』は、自分の妻。娘の母。

こう、解釈してこの歌を通して聞くと
その切ないまでに鮮烈なメッセージに胸を突かれる。

"9.11"から17年。
今年もハナミズキが花咲かせました。
立派な女性に成長した『君』が
『君』の愛する人と共に
幸せでありますように。

そんな思いを込めつつ
もう一度、一青窈さんと一緒に歌ってみよう。


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2018.03.07

AMANEのドア

2月の第三木曜日。
朝起きてみたら、咳が止まってた。
暮れから引き込んでいた風邪で
ゴホンゴホンとしつこかった咳が
ようやく収まったようだ。

これなら行っても大丈夫かな。
行っちゃおうかな、久しぶりに・・・
十条ミュージカンテAMANEさんの朝の歌会。

例によって遅刻確信犯のMomokoが
AMANEさんのドアを開けると

満員御礼!

Momokoの座る余地なし。
いえいえ、そこは、あまねマスターの采配で、
皆様にお席を詰めていただいて、
「はい、Momokoさん、今日はこちらにどうぞ!」
と案内されたのは、
いつもの入り口横の席ではなくて、
お店のいちばん奥、グランドピアノの真横の席。

初めて座るその席からは
お店のドアがよく見える。

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なるほど。
遅刻確信犯のMomokoがお店のドアの前にくると、
「Momokoさん、どうぞ!」と
あまねマスターが呼び入れてくださる謎が解けた。
ピアノから入り口のドアがよく見えるのか~♪

休憩時間のお茶とお菓子をいただきながら、
おとなりのマダムにお聞きしてみる。

「今日はリクエストの日ですか? それともお任せの日?」
「今日はお任せの日ですよ」

それはよかった。
何しろ、本日の参加者は24名とか。
一人一曲リクエストを受け付けてたらたーいへん!

あまねマスターのドリンクサービスの超絶技冴える休憩時間の後、
朝の歌会第二部の始まり、はじまり。

休憩後の1曲目は森山直太郎の「さくら」。
まだまだかすれ声のMomokoだが、
マダム&ムッシュー達の歌声の力に
引っ張られて、背中を押されて、励まされて、
気分が晴れる。
身体がほぐれる。
この日ほど、みんなで歌うことの底力を感じたことはない。

さて、最後は、朝の歌会の定番曲、
あまねマスター作詞作曲の「草原」。

「Momokoさんは普通の草原が唄いたいそうですね?」
マダム達とのお喋りをしっかり小耳に入れてらしたマスターが
スタンダードバージョンの「草原」のピアノ伴奏を弾き始める。

皆さんと一緒に「草原」を歌うその途中で、
動画を見ながらiPadにメモした歌詞の誤りに数カ所気づく。
何しろ、今日のお席はグランドピアノのすぐそば。
間違って歌ったところを作詞者に聞かれちゃったかしらんも・・・

「草原」を歌い終えて、iPadから目を上げると、
正面に入り口のドアが見える。

ああ、そうか・・・
「車の往来」や「行き交う人々」を「じっと眺めてる」のは
歩道の角のにゃんこ、いや、草だけではないのだな・・・

そんな想像を織り込みながら「草原」を口ずさみつつ
十条駅へ、いや、十条駅前の喫茶樹里へ向かう。
数か月ぶりに参加した朝の歌会の仕上げはやっぱり・・・
樹里のワンコインモーニングサービスに決まってます♪

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朝の歌会が名物のミュージカンテAMANEさんの
もう一つの名物行事、「アコナイ」。

今月はMomokoがお当番の「桃の花号」です♪
桃の花がよく似あう(かもしれない)7人の歌い手と
桃の花がよく似あう(に違いない)蒲田屋さんのおにぎりが勢ぞろい。
ほんのり温かい「アコナイ桃の花号」の日曜の午後で
ご一緒にほんのりと温まりましょう♪

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2018.01.30

ラップでたどるラップの軌跡

何気なく開いたmixiニュースのページで
目に留まった見出し。

ECDさん死去 57歳 日本語ラップの先駆者

ECD・・・?

音楽仲間とのライブで、「ラッパーごっこ」をしているくせに
ヒップホップやラップについて何も知らない私には
もちろん初めて見る名前である。

日本のヒップホップの先駆者だというECDを知るのが
彼の訃報記事というのは残念な限りだが、
知ることに遅すぎることはない。
記事に誘われるままに、
ECDの作品を動画で聞き始めた。

そもそもラップを真正面から聞くのは初めてだ。
ECDの作品をいくつか見てみたものの
正直、ピンとくるものがない・・・

やっぱり、ラップと私は接点がないんだなと思い始めた時、
1995年のライブの動画が目に留まった。

ECD / LIVE AT SLITS (1995)

これは凄い!

DJが繰り出す音源を身体全体で乗りこなして、
次々と言葉を叩き出す。投げつける。
驚くべきことは、飛礫のような言葉に
ビートとリズムはもちろん、渾身の意味を込めるところ。
ロックバンドのライブに通じる熱さだが、、
違うのは、メロディがない分、言葉の底力が物を言うところか。
ライブ会場に居合わせた人々は、
文字通り、言葉を投げつけられる迫力を感じたに違いない。

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

数日後の土曜の夜。
私はラジオの前で、
中堅ラッパー、ライムスター宇多丸が
ECDとの出会いと別れを語るのを聞いていた。
追悼コーナーの最後に、
宇多丸は、ECDとの最後のコラボ作品となった
“Three The Hard Way“をかける。

歌詞はこちら

これは凄かった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 Three the Hard Way マジで楽じゃない道
 歩んできた三者三様のラップ・ガイキチ
 四半世紀のあいだ毎日
 数センチずつでも前進 稼ぎ出した諭吉
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3人のラッパーが、それぞれに語る「我がラップ人生」
80年代。
ラップ、ヒップホップとの衝撃的な出会いを経験した彼らが
それぞれにヒップホップにのめり込んでいく
まさに、日本語ラップの軌跡をラップで語るのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 背中追ったパイセンと肩を並べRock On
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

と、宇多丸が感無量に語る「パイセン」、つまり、先輩とは、
彼より9歳年上のECD。

そのECDは、90年代初めに
メジャーレーベルからアルバムを次々リリース。
日本のヒップホップ界を牽引する存在だったが、
2000年代に表舞台から姿を消す。
副業で生計を立てつつ、
自ら立ち上げたインディーズレーベルから
コンスタントに作品を出し続けた。

宇多丸、ECD、そしてもう一人の中堅ラッパー、高木完の3人が
日本語ラップの軌跡をたどり、
現在の自分たちの立ち位置を確かめる。。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 今につながる長い道のりの
 最初の一歩踏み出した三人
 まさに俺たちは歴史の証人
 これからも これからも
 Three The Hard Way(宇多丸)
 Three The Hard Way(MC KAN)
 Three The Hard Way(ECD)
 そしてもちろんDJ PMX」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

80年代末に生まれた日本語ラップは
ECDや宇多丸など、多くのラッパー達によって
時代の流れとともに、したたかに育ってきていたのだ。

でも・・・
40代後半の宇多丸のラップにしても
その言葉遣いにやはり時代と世代を感じないでもない。

今の若い世代のラッパー達のラップも聞いてみたい。
いくつか動画を聞いてみる。
ECDの世代とは明らかに違うヒップホップ&ラップの世界がそこにあった。
平成も終わろうとする今のヒップ・ホップ。
ラップの道を切り開いた先輩たちの痛ましいほどの迫力は希薄。
20代、30代のラッパーたちにとって
もやはヒップホップは、ラップは、
心地よく自分にフィットする表現手段、ジャンルとして当たり前のように存在している。

実際、最近のポップスを聞いてみると
ラップとポップスが限りなく近づいてきているとさえ感じる。
ある意味、ラップが今の世代のミュージシャンにとって
ごく自然にノレるグルーヴになっているのかもしれない。

そんなことを感じながら、今のラップをあれこれ視聴する中で出会った
SUSHIBOYSというグループによる「軽自動車」。

これは面白い!
そして、今現在のヒップホップ&ラップの可能性と多様性に
日本の音楽シーンもまだまだ捨てたもんじゃないかもしれないな、と感じる
アラ還のMomokoではあった。


♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

親愛なるECDへ。

あなたと同世代の私は、
あなたが切り開いた日本語ラップ、ヒップホップを
今日まで知らずに来ました。
あなたの軌跡を急ぎ足でたどった今宵、
私は、日本のヒップホップというジャンルに
深い共感とときめきを覚えています。

ありがとう、ECD

そして・・・ R.I.P.

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2017.12.31

私、なんで歌うんだろう?

私、なんで歌うんだろう?
ただ歌いたいだけなら、
自分の部屋で気ままに歌ってればよいものを
「ライブ」などと銘打って
友人達に聞いてもらったり、
時には見知らぬ方々のお耳を拝借したり。

私、なんで歌うんだろう?

声帯を傷めて声が出なくなったり、
指を傷めてギターを弾けなくなったり、
そのたびに、何とか歌い続けたいと意地になってみたり、
どうせ大した歌は歌えないわと投げやりになってみたり。

私、なんで歌うんだろう?

本当の私でいたいからかな。
日常の私も本当の私だけれども、
歌をうたう私も、本当の私。

サンバを歌う私も、
かつての流行歌を歌う私も、
自作の歌を歌う私も、
陽気に歌う私も、
どっぷり想いに浸って歌う私も、
どの私も、本当の私。

一人で自由気ままに歌う私は
もちろん、本当の私。

三人組の一人として、
あんな役柄、こんな役どころを演じる時、
一人で歌う時には眠っている自分が顔をだす。
やっぱり、これも本当の私。

私、なんで歌うんだろう?

歌う私も、本当の私だから。
本当の私でいたいから。
本当の私を知ってほしいから。
だから、歌わずにはいられない。

きっと、そう・・・

これからも、きっと、そう・・・

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2017.12.11

エレガット?それともクラシックギター?

ピアノ弾きの皆さんは大変だなあ、と思うことがある。
行く先々の場所に用意されている
ピアノやキーボードで演奏しなければならないのだから。
ふだん自分が弾いているピアノやキーボードと
まったく同じ機種の楽器に出会うことは
滅多にないだろうし、
偶然に自分のと同じ機種の楽器に出会ったとしても
弾き心地は微妙に違うだろう。
まして、初めて弾く鍵盤の弾き心地は
弾いてみるまでわからない。
行く先々の初対面の鍵盤で
いつもの自分らしい演奏をしなければならない。
これは、考えてみると大変なことだと思う。

その点、ギター弾きはちょっぴり恵まれているだろうか。
雨降りや満員電車の中でも
楽器を運ばなければならないのは大変だけれど、
楽器を運びさえすれば、
どんな場所でも、自分の楽器で演奏できる。

ギターを弾き始めて間もなく20年。
弾き始めたその日からずっと弾きつづけてきた
ヤイリのエレガットギター。
どこで歌う時もこのギターと一緒。
このギターを弾いていれば安心だった。

それが・・・

最近、妙に気になって仕方がない。
自分のギターを持って歌いに行っても、
行く先々の音響の兼ね合いで、
自分のギターを弾いているはずなのに、
自分のギターの音ではない音が
スピーカーから聞こえてきて、
弾き語りたいイメージと、
耳に聞こえてくるギターの音がちぐはぐで
歌に集中できないことがある。

どうせ下手くそなギターなんだから、
音さえ出ていれば御の字と
ついこのあいだまで思っていたのに、
相変わらず下手くそなギターの音色が
気になって仕方がないと言うのだから、
始末に悪い。

2か月前。
ふと思いついて、
十数年前に気まぐれで買ってしまったクラシックギターを
埃だらけのハードケースから取り出して弾いてみた。

20年間弾きつづけてきた
薄いボディのエレガットギターの
軽快な音色とは違って、
分厚いボディのクラシックギターを抱えて
コードを鳴らすと、
身体全体に音がずっしり響く。
弾きながら歌うと、
自分の歌にギターが応えてくれるような気がしてくる。

こじんまりとした空間で弾き語るなら、
このクラシックギターを弾いて
ギターの前に立てたマイクで音を取って
スピーカーから出してもらったら
いつも自分が聞いているギターの音と
ほぼ同じ音が出せるのではないかしら?

20年愛用のエレガットギターを
アンプに繋いでスピーカーから音を出す時のような
機材の具合で音色が変わってしまってビックリ!
ということにはならないのではないかしら?

さほど広くない、静かな場所でのライブで
3度ほど試してみた。

その結果は・・・

長年愛用のエレガットと、
今年の秋から弾き始めたクラシックギター。
ライブでの弾き心地は一長一短。

アンプに繋ぐエレガットギターは
何と言っても安定した音量を鳴らすことができる
サンバのリズムを刻む時は
音量が一定に出せるエレガットは何と言っても心強い。

一方、マイクで音を拾うクラシックギターは
特にアルペジオを多用する曲では
ギターそのものがよく鳴ってくれることもあり、
ギターの音色を変えることなく弾き語ることができる。

しっとりと弾き語るならクラシックギター。
軽快にサンバを弾き語るならエレガットギター。
という具合に、2本を使い分けるのが理想的だけれど、
ギターを2本も持ち歩くわけにはいかない。

とりあえずは、演奏場所の広さや雰囲気に合わせて
使い分けることにしよう。

けれど、いつの日か、
クラシックギターでリズミカルに、パワフルに
サンバを弾き語れるようになりたいものだ。

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2017.11.10

スーパー・ハッピー・カレーライス

サンバが唄いたくて、40歳でギターを手にして
弾けないギターと悪戦苦闘を始めて
3年目ぐらいだったろうか。

毎月遊びに行っていた“カレー・パーティ―”で
とびきり美味しいカレーを作ってくれる
バングラデシュ人のおじさん、ワドゥさんに、

「このカレーにはどんなスパイスが入っているの?」
と、聞いてみた。

「オイルでしょ。オニオンでしょ。
ソルトでしょ。ペッパーでしょ。
ガーリック、ジンジャー、クミンシード・・・」

と、ブツブツ言いながら
ワドゥさんが書いてくれたスパイスの英語のメモ。
そのメモを何度も読んでいるうちに
いつしかメロディを付けて歌ってた・・・

ハッピー・カレーライスはこうしてできた歌です。
ギターを手にして初めて作った曲、というとかっこいいが、
ギターの伴奏をつけるところは私の手には負えず、
サンバの師匠の前で出来たてほやほやの歌を歌って
師匠にギターの弾き方を教わったのだった。

ビギナーズラックというか、まぐれ当たりというか。
どこで歌っても、“ハッピー・カレーライス”は大好評。
ワドゥさん主催のカレー・パーティ―はもちろん
あちらこちらのライブやお祭り、
イベントなどで歌わせていただいた。

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伴奏をしてくれるような素敵なギタリストさんと
出会うチャンスが訪れなかったので、
歌う時はもれなくギターを弾いて歌うのだけれど、
一度だけ、この歌をギターを弾かずに歌ったことがある。

2006年1月。
仕事で訪れたバングラデシュはダッカにて。
「Momokoはミュージシャンなんだって?
 今夜のパーティーでバンドと一緒に
 何か1曲、歌ってよ!」
とバングラデシュ人スタッフに促されるままに、
ハッピー・カレーライスの故郷とも言える
バングラデシュはダッカのホテルのパーティーで
バングラデシュ人バンドの真ん中で
ギターの代わりにマイクを持って歌った
ぶっつけ本番の“ハッピー・カレーライス”!

スリリングでエキサイティングな出番を
時々懐かしく思い出しながらも
「ギターを弾かずにこの歌を歌うのは
あの時が最初で最後だな」
と思っていた。

ところが・・・
この歌を歌い始めて18年目の夏。

「今度のライブで、
ももこさんのハッピー・カレーライスをやりませんか?」

2年前から時々一緒にライブをする3人組、
スーパースリーのリーダー、Tedさんからのご提案。

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しかも、Tedさんご自身のピアノアレンジに加えて、
シンセ担当のRay♪さん用のストリングスのアレンジも
考えてくださると言う。

「ももこさんはシェーカーを振って歌ってください」

シェーカーを振ってって・・・
え? ギター、弾かないの???

なにしろ、自分でギターを弾いて、
勝手気ままに歌って18年の曲である。
ギターを弾かずに、3人で呼吸を合わせて、
そして、愉快に歌えるだろうか・・・

楽しみ半分、不安半分で臨んだリハ。
Tedさんのピアノのバッキングに、
思わず身体がほころんだ。

二拍子してる♪

様々なジャンルの音楽の特徴を分析しては
自分の音楽スタイルに取り込んできたTedさん。
ボサノバやサンバのリズムもじっくり分析されたらしい。
思わず足が動く、身体が動く
二拍子のバッキングには感激してしまった。

そこにRay♪さんのキーボードとコーラスが入る。
いつもの弾き語りとはひと味違う“ハッピー”を感じながら
シェーカーを振って歌う私がいた。

そして、ライブ当日。
Tedさんのグランドピアノのバッキングと、
Ray♪さんのストリングスパートとコーラスに乗って、
シェーカーを振り振り、ノリノリで歌うMomoko。

最後の「ラララ~」を3人でコーラスしながら、
一人じゃないって素敵なことね♪
と、感激を噛みしめる・・・

そして・・・今回は「最初で最後」ではない予感がします・・・
ギターを置いて
シェーカーを振って歌う
“ハッピー・カレーライス” スーパースリー・バージョン♪


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2017.10.29

秋晴れの朝にさくらを歌う

10月の第4木曜日、午前11時。
十条はミュージカンテAMANEさんでの朝の歌会に参加。

遅刻確信犯のMomokoがお店に入るとお茶とお菓子の時間。
今日はなんと、歌会の常連さんのムッシューから
ご自分の畑で採れたみかんと柿の差し入れが。
なんと素敵な秋便り。

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さて、後半が始まれば、
本日は参加者が希望曲を唄えるリクエストの日らしい。

憧れのハワイ航路、北上夜曲、冬が来る前に・・・
そして、お馴染みの「青い山脈」と来たところで、
ピアノの前のアマネさんが、
やおらムッシューの人数を数えては
「今日は4人ですね!」とおっしゃる。

ムッシューが4人・・・それが何か・・・?

腑に落ちないMomokoにはお構いなく、
さっさと始まる「青い山脈」
何しろ、今日も歌会は満員御礼。
進行もトントン拍子。

あらら!?
1番を歌ってらっしゃるのはムッシューだけ!?
そして2番はマダム達・・・

「ほら、歌詞が青いところと赤いところがあるでしょ?」

と、マダムが教えてくださった。
私には青春賛歌的コーラス曲というイメージのこの歌が、
デュエットソングだったのか???

手元のiPadで調べたら、
オリジナルは藤山一郎と奈良光枝の
お二人が唄われたのだそうな。

いやいやいや~参加するたびに学びと発見がある
朝の歌会ではある。

と感心している間にもトントントンと曲は進み、
リクエストの順番が回ってきた。
ここで人知れず気を遣う。
何しろ満員御礼。
しかも、Momokoのお隣りには渋い曲好みのO氏。
そして、「北極難曲」を繰り出すムッシューもいらっしゃる。

埼京線に乗りながら、
今日がリクエストの日だったら
「パッパラパーの歌」を
歌いたいと思っていたのだけれど・・・

ここは超定番曲にした方がスムーズだろう。
それに、いつものマダム達の女声コーラスに加えて
今日はムッシューたちの男声コーラスも聞けるのだ。
と、瞬時に方向転換して、
唱歌「紅葉」をリクエスト。
おとなりのムッシューが朗々と歌い始めると、
もう一人のムッシューがつける
輪唱風のコーラスが心地よい。

その後、二人のムッシューの「北極難曲」を
何とかかんとか乗り越えると、
アマネさんの新「課題曲」の譜面が配られる。

「サクラ〜卒業できなかった君へ〜」

どこかで聞いたことあるような・・・ないような・・・
歌っているのは半崎美子・・・知らない名前・・・
帰宅後、調べて納得。

半崎美子。ショッピングモールの歌姫だ。
彼女の話はラジオで何度か聞いた。
CDリリースは2017年9月。
まさに「今」の曲であるこの歌を
マダム&ムッシュー達と思い切りコーラスしたら
ちょっと嬉しいことかもしれない。

次に朝の歌会に気まぐれ参加する秋の朝の歌会では、
マダム&ムッシューたちと「さくら」を熱唱できるよう、
自主練に励んでみようとこっそり誓った
秋晴れの木曜日の朝ではありました。

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2017.10.24

15年前のハッピー・カレーライス

8月のある日。
携帯電話が鳴った。
画面に出た発信者名は

ハンガーフリーワールド。
飢餓・貧困の無い世界を目指して途上国支援をする国際協力NGO団体。

携帯の画面にその名が出るのだから、
お付き合いのある団体なのだが、
実はもう何年もご無沙汰で、
びっくり仰天して電話に出る。

「Momokoさんでいらっしゃいますか?」
「はい、そうですが・・・」
「お久しぶりです。ハンガーフリーワールド事務局です。」
「すっかりご無沙汰しております・・・」
「実は、事務所の整理をしておりましたら、
Momokoさんのカレーの歌のカセットテープが出てきまして・・・」
「ああ、カセットテープ!」
「数本、残っているのですが、
 カセットはもう販売は難しいと思いまして・・・」
「それはそうですね。では引き取りに伺います」

15年前に作った「ハッピー・カレーライス」のカセットテープ。
1本500円で販売して、
売上をハンガーフリーワールドに寄付させていただいた、寄付金付きカセットテープ。

たしか200本製作して、そのほとんどを
「寄付だと思って」心優しい皆様にお買い上げいただいたカセットテープ、
私の手元には一本も残っていないそのカセットを
数年ぶりに訪れるハンガーフリーワールドの事務所で受け取ってきた。

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

15年前の夏。
サンバの師匠の事務所で、
姉弟子の4トラックカセットテープの録音機で、
テンポもリズムもキープできないMomokoのために、
まず師匠がシェーカーを振って録音し、
そのシェーカーをメトロノームとして聞きながら
Momokoのギターを録音し、
自分のギターを聞きながら歌を撮るという段取りで
完成させたカセットテープ。

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ハンガーフリーワールドから引き取ってきたカセットを
我が家のラジカセに入れて、恐る恐る聞いてみる。
15年前の我が弾き語りに、
恥ずかしさと懐かしさがこみ上げる。

いくら「寄付だと思って」と言ったって、
この拙い弾き語りカセットを
500円と引き換えにお持ち帰りくださった方々の
善意と優しさと応援のお気持ち。
ありがたいやら、申し訳ないやら・・・

付録の歌詞カードの裏面には、
このカセットテープを作った趣旨が書いてある。

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 美味しいものは大好き、だけどお料理は大の苦手、そんなわたしが、ひょんなことからレストランでアルバイトをしたことがありました。朝、キッチンに入ると、先に来ているワドゥさんが大きな鍋にカレーを作っているところ。ワドゥさんの作るカレーはランチの人気メニューでした。
 そのカレーがあまり美味しいので、「スパイスは何を使っているの?」と質問したら、ワドゥさんが書いてくれたスパイスのメモ書き。「ハッピー・カレーライス」はそのメモからできあがった歌です。
 そのレストランで毎月開かれるカレー・パーティというイベントがあります。お店で毎日カレーを作ってるワドゥさんと、ふだんは学校の先生をしているアニスルさんというバングラディシュ出身のお二人が工夫を凝らして作ってくれるカレーはそれはそれは美味しく、「きょうのカレーは何カレーかな?」と毎回わくわくして参加しています。
 美味しいカレーに舌づつみ。バングラディシュについてのお話に耳を傾け、参加者どうしお喋りに花咲くパーティ。その参加費はバングラディシュの人々の自立を支援する活動に使われています。
 食いしん坊のわたしは思うんです。
 ひとはだれでも、美味しいものを食べておなかがいっぱいになると笑顔になる。家族や友人と楽しく食卓を囲む・・・その当たり前の幸せを世界じゅうの人に感じてほしい。カレー・パーティに出るたびに感じるそんな思いを、わたしなりの方法で形にしたのがこのカセットテープ。収益は、パーティを主催している団体、ハンガーフリーワールドに寄付させていただきます。
 ぜひ皆さんもカレーパーティに遊びに来てみてください。本当に美味しいカレーに心が動かされますよ。そして、よろしかったら、一緒に歌いましょう。「ハッピー・カレーライス」

2002年8月
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

イラストを描いてくれたのは当時のサンバ仲間。
Momokoの後ろで踊るのは、
コック姿のワドゥさんとネクタイ姿のアニスルさん。
バングラデシュ・カレーの達人のお二人。

「お腹いっぱい、美味しいカレーが食べられるように
 “ハッピー・カレーライス”を歌って
 バングラデシュの人達を応援したい!」

そんなMomokoのあまりにも単純で突飛な発想を
サンバの師匠が、音楽仲間が、
カレー・パーティの参加者の皆さんが、
そして、一期一会の出会いでカセットを買ってくださった
大勢の方々が応援してくださった。

こんなことができてしまったのは、
多くの皆さんの応援のおかげ。

それから・・・もしかしたら・・・
“ハッピー・カレーライス”が、
サンバ、大好きなMomokoの音楽人生で
まぐれ当り的に生まれた人気曲だったから・・・かもしれない。

今もあちらこちらで歌っている“ハッピー・カレーライス”は
皆さんに喜んでいただけるMomokoの看板曲。

この歌をうたうMomokoはいつも笑顔全開。
そして、この歌をうたうと、
美味しいご飯が食べたくなるのです。

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2017.08.29

あのころ、今も、思い出す・・・

70年代。
テレビに流れた「愛のスカイライン」のCM。
森の中の一本道を走り抜ける車に
胸ときめかせた10代の弱視の私。
ドライブなんて、私には一生かなわぬ夢と、
ただ見つめていた「愛のスカイライン」・・・

8月最後の日曜の夜、
国立はっぽんの音星ナイトにて
Tedさんのオリジナル曲、「錆びたガードレール」を唄いながら
10代のころに見たテレビCMが瞼に浮かんだ。
弱視の私と車の世界を繋ぐ、ひとすじの「愛のスカイライン」・・・

3年前の夏、車にはとんと縁のない私が、
この曲を一度聞いたとたんに
惚れ込んでしまったのはなぜ?

それは、この歌に込められた青春の日々のリアリティー。

実際、あちらこちらで歌わせていただくたびに、
「情景が目に浮かびました」という感想をいただく。

10代、20代を生きた日々に
目で、耳で、肌で感じた
同世代の若者達が抱く車へのロマン、情熱、憧れ。

もっと速く、もっとカッコよく、もっと遠くへ・・・
それぞれのスタイルで車に熱を上げる若者達。
ひたすらに走り抜けたあとは、
夜更けのデニーズで語り明かす・・・

走り方は人それぞれだったろう。
皆が皆、ドリフトに明け暮れたわけではないだろうけれど、
聞いてくださる方々は、それぞれに
「あのころ、今も、思い出す・・・」

昨日読んだ新聞のコラム。

「夏のバカンスにはロングドライブ。できれば助手席には恋人を乗せて――中年世代が若い頃に抱いていたような夢は、今ではリアリティーを失いつつあるのかもしれない」
(2017年8月25日、読売新聞編集手帳)

今どきの若者は車にさほど関心がないのだと言う。
自動車教習所は生徒獲得にあの手この手で必死なのだとか。

彼らが熟年世代を迎える時に、
リアリティーを持って共感し合う「あの頃」。
どうやらそこには車やドライブは登場しないようだ。

70年代、80年代の青春を駆け抜けた私達が
「あの頃」をリアリティーを持って胸中に蘇らせる、
そんな時間旅行を体験させてくれる歌、
それが、「錆びたガードレール」。


錆びたガードレール(2017年5月21日 音星ナイト@国立はっぽん)

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