数ある、いえ、数限りないももこの大好物の中でベストテンに入るであろう食べ物、それは餃子。
餃子は餃子でもただの餃子ではありません。餃子の皮を買ってきて、餃子のタネを混ぜ混ぜしてl、皮に包んで、フライパンで焼いて、焼きたたを醤油とお酢とラー油で食べる餃子でなければいけない! どんなに美味しいと評判のラーメン屋や中華料理屋の餃子よりも、うちで作って焼いたありきたりの餃子の方が美味しいに決まってる!
でも、ひとつ問題があるのです。うちで作って焼きたてを食べる餃子がいちばん!だったのは、母が現役主婦だったころのお話で、できそこない主婦のわたしには、美味しい餃子が焼けないのです。何度やっても餃子はフライパンにくっついて、「底なし餃子」の出来上がり・・・しかも上半分は生焼けだったりする・・・
もう、美味しい餃子は一生食べられないのだろうか? 底はカリカリっとキツネ色で、皮はモチモチと透き通って、中にははちきれんばかりの具がぎっしり! 子供のころしょっちゅう食べていた夢のような「餃子ディナー」は再現できないのだろうか・・・と思いつつ、ある日、テレビをつけたら、、「伊東家の食卓」で「失敗なく餃子を上手に焼く裏技」をやってるじゃないですか!
途中から見たので今ひとつハッキリとはわからないのだけれど、どうやら、フライパンに餃子を並べたら水を餃子の高さの半分まで入れて、沸騰したら水を捨てて、餃子の底がパリッとするまで焼く、という方式らしい。普通は、最初にある程度焼いてからお湯か水を入れて蒸し焼きにするのだけれど、この「裏技」方式ならば、最後に水分を飛ばすので失敗なく美味しく焼けるということでした。
あ、これなら、ぶきっちょ半人前主婦のわたしにもできるかも!! 今度のお休みの日は餃子を作るぞ!!
そして待ちに待ったお休みの日。さて、餃子の材料って何だっけなあ・・・ とレシピを検索してみたら、こんなものが出てきました。
餃子レシピ算出システム!!!!!
作りたい餃子の個数(それも、普通のサイズか大判の皮かが選べる)を入力すると、キャベツ、ひき肉、ニラ、白菜、ニンニクの必要なグラム数が自動的に表示されるというサイト。たとえば、普通サイズの皮で40個の餃子を作るには、キャベツ280グラム、挽肉200グラム、白菜40グラム、ニラ120グラム、ニンニク80グラムが必要、とたちどころにわかっちゃうのです。
なんとも、便利で、愉快で、食欲と笑いがこみ上げてくるシステムじゃありませんか。こんなモノをみつけてしまったら、餃子を作って食べずに済ますわけにはいきません。
さあ、お買い物! キャベツに白菜、豚の挽肉、ニラ・・・ニンニクは買い置きがあったっけ。
そして、CDを聞きながら、皮にタネを包んで餃子の形にしていきます。40個の餃子が並ぶとなかなか壮観! これがぜーんぶ、熱々、焼きたての餃子になると思うと、焼く前からよだれが出てきちゃいます。
いよいよ、フライパンを火にかけて・・・・フライパンをよーく熱して・・・
これが混乱のもとでした。よくよく熱したフライパンの上に餃子を並べて、「伊東家の食卓」の裏技どおりに水を餃子の半分の高さまで入れると・・・・予想外のことが(冷静に考えれば当たり前のことが)起こりました。水はアッという間に沸騰しちゃうじゃありませんか!!
え? え? え? これじゃ、餃子に火が通るわけがない! どーしよー! どーしよー! 予定外の展開にわたしは大慌て。えーと、えーと、とりあえず、フライパンにふたをしてみよう! とりあえず、火を弱めてみよう。とりあえず。とりあえず、あとはどうすればいいんだろう???
そして、数分後、嗅ぎなれた匂いが漂ってきました。焦げ臭い・・・・おそるおそる蓋を取ってみると、フライパンのお湯はすっかりなくなって、餃子たちは固く固くフライパンに焦げ付いていたのでした・・・・
その焦げ焦げ餃子をやっとこさっとこフライパンから引っぺがして、その日の夕ご飯は、裏業でもない、表技でもない、悲しい出来そこない餃子ディナーと相成ったのでした。
それにしても、伊東家の食卓の裏技。見逃してしまった最初の手順は何だったのだろう? わたしの推測では、フライパンに餃子を並べて水を入れてから火にかけて、沸騰したら水を捨てる、というのが正しい「裏技」たったのではないかと思うのです。でも、もう一度試してみる勇気が、当分はわいてこなさそうです。
ああ、焼きたての美味しい餃子が食べたいなあ!