2006.11.10

割り切れない割り算のよう

こんなライブでした その13

11月4日(土) 6:30~
西巣鴨 カフェ・ド・ノーブル
ゲスト:うーてるず(うーさんとてるちゃんのウクレレ・デュオ)

*****

9月の初めに、ポルトガル語とブラジル音楽漬けの日々を送るべく、彼女はリオ・デ・ジャネイロに旅立った。

ブラジルのポップスを独特の語り口で歌う彼女の弾き語りは魅力的だった。

そんな彼女が残していった「お気に入りの歌」のカセットテープの中に、A VIZINHA DO LADOというサンバが入っていた。


Mesh com as cadeiras pra ca
Mesh com as cadeiras pra la

というひょうきんな言葉が何度も出てくる愉快な歌。
リオに旅立った彼女の勢いのある歌いっぷりが今でも耳によみがえる。

ブラジルの新しいポップスを好んで歌う彼女には珍しく、これは、ドリヴァル・カイミ作曲のかなり古いサンバである。

カセットテープの中のA VIZINHA DO LADOは、ホベルタ・サーというブラジル人の若い女の子が歌っていた。ひょうきんなクラリネットの合いの手とともに小気味よく歌っている。

いいなあ! 楽しいなあ!

わたしも歌っちゃおう!
VIZINHA DO LADO


短い歌です。すぐに覚えられると思った。

けれど・・・ひととおり歌詞を覚えて、さあ、ギターの練習をしましょう、というところで、あらためてホベルタ・サーのCDを聞いてみたところで、わたしの頭は大混乱に陥ってしまった。


あれ? この曲、どうして歌の途中の半端なところからギターが始まっているんだろう?


何度聞いても、歌とギターがちぐはぐに聞こえるのです。

歌の出だしとギターの出だしがずれて聞こえる。

本当にずれているのかもしれない。わざとそうしているのかもしれない。

曲の冒頭から指を折って、拍数と小節数を数えてみるのだが、数えること自体が容易ではない。なにしろ、わたしの頭の中では歌とギターが1小節ずれて聞こえているのだから、曲の途中で何拍数えたのか、何小節数えたのか、わからなくなってしまうのです。

まるで、割り切れるはずの割り算を何度計算しても「余り」が出てしまって泣きべそをかいていた小学生のころの気分だった。

三日間。何十回ともなくホベルタ・サーの歌を聴いては、指を折って拍数を数えていた。

合わない。
合わない。
わからない!

金曜日の夜。
その夜も何度ともなくCDを聞いては拍数を数え、自分で歌ってみては拍数を数え・・・ため息とともに布団に入った。

夜中にふっと目が覚める。
布団の中で、A VIZINHA DO LADOを口ずさみ、右手の指を折って数えてみる。

やっぱり合わない。

夢でもいいから答えが知りたいものだ・・・


夢は見なかった。
けれど、土曜の朝、目を覚まして、A VIZINHA DO LADOを歌ってみると・・・すんなりと歌い出して、すんなりと繰り返して、終わるべきタイミングに歌い終えられるようになっていた!

気のせいかもしれない。CDといっしょに歌ってみた。やっぱり、違和感なく歌える!

歌えるとなると、嬉しくて嬉しくて、土曜日は日がな一日、A VIZINHA DO LADOを弾き語っていた。

そして、ノーブル・ライブでは・・・

「きょう覚えたばかりの歌で、これからちゃんと練習するんだけれど・・・覚えたのがあんまり憂い氏から歌っちゃいます」という言い訳をして、歌ってしまいました。


すっきり割り切れて、これから本格的に練習を始める歌。

A VIZINHA DO LADO


*****

演奏曲

1. てんとう虫のサンバ
2. A VIZINHA DO LADO
3. AMIGODS SAMBISTAS
4. 砂山
5. ふんわり・まん丸・明石焼き
6. 上を向いて歩こう

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2006.10.26

わすれられないプレゼント

こんなライブでした その12

10月13日(金) 7:30~
高田馬場 自然食レストラン ライフリー
"Momokoバースデーライブ"

*****

去年に引き続き、ライフリー特製特大バースデーケーキが登場するMomokoバースデーライブ。

「いっしょにケーキを食べようよ~♪」と友人知人を総動員。

サンバ好きの友達は、パンデイロ、タンボリン、ガンザ、そしてなんとタンタンまで持ち込んでの「臨戦態勢」。

わたしも、「きょうはお誕生日だもんね。大好きなサンバを絶唱、熱唱するんだもんね!」と宣言して、サンバ好き以外は誰も知らないようなサンバを次々歌う。

サンバシスターズのパーカッション隊に先導されて、店長さんと店員のお兄さんの二人がかりで登場した特大バースデーケーキが店内を一周する。

ロウソクをふ~っと吹き消した後は、サンバシスターズ&Momokoで、「トリスターズ」大合唱。


と、ことほどさように、賑々しく、愉快に、和やかに、Momokoバースデーライブの夜は更けていった・・・・


ただ、一つだけ気がかりがありました。

バースデーライブとはいえ、貸切ではありません。
ライフリーに食事しにいらした普通のお客様が何人もいらっしゃいます。

ゆっくり食事をしようと思ってレストランに来てみたら、Momokoとかいう人の誕生日会で大騒ぎ。こりゃ、オチオチご飯も食べてられない・・・・ と思われないかしら。ご迷惑ではないかしら・・・

実際、早々に食事を済ませて店を出て行かれた方も何人かいらっしゃった。大丈夫かな・・・と心配になる。

が、店長さんはノリノリだし。

それに、お食事の後もお席に残ってライブに付き合ってくださる方々もいらっしゃった。

「おめでとうございます。ケーキ、ご馳走様」と何度も声をかけていただいた。


ライブ終了後。

楽器や機材の後片付けをしていると、店長さんがつかつかとやってきた。

「ももこさん。これ、ももこさんにお手紙ですよ」
「え?」

やっぱり、「うるさい」という苦情が来たのかなあ・・・

「あそこの席に座ってらしたお客様からです」

小さくたたんだメモ用紙を恐る恐る開いてみる。

鉛筆書きのめもは・・・

仕事がひと段落して食事に寄ってみたら、今の自分の気分にぴったりの歌が聞けてとても嬉しかった。お誕生日おめでとう」という内容のお手紙でした。


たまたま食事にみえたお客様の、暖かいお手紙。それは、48回目の誕生日イヴを、最高に幸せな夜にしてくれたバースデープレゼントでありました。

*****

演奏曲

7:30~
1. Moleca
2. Se Alguem Pergunta Por Mim
3. Amigos Sambistas
4. Menina Moça
5. Chega de Saudade
6. Teco Teco

8:30~
1. One Note Samba
2. 誕生日のソネット
3. 涙そうそう
4. Mestre-Sala do Amor
5. O Que É, O Que É?
6. Rosa
7. ハッピー・カレーライス

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2006.10.18

それはないでしょ、お登紀さん!!!

こんなライブでした その11

10月7日(土) 6時半から
西巣鴨 カフェ・ド・ノーブル
ハーモニカのKAZU岡田さんと二人でライブ。

*****

9月のノーブルのライブの日。
そろそろ歌い始めようかなあ・・というときに、毎月聴きにきてくださるおじさまに話しかけられた。

「ももちゃん、きょうはアレを歌ってくれるよね?」
「アレって何でしたっけ?」
「アレだよ、アレ。琵琶湖就航の歌。」
「えええ??? それは・・・・きょうはちょっと歌えない・・・」
「なんだよー、今度歌うっていってたじゃないのー!」
「そ、そ、そうでしたっけ・・・・?」

琵琶湖就航の歌のリクエストは確かにありました。
それは、今年の春のノーブルで「歌声喫茶」をやってみたとき。
「次の機会には琵琶湖就航の歌もうたいたい」とリクエストがありました。
でも・・・Momokoが歌うリクエスト、とは思っていなかったのです。

「来月は歌うからね。1ヶ月お待ちを・・・」

Momokoへのリクエストは大学病院の予約並み。2ヶ月待ちが当たり前~なのですが、急きょ、1ヶ月で覚えて10月のノーブル・ライブで歌うことになりました。

・・・・・

琵琶湖就航の歌。
これは、もともとは旧制三高(現在の京都大学)のボート部の歌でした。当時の旧制高校は7月が卒業式。卒業を前にボートで琵琶湖を一周するという恒例の行事があり、その行程を歌ったのが琵琶湖就航の歌です。後には京都大学の寮歌になりました。

琵琶湖周辺の名所、旧跡と若者のロマンチックな心情を盛り込んだ曲。

なにしろ琵琶湖を一周するので、歌詞が6番まであります。

6番まで全部覚えなきゃだめかなあ。
3番か4番で終わりじゃだめ?
でなければ、4番と5番を飛ばして6番を歌っておしまい、とか・・・

だめなのです。

琵琶湖を周遊しながら、徐々に徐々に高揚していく若人の心情を歌うには、6番を通して歌わないといけないのです。

えらいこっちゃ。

9月いっぱい、歩いているときはもれなく「琵琶湖就航の歌」を歌いました。おそらく数百回歌ったことと思います。どうにかこうにか歌詞をすらすら歌えるようになったところで。

次にギターの伴奏を考えます。同じ伴奏を6回繰り返したら、聞いているほうも、そして歌っているほうも飽きてしまいます。

琵琶湖めぐりの旅を楽しく描けるような、そして、最後の「語れ我が友、熱き思い」というくだりに向かって盛り上がっていく詩にふさわしいような、(そしてわたしのギター技術で弾ける範囲の)ギターの伴奏を考えました。

10月に入り、6番までギターを弾いて通して歌う練習をひたすら行いました。

・・・・・

10月7日。ライブ当日。
今回はハーモニカのKAZU岡田さんとの共演です。
1年ぶりの岡田さんとの共演。岡田さんのハーモニカといっしょに歌ったりギターを弾くのはとてもとても気持ちいい。

ブラジルの歌から始まって、何曲か二人で演奏したところで、岡田さんには休憩していただいて、「琵琶湖就航の歌」の出番となりました。

イントロを弾き始める。
アルペジオをきれいに響かせようと意識すればするほど指が震えます。
緊張で喉が締めつけられるような気がする。

歌いだしました。
とにかく歌いとおしました。
6番まで。

琵琶湖就航の歌は男子学生の歌です。美しい詩とメロディではあるけれど、どこまでもまっすぐに、のびのびと、堂々と歌う歌。

そんなイメージで練習してきたつもりでした。
でも、6番までの長丁場。しかも、雄大に、ドラマを感じてもらえるような弾き語りにしたいという思い入れがあったりする。

結局、自分で自分に緊張を強いてしまい、上ずった声でとりあえず最後まで歌うことしかできなかった。

ああ、悔しい。
本当に、上手になりたい。
歌も、ギターも。

「ありがとう! ももちゃん!」とリクエストのおじさまが言ってくださる。

「大変だったのよ~! 6番まで歌詞があるんだもん!」
「おれ、3番までしか知らなかったよ。ごくろうさん! 次は鉄道唱歌をよろしくね~」

とりあえず、リクエストにはなんとかおこたえしたことにはなったようです。

・・・・・

数日後。ふらりと立ち寄ったノーブルでコーヒーを飲んでいると、たまたまBGMに加藤登紀子が歌う「琵琶湖就航の歌」が流れてきました。

自然と耳を澄ましてしまいます。オーケストラをバックに歌う加藤登紀子の歌は、さすがに聞かせどころのある大人の歌です。

ところが・・・・


あれ? 4番でおしまいにしちゃうの?

それはないでしょ、お登紀さん!!!

*****

演奏曲

1. ワン・ノート・サンバ
2. Wave
3. A Felicidade
4. 思い出の夏
5. O Barquinho
6. 琵琶湖就航の歌
7. 涙そうそう
8. 少年時代
9. Felicidade~しあわせは
10. 上を向いて歩こう


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2006.10.08

腹が減っては・・・

こんなライブでした その10

9月22日(土) 19:30~
高田馬場 ライフリー
Momoko(歌とギター)&ウォルフィー佐野(パーカッション)

*****

お店に着いたのは6時ちょっと過ぎでした。

アンプとマイクスタンドを出して、
マイクやギターをアンプにつないで、
演奏の準備をします。

そうしているうちに、ウォルフィーさんがやってくる。
ちょっとした楽器屋さんみたいなウォルフィーさんのパーカッションコーナーがだいたい出来上がったころに、ウォルフィーさんのマイクもアンプにつないで、二人の声とギターの音を調節する。

7時過ぎ。
準備完了。

ほっとしたとたんに、急速に・・・おなかが空いてきました。


・・・・・

ライブというのはけっこうな肉体労働なのです。
歌や楽器を演奏するのももちろんそうですが、なんといっても、楽器や機材を運んでくるところがまさに肉体労働です。

Momokoの背中に背負ったギターケースには、ギターの他に、マイク、ギター用シールド、マイク用シールド、ミキサー用のシールド、チューニングメターなどが入ってます。

シールドって重たいのですよ。

そして右手にはマイクスタンド。

左の肩に下げたショルダーバッグには、歌うときに着用する衣装と靴、販売用CD、チラシ、ペットボトルに入れたお茶、折りたたみ傘、ハンカチ、ちり紙、風邪薬などなどなどなど・・・・

けっこう重たいのです。

これらをすべて、よっこらしょ!と担いでお店に行く。こりゃ、りっぱな「ひと仕事」でございます。

ウォルフィーさんの荷物は、ももこの荷物の何倍もの重さです。「これからエベレスト山登頂を目指だす登山家か?!」と誰もが思わずにいられない巨大なリュックに、ボンゴ、ボンゴのスタンド、レインスティックにウィンドチャイムとそのスタンド、ダルブッカ、クイーカ、パンデイロ、タンボリン、カバサ、ガンザやトライアングルといった小物楽器などなどなどなど・・・・を詰め込んで、よっこらしょ!(とウォルフィーさんが言うかどうかは知らないけど)と運んでくるのです。

この荷物を背負ってお店にたどり着くと、店長さんがすかさず持ってきてくれる冷たいお茶で一服。

そして準備開始。

ひととおりの準備が終わるころには・・・

お腹が減るじゃあないですか!

・・・・・

この日のお腹の空きようは尋常ではありませんでした。なにかお腹に入れておかないと、ライブの途中で目が回りそうだ。

お財布を持って、入り口近くのお菓子の販売コーナーに行きました。美味しそうなクッキーやパンが並んでいます。

でも、どれも・・・・かわいいパッケージにちょっぴりずつ。

「どのお菓子がいいですか、ももこさん?」と声をかけてくれた店長さんに、思わずすがりついてしまいました。

「あの・・・・・お腹がすいちゃって・・・」

Momokoさんがお腹がすいた。
そりゃ一大事!と店長さんは思ったに違いない。

「おにぎり作りますよ~!! 黒米のおにぎり!」

その一言で、わたしの顔はぱ~っと明るくなった(に違いない)。ライフリー特製黒米おにぎりをウォルフィーさんと1個ずつ食べて、エネルギー補給完了。上機嫌で歌いだすことができたのでした。

・・・・・

聞くところによると、歌をうたうひとは、本番前には物を食べないそうです。満腹の状態では思うように声が出ないからだそうな。

歌が上手になりたいと願ってやまないMomokoではありますが、ライブの途中でお腹が減ったらどうしよう、という不安を抱えて歌うことはできそうにありません。

ライブ終了まで元気に歌い続けるエネルギーをお腹に蓄えずして、歌い始めることはできそうにありません。

お腹いっぱい、元気いっぱいで上手に歌えるようになりたい。

そして、思い切り歌ったあとに、美味しいご飯を食べて、「あ~、幸せだなあ~」と機嫌よくなる本能に忠実な歌い手であり続けたい、と思うのでした。

*****

演奏曲

7:30~
1. ワン・ノート・サンバ
2. イパネマの娘
3. SE ALGUEM PERGUNTA POR MIM
4. カーニバルの朝
5. オリビアを聞きながら
6. CHEGA DE SAUDADE

8:30~
1. 少年時代
2. WAVE
3. O PATO
4. ロボ・ボボ
5. 黒猫のタンゴ
6. FELICIDADE~しあわせは
7. 上を向いて歩こう
8. ブラジルの水彩画
9. TRISTE MADRUGADA

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2006.10.04

力を抜くって難しい

こんなライブでした その9

すかいらーくガーデンズ多摩センター駅前店

9月8日(金) 20時~
9月20日(水) 14時~

*****

すかいらーくでのBGM風弾き語り。
さすがにだいぶ慣れてきました。
目の前を運ばれていく料理。
入ってくる人、帰る人。
グラスにお水をついでテーブルに向かう店員さん。
あっちのテーブルの笑い声。
こっちのテーブルのナイフとフォークの音。

そんな店内の様子を眺めながら歌う余裕が出てきた。
そして歌っている最中に、ふっと、「力が入っているなあ」と気がつくことがある。


ギターを弾くと、どうしても方や腕に余計な力が入る。
疲れるという自覚はないのだけれど、しばらくギターを弾くjと、首も腕も肩もコチコチにこわばっている。

こんなに力が入っていては、指も自由に動かない。
声だってのびのびと出せない。

力を抜くというのはなんとも難しいことで、「力を抜こう」と意識した瞬間に、意識しすぎて別のところに力が入ってしまったりする。

20日のスカイラークの前日に、治療院で全身を丹念にマッサージしてもらった。
そのマッサージの効果だろうか。
20日のライブでは、歌っている途中に「あ、力が入っているな」と感じると、すとんと力を抜くことができた。
力が抜けた状態を感じることができるのです。
力を抜くとはどんな状態に戻ればいいのか、自分の体を無理なく支える方法は何なのか、が感じられるようなのです。

この日はとても楽に歌えました。

ただ・・・・その感覚をなかなか覚えていられないのです。

4,5日もたつと、パソコンと仕事で無理な姿勢を長時間とることで、また体はこわばってしまう。

ギターを弾くと、すぐさま肩や腕がコチコチに硬直してしまう。

力を抜く。
無理のない姿勢で、のびのびと弾いて歌う。

これが今の最大の課題です。

*****

9月8日 演奏曲

8:00~
1. ワン・ノート・サンバ
2. Wave
3. A Felicidade
4. Palpite Infeliz
5. 少年時代
6. オリビアを聞きながら
7. Triste Madrugada

8:40~
1. O Pato
2. イパネマの娘
3. Chega De Saudade
4. 沈黙の薔薇
5. 夏の終わり
6. 百万本の薔薇
7. Tristeza

********


9月20日 演奏曲

1. Wave
2. O Barquinho
3. Chega De Saudade
4. A Felicidade
5. カーニバルの朝
6. 少年時代
7. 上を向いて歩こう
8. オリビアを聞きながら
9. Felicidade
10. Triste Madrugada

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2006.09.13

楽譜、ないの?

こんなライブでした その8
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9月2日(土) 18:30~
西巣鴨 カフェ・ド・ノーブル
ゲスト:原田俊也さん。


*****


久しぶりにお会いする原田さん。いつもライブにお子さんを連れてくる。この日はいちばん上のお姉ちゃんの愛ちゃんがいっしょに来てくれました。

原田さんのオリジナル曲の弾き語り。時に激しく、時にしみじみと人生を歌います。お店に集まった方々もじっくりと聞いてくださいました。

その「じっくり聞く」雰囲気のまま、Momokoの番になりました。自分の歌とギターが静かなお店いっぱいに響く。皆さん、Momokoのほうを向いて聞いてくださる。久々に集中して聞いていただける幸福感と緊張感。

そんな緊張感で歌い終わったところで、久しぶりにお店に来てくださった方からこんなリクエストをいただいてしまった。


「ももちゃん、CD買うよ」
「ありがとうございます」

そして、彼女はCDの歌詞カードを眺める)

「ももちゃん、この歌、楽譜はないの?」
「楽譜、ですか?」
「そうそう。わたしも覚えてうたいたいから」
「あの、CDを聞いていただければ、歌はカンタンなものばかりですから・・」
「ほら、でも楽譜があったほうがわかりやすいじゃない?」
「はあ・・・・」

そうかなあ・・・楽譜を見て歌を覚えるなんて、よほど専門的に音楽をやってる人がすることじゃないだろうか? 

「楽譜を読むのってけっこう難しくないですか?」
「わたしも楽譜はそんなに読めないけどね。ほら、楽譜って、音の上がり下がりが目で見てわかるじゃない? ここで上がる、ここで下がる、ここで伸ばすって」
「ということは、つまり・・・折れ線グラフでもいいっていうことですか?」
「そうそう!」

なるほど。楽譜というのは音の高低や長短が一目でわかるということか。

でも、困ったなあ。Momokoオリジナルの曲には楽譜はひとつもないのです。

「あの、楽譜はないんですよねえ・・・」
「ないの? だって、このCDの曲はももちゃんが作ったんでしょ?」
「そうですけれど、楽譜はないんです」
「楽譜を書かずに、どうやって、曲を作るの?」
「それはですね。何かメロディを思いついたときに、ありあわせの紙にカタカナでメモするんです」
「カタカナ?」
「はい。『ソレーミ、ソレーミ、ミミミミファー』ってな具合に・・・ で、それをつなぎ合わせて何度も歌ったりギターを弾いて、曲にするんです」
「へえ!」
「で、一曲出来上がるころには完全に覚えているので、楽譜は必要ないんです」


ひとりで弾き語りをしているわたしは、共演者のために楽譜を用意する必要もない。たまに共演をお願いする方々はどなたも、楽譜がなくても、曲を聴いて勝手に(?)演奏してくれます。

でも、せめてコード譜ぐらいは作っておいてもいいかもしれないな。
「Momokoさんの歌を歌いたいから、楽譜ください」と言う人が現れないとも限らないものね。


*****

演奏曲

1. Fantasia Tropical~星空のカーニバル
2. Palpite Infeliz
3. Triste Madrugada~悲しい夜明け
4. 沈黙の薔薇
5. 夏の終わり
6. オリビアを聞きながら
7. Tristeza


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2006.09.01

一瞬、耳を捉えたピアノのお話

こんなライブでした その7
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8月22日(火) 14時から15時
スカイラークガーデンズ多摩センター駅前店

*****

八月ももうすぐ終わりという日の夜。
「美味しいもので暑気払いしましょう」と、数人の仲間とレストランに出かけていった。

スペイン料理のレストラン。
ビールにワインにサングリアが進むにつれ、久しぶりに会う仲間とのお喋りにますます弾みがつきます。

そんなにぎやかなテーブルで、飲んで、食べて、喋って、笑って・・・・の合間のふとしたすき間に聞こえてきました。


メンデルスゾーンの「ベニスの舟歌」。


お店の片隅で、ピアニストのお姉さんがアップライトピアノを演奏しているのは知っていました。BGM風に、ジャズやボサノヴァ、ポップスなど誰にも聞きなじみのある曲をさらり、さらりと弾いてらっしゃいます。

まわりののテーブルから聞こえる話し声。
食器が触れ合う音。
料理を運ぶ店員さんの気配。

ピアノの音は、こうした店内の心地よい喧騒の中に紛れ込むようにしてわたしの耳に入ってきます。意識して聞き入るわけでも、拍手をするわけでもない。空気のようなBGMの生ピアノ。

そのBGMのピアノが、わたしの耳を一瞬独占したのです。

メンデルスゾーンの「ベニスの舟歌」だ・・・

懐かしい・・・この曲は何度も聞いて、何度も弾いた大好きな曲。

ピアノを弾かなくなり、メンデルスゾーンの無言歌集のCDも長いことしまったままだったっけ・・・・

やっぱり、いい曲ねえ・・・

時間にしてわずか2,30秒。わたしは、ピアノを弾いては幸せに浸っていた自分を思い出していた。

そして、「こんなところで『ベニスの舟歌』が聞けて、よかったな・・・」と思ったのでした。

*****

スカイラークガーデンズでの演奏はBGM演奏です。
昼下がりの音楽番組という感じかもしれません。

当たり障りなく、聞き心地よく歌えばそれでいい・・・のかもしれません。

でも、時々不安になる。

わたしの歌はテーブルの皆さんにはどのように聞こえているのだろうか?
食事や会話の邪魔にはならいないのかしら?

歌うことは楽しい。だけれども、時には不安になるのです。

*****

8月22日。スカイラークガーデンズからの帰りの電車の中で、わたしはポロリと涙を落とした。

一生懸命練習しているつもりなのに、どうしてこんなに下手なんだろう。
「伝わる歌」だの「いい歌」だのという以前に、「無難に聞き心地のいい演奏」がなぜできないんだろう・・・情けなさと悔しさで涙をポツポツと落としていた。

その数日後に訪れたスペイン料理店で聞こえてきた「ベニスの舟歌」。
演奏自体はすばらしく上手というわけでも、特別に思いが込められていた、というわけでもない。

ただ、「ベニスの舟歌」という一曲が、ピアノを弾いていたころの自分を思い出させてくれて、懐かしさを味あわせてくれた。

BGMというのはこういうものかもしれないな・・・

たいていの人には、たいていの場合には、あってもなくてもどっちでもいいもの。
お店の雰囲気づくりのお手伝いのようなもの。

けれど、時として、誰かの耳を捉える。それは、演奏がとてもよかったからかもしれないけれど、聞く人のその日の気分や過去の思い出に響くことがあるのだろう。

きょう、わたしが歌う10曲あまりの歌のどこかが、どなたかの耳にとまったとき、しみじみと聞いてもらえるような、そんな演奏ができるようになりたいと思う。

無難に、というよりも、ある瞬間、耳を傾けてくれる誰かのために、いい歌をうたえるようになりたい・・・と思うのです。

*****

演奏曲


1. Aventura~カヌーを漕いで
2. ウェイヴ
3. A Felicidade
4. Manhã de Carnaval
5. Emoldurada
6. 酔っ払いと綱渡り芸人
7. 少年時代
8. 夏の終わり
9. Felicidade~しあわせは
10. Tristeza

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2006.08.14

一声かけて、歌いましょう

こんなライブでした その6
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8月5日(土) 18:30~
西巣鴨 カフェ・ド・ノーブル

ゲスト:フジー・ブランコさん。

*****

7月の高田馬場ライフリー・ライブの直前に、愛用のエレアコの故障に気がついた。

ライフリーのライブは買ったばかりのサイレントギターで何とか乗り切った。

翌週の土曜日にはノーブルで歌う予定がある。さっそくギターをヤイリの工場に修理に出した。

2,3週間はかかるだろうと思っていたのだが、故障箇所は単純な接触不良だったそうで、3日間で工場から返ってきた。

ああ、よかった。
これで5日のノーブルでは愛用のギターが弾ける。

ただ、一つだけ不安があった。エレアコが直ったのかどうか、自宅では確認のしようがないのです。ノーブルで使うアンプにつないでみるまで、ちゃんと音が出るかどうかわからない。

というわけで、念のためにサイレントギターも持ってノーブルに出かけたのでした。

*****

西巣鴨の白山通り沿いの家庭的な喫茶店でのライブ。

毎回、大きなテーブルには、Momokoライブの日に友達と誘い合わせて飲み会(?)に集まってくださるおじ様、おば様たちが座ってらっしゃるのだけれど、きょうは様子が違います。

大テーブルを囲んでいるのは、どうやらママさんバレーの練習帰りの方たち。冷たい飲み物など美味しそうに召し上がりながら、試合の反省や練習の話題に盛り上がってます。さすがスポーツで鍛えた(?)喉。おしゃべりの迫力もなかなかのものです。

ノーブルは普通の喫茶店。ライブハウスではありません。お客さんには「しばらく音楽をやりますけど、よろしければどうぞ」という風にマスターやママさんが説明してくれます。

ライブ中にふらりと入ってくる人もいれば、夕方からお茶やビールを飲みに来ていたらライブが始まっちゃった・・・・という人もいます。しばらくそのまま聞いていく人もいれば、すぐに出て行く人もいる。

それでいいじゃないの、とわたしは思ってます。

それにしても・・・

ママさんバレーのテーブルの賑やかさはハンパじゃありません。演奏の準備をして、マイクのテストをしても、「これから音楽が始まる」となかなか気づいてもらえない。

これは、一声かけたほうがよさそうね。


「お話中、おじゃましまーす! こんにちは!」
「こんにちは!!!」
(さすがスポーツマンシップが徹底している。挨拶もハキハキ、さわやか!)
「皆さん、バレーボールやってらっしゃるんですか?」
「そうそう! きょうは練習の帰りなのよ!」
「いい汗かいた後のビールは美味しいですね!」
「その通り!」
「わたしは視力が悪いんですけどね。盲学校の時は、視覚障害者用のバレーボール、しましたよ~」
「知ってる、知ってる! 転がすんでしょう?」
「そうです。どこかで見たことありますか?」
「今度、やるのよ、その、転がすバレーボール。」
「そうなんですか?」
「バリアフリーなスポーツを体験する日があってね。この間はハンディキャップテニスってのをやってきたのよ」
「そうですか。バレーボールもきっと面白いですよ~ ところで・・・・」と、本題(?)に入ります。
「わたし、ギター弾き語りしてるMomokoといいま~す」と言いながらチラシを配る。
「はいはい、Momokoさん、よろしくね!」
「これからしばらくの間、ここで歌うんですよ~」と言ってマイクスタンドを指差す。
「へえ! ここで音楽が聴けるの? 何? 何? ブラジル? てことはボサノヴァ?」
「はい、サンバやボサノヴァや、それから日本の歌も歌います」
「ボサノヴァっていえば、わたし、カラオケで歌うのよ、ほら、あの、有名なヤツ」
「イパネマの娘ですか?」
「そう! それ! 英語だけどね。」
「じゃ、イパネマの娘、歌いましょう」
「やった! 生で聞けるなんて最高! あと、あれ、歌ってくれない! あの、オルフェが何とかっていうきれいな歌・・・」
「黒いオルフェですね。歌いましょう」
「キャー!!!」


というわけで、Momokoライブは始まりました。
ママさんバレーテーブルは相変わらずおしゃべり真っ盛り。その中で、リクエストをくれた方は、お喋りに参加しながら、口ずさんだり手拍子したり大忙しです。

そして、5曲目の「満ち潮の夜」の途中で、ママさんたちは元気一杯にお店を出て行かれました。

拍子抜けしたように静かになったノーブルで、あと2,3曲歌ったところで、8月のゲストのフジー・ブランコさんにバトンタッチ。

フジーさんのオリジナリティいっぱいの弾き語りをじっくり聞いていただくことができました。


それにしても、ライブってほんとにいろんなことが起きるものですねえ。

*****

演奏曲

1. イパネマの娘
2. アヴェントゥーラ~カヌーを漕いで
3. Emoldurada~Falsa Bahiana~Triste Madrugada
4. MANHÃ DE CARNAVAL
5. 満ち潮の夜
6. 少年時代
7. 酔っ払いと綱渡り芸人
8. ハッピー・カレーライス

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2006.08.09

ひとときのの快感

こんなライブでした その5
-------------------

7月28日(金) 7:30~
高田馬場 ライフリー
Momoko(歌とギター)&ウォルフィー佐野(パーカッション)

*****

パーカッションのウォルフィーさんと二人でのライブは今回が15回目だそうです。(ウォルフィーさんが几帳面に数えてくれてました)

さすがに15回もいっしょにやってると、そうそう目新しいことは起こらない、と思っていた。

歌う曲目は、多少の入れ替えはあるにしても、だいたいいつも同じ。
歌もギターも、いつも同じパターンでとりたてて変更はない。

いつもどおり。

それでいいじゃない。

いつもどおり。

・・・・・

ウォルフィーさんのパーカッションコーナーは、遊び上手な男の子の自慢のおもちゃ箱。曲の雰囲気に合わせて、あっちの楽器、こっちの楽器と持ちかえて、楽しそうに、時にはちょっと得意げに振ったり、叩いたり・・・・

楽器選びにも、ライブの時のセッティングにもこだわります。新しい楽器を手に入れた時や、手作りのパーカッション楽器スタンドがライブで思惑どおりに威力を発揮したときなど、本当に嬉しそう。

そんなウォルフィーさんの存在そのものが、わたしも、周りの人々をも楽しくさせてしまう。

ウォルフィーさんのパーカッションは本の挿絵のようだとも言える。文字だけの本はともすると退屈だけれど、そこに挿絵が入ると、読みやすくもなり、物語のイメージがふくらむ。時にはわたしが思いつかないような音で、いつもながらの歌に新しい絵をを描いて見せてくれる。

ウォルフィーさんといっしょのライブの魅力はこういう楽しさにあるのです。

それにしても。

15回目。

ライブはいつも楽しいのだけれど、このごろ身を入れていっしょに練習してないなあ・・・

これはいかん!

今回はちゃんと練習をしよう!

・・・・・

というわけで迎えたウォルフィーさんとの練習日。
わたしにとっては試練の時(?)が始まりました。

二人で合わせるのは前回のライブ以来2ヶ月ぶり。いつも勝手気ままに弾き語りしているわたしは、相手が誰であれ、「合わせる」というのが、実はとてもとても苦手なのです。

あ、ウォルフィーさんがトライアングルを出してきた。これはどうやって合わせるんだっけなあ・・・ そうだ。1拍めで同時にギターを弾いて、それからトライアングルが3回鳴ったら4つ目のトライアングルでギターを刻むんだ。

1,2,3,4,1,2,3,4・・・

あ~~~~ わかんなくなっちゃった~~~~!!!!!
えーい! とりあえずいつもどおりに勝手に弾いて歌っちゃおう!

たいがい、こうなるのであります。

この日の練習も相変わらず「ああ~ わかんなくなっちゃった~」の連続でした。

そんなチグハグかつ非音楽的(?)な合奏中、突然、それは起こりました。


あれ? 

まるでギターを弾いていないみたい!!


それはまるで、Momokoウォルフィーバンド(?)の伴奏で気持ちよく歌っているような感覚。それほどにギターを弾いていることも、ましてやパーカッションに合わせようとしていることも忘れて歌っている。


体がふわりと浮くような快感。
気持ちいい~~~!!!


奇跡のような快感は数小節と続かなかった。

けれど、初めて経験する快感に、しばらくの間、胸がドキドキしていました。

・・・・・

そうか・・・

誰かと合わせるっていうのにはこういう気持ちよさがあるんだ・・・・ 二人のリズムがかみ合ったときに、相乗効果で気持ちよくなるんだ・・・ こういう演奏がいつもできたら、さぞかし気持ちいいに違いない。

ウォルフィーさんとのライブは賑やかで、面白くて、楽しい。

それに加えて、「気持ちいい~」ライブにしたいものだなあ・・・ 

「ひと時の快感」を思い出しては、今日もメトロノームに手を伸ばすMomokoでありました。

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演奏曲

7:30~

1. SE ALGUEM PERGUNTA POR MIM
2. WAVE
3. A FELICIDADE
4. FELICIDADE
5. ハッピー・カレーライス


8:30~

1. TRAVESSIA
2. 瞳はダイヤモンド
3. 満ち潮の夜
4. 百万本のバラ
5. 少年時代
6. 夢路より
7. MENINA MOÇA
8. AMIGOS SAMBISTAS
9. 上を向いて歩こう
10. TRISTE MADRUGADA~悲しい夜明け


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2006.07.20

満面のスマイル

こんなライブでした その4

7月19日(水) 14:00~15:00
すかいらーくガーデンズ多摩センター駅前店

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昼下がり。ザーザー雨が降っていた。雨の日のすかいらーくはいつもよりちょっと静か目。

いつもどおりの店内を見渡しながら歌いだす。

内心、ドキドキしていた。
きょうは、あの曲を絶対に歌おうと決めていたから。

あの曲・・・それは・・・

スマイル。

・・・・・

スマイル。

この単純なメロディの短い曲をどうやって弾き語ろうか。そうだ、歌と歌の間にギターで間奏を入れよう!

などという大それたことを考え付いたのは去年の8月だった。

本当に簡単な間奏。けれど、去年の8月のわたしには自分で作った超簡単ギターソロ(?)がまったく弾けなくて、とうとう放り出してしまったのでした。

・・・・・

スマイル。歌ってみたいなあ。いい歌だもの・・・
今年の春ごろだったろうか。ふと思い立ってスマイルを弾いてみた。

弾けるかも・・・あ、もうちょっとで弾ける!

それから毎日練習しました。
超簡単なギターの間奏。

でも・・・

思うようには弾けない。
軽やかにリズミカルに美しく・・・
何の変哲もないメロディを楽しげに・・・
そのようには、弾けない。

スマイルを練習するわたしの顔からスマイルは消え、ため息ばかりが漏れる。

ああ。ギター上達の道は遠く険しい・・・・

・・・・・

すかいらーくに歌いに行く前の晩、歯痛で夜中に目が覚めたわたしは、サイレントギターを手にしてスマイルを弾いてみた。

あれ?

弾けるみたい。
まだまだ理想とは程遠いけれど、なんだか楽しく弾けるみたい・・・

よし。明日、スカイラークでスマイルを歌おう!

・・・・・

そして迎えたスカイラークの歌の時間。そこここのテーブルからはいつもながらのにぎやかなお喋り。そしてスピーカーからはMomokoの歌とギターが店の隅々にまで流れていく。

ボサノバを何曲か。
日本の歌を何曲か。
慣れた曲を何曲か歌ったところで、スマイルを登場させた。

一回目の歌の後でギターの間奏。

あ、弾けてる。弾けてる。
けっこう楽しく弾けてる。
しかも、弾いてるわたしは落ち着いている!

短い間奏を弾き終えたとき、無事に、しかも楽しく弾き通せたことが嬉しくて嬉しくて、満面のスマイルを浮かべながら続きを歌っていた。

・・・・・

スマイル。

チャップリン作曲のこの曲。後からつけられたという英語の歌詞はいたってシンプル。

 スマイル 心が痛むときも
 スマイル 涙がこぼれそうなときも
 スマイル そうすればきっと
 太陽が照らしてくれる
 明日がくるから・・・

何のヒネリも凝った詩的表現もない歌詞。鼻歌にちょうどよさそうなメロディ。

いつだってスマイル。それは言うほどにたやすいことではない。いつだってスマイル。人々の顔をほころばせるために我が身を削ったチャップリンの姿が歌に重なる。スマイル。それは、スマイルを心から願う気持ちがなければできないこと。

少しだけ楽しく弾けるようになったスマイル。

いつの日か。
わたしが弾くスマイルを聞いた誰かが、鼻歌でメロディを口ずさんでくれるような、そんな、軽やかで、リズミカルで、美しいスマイルを弾けるようになりたいものです。


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演奏曲

1. ワン・ノート・サンバ
2. WAVE
3. イパネマの娘~O BARQUINHO
4. LAMENTO
5. A FELICIDADE
6. MANHÃ DE CARNAVAL
7. オルフェのサンバ
8. アイスクリームの歌
9. 道化師のソネット
10. スマイル
11. FELICIDADE
12. ジェット機のサンバ

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2006.07.17

褒められて思わず赤面

「こんなライブでした」その3

7月1日(土) 6時30分~
西巣鴨 カフェ・ド・ノーブル
ゲスト:RONDAさん(フォルクローレ風の日本語オリジナルを弾き語りするママ・シンガー)

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毎月第一土曜日の夜。西巣鴨の喫茶店でライブをさせていただくようになって、3年になる。

毎回、Momokoライブの日に集まってくださる地元の小学校の仲良し同窓生のおじさま、おばさま達を中心に、わたしの友人や音楽仲間、ふらりとお茶をしに店に入って出くわした生演奏にお付き合いくださる方・・・と、毎回楽しい雰囲気の中で歌わせていただいている。

毎月、毎月、まる3年。よくもまあ、続けさせてもらえたものだ、と痛感するひと言を聞いたのは先月のライブのときだった。

6月の第一土曜日。その日は津軽三味線のお兄さんをゲストにお招きしていた。ノーブル・ライブは、毎月、音楽仲間にゲスト出演してもらって、いろいろなタイプの音楽を楽しんでいただくという趣向が定着している。

津軽三味線が聴ける。いっしょに民謡を歌うコーナーもあるから、ということで、その日は、民謡歌手のおば様が聞きに来てくださった。

ライブが始まる前に、民謡の歌詞カードのコピーを取りに行こうとするわたしに、おば様が「お手伝いしますよ」といっしょにコンビニに行ってくださった。おば様は、コピー機の機能と「いつも持ち歩いている」鋏を駆使して、細かい活字の民謡の本から、非常に見やすい歌詞カードを作ってくださった。

さあ、そろそろライブが始まる時間。お店に向かって歩き始めたとき、おば様がこんなことをおっしゃった。

「この間、久しぶりに聞かせてもらいましたけれども、ももこさん、お上手になられましたねえ!」

「上手になった」とほめられるのは嬉しいことのはず。だけれども、そのときのわたしは恥ずかしさで顔が赤くなりそうだった。

そう。

ノーブルで歌い始めたころは、歌もギターもとんでもなく調子ッぱずれで下手クソだった。ただ、ただ、「一生懸命」と「明るさ」、「楽しさ」だけを頼りに、皆さんにお付き合いいただいてきた。

おば様は、そのころからわたしの歌とギターを聴いてくれている。しかも、ご自身は民謡の歌い手。ジャンルは違うとはいえ、音楽を聴く厳しい耳の持ち主。今までひと言も苦言もアドヴァイスらしきこともおっしゃらずにMomokoライブに遊びに来てくださるおば様が、何気ないお喋りのついでに「お上手になられましたねえ」とおっしゃる。そのひと言はおそらくお世辞でもなんでもなく、本心からの言葉だったろう。

「始めのころはとんでもない人が歌ってると思ったけど、このごろ、ちょっとは聞けるようになったわねえ!」

本当はこれぐらいのことをおっしゃりたかっただろう。それを「お上手になられましたねえ!」というひと言にまとめて言ってくださるところに頭の下がる思いだった。

毎月のライブに集まってくださり、発展途上のMomokoの歌に暖かい声援を送ってくださる方々に、心の中で深々と頭を下げた。

そして、7月のライブ。

この日、またまたわたしは褒められた。

「ギター、上手くなったねえ! 前に聞いた時とは全然違う! びっくりしたよ。ギターは、ね!」

なんとストレートなお褒めの言葉。
言葉の主の友人は、音大の声楽科出身のピアノの先生。自分でも曲を作ってピアノの弾き語りをするという人だ。

「ギター、上手くなったねえ!」

彼女がわたしのギターを聞いたのは3,4年前のはず。3年、4年と続けるうちに少しはわたしのギターも進化したのだろうな、と率直に嬉しかった。

そして。

「ギターは、ね!」

と最後に付け加えられた率直なひと言。つまり、「ギターは上手くなったけど、歌はまだまだだわね~」という声楽家の彼女のコメントが、妙に説得力を持ってわたしに伝わった。

「上手になった」と褒められる。それは嬉しいことに違いない。

けれど、その言葉の背景には、上手になる前から聞いてくださっていた方々の優しさを感じずにはいられない。

その方たちの優しさを心に刻みながら練習を続けよう。

何年か後にまた誰かに言われるのだろうか。

「お上手になられましたねえ、ももこさん!」

そして、昔の自分の腕前を思い出して、赤面するのだろうか・・・・


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演奏曲

1. Fantasia Tropical~星空のカーニヴァル
2. ジェット機のサンバ
3. Palpite Infeliz
4. Duerme Negrito
5. 少年時代
6. ハッピー・カレーライス
7. アイスクリームの歌
8. Aventura~カヌーを漕いで

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2006.07.05

こんなライブでした 2

6月30日(金)
高田馬場 自然食レストランライフリー

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ライフリーで歌わせていただくようになって3年目になるだろうか。
広々と明るいお店。
いつも元気な店長さん。
そして美味しいお料理。
ほのぼのと健康的な雰囲気の中で歌うライフリーライブの夜をいつも心待ちにしている。

今回はMomokoひとり弾き語り。

さて、今夜はどんな夜になるだろうか・・・

6時過ぎにお店についてアンプやマイクやギターのセッティングをする。その間もお食事中の方がチラホラといらっしゃる。そんな中での遠慮がちな「マイクのテスト」。

わたしは、この「マイクのテスト」が苦手。結局、あれこれ歌って調整するしか方法を知らない。すると、「どうして盛り上がるところでやめちゃうの?」と質問される、なんていう妙な展開になってしまう。


7時半。
歌い始めたころは、最近のライフリーにしては珍しく、店内はとても静かだった。

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7時半からの演奏曲

六月の雨~ブラジルの水彩画
WAVE
イパネマの娘~O BARQUINHO
MENINA MOÇA
NO CAFE TITO
MANHÃ DE CARNAVAL
ハッピー・カレーライス

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静かな店内に合わせて、静かにボサノバを歌い、静かにボサノバ風トーク(?)をしようと思ったのだけれど・・・

「では次に、ボサノバのスタンダード曲から、イパ・パ・パ・パ・・・・」

上品に話そうとすると舌がもつれるのは何故だろう???

途中から、すぐ横の席でテーブルを叩いてリズムをとっているお姉さんがいる。誰かと思ったら、

「Momokoさ~ん。mixiにライブのお知らせが書いてあったから寄ってみたよ~」というサンバ仲間のお姉さんだった。

音楽仲間が活用しているmixiの日記にライブのお知らせを書くことにしたのです。「ライブのお知らせ」をこういう場所に載せるのはかなり勇気のいることだったけれど、「Momokoは歌っていますよ~」という意思表示が大事だと思ったから。


さてさて。

休憩時間の間に、プロフィールのチラシを持ってテーブルを回りました。

すると、

「ボサノバ、いいわねえ。最近、セルジオ・メンデスがまた元気になっているじゃない? 8時半からまた歌うんでしょう? イパネマの娘なんか、聞きたいわ~」というおば様・・・

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8時半からの演奏曲

TRISTE MADRUGADA
イパネマの娘
CHEGA DE SAUDADE
INSENSATES
AMIGOS SAMBISTAS
BERIMBAU
ROMARIA
少年時代
上を向いて歩こう
FELICIDADE
TRISTEZA

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おば様のリクエストにおこたえして二度目のイパネマの娘。こういうとき、変化をつけて演奏できたら、自分も聞いてくれる人も楽しいだろうに・・・と思いつつ、さっきとまるっきり同じ「イパネマ」を歌う。

そして、Momokoのボサノバレパトリー棚卸し!さながら、ボサノバを次々に歌っていったのだが・・・

気がついたらテーブルはすべて埋まり、いつもどおりに賑やかなライフリーになっていた。

そんな賑わいの中で1曲ごとに丁寧に拍手をしてくださる方が数名。

こういうとき、ありがたいという気持ちと、もっと上手にならねば、もっといい歌を歌わねば、と身の引き締まる思いが交錯する。

そして。

慎重になる。
臆病になる。

最近弾けるようになってきた曲を歌うつもりでいたのだけれど、丁寧な拍手を聞いてしまうと、もしかしたら派手にトチるかもしれないそれらの曲を歌おうという気にならない。

もっと練習してからにしよう。今夜はだめ・・・

ちょっと前まで、「間違ったり止まったりすることは致命的じゃない!」と豪語(?)していたわたしはどこに行ってしまったんだろう?

いえ。

間違ったり止まったりは致命的じゃない。その考えは変わらない。

間違わずに弾いて歌えるまでライブでは演奏しない、なんてルールを決めたら、たぶん、1曲も歌えなくなってしまう。

でも・・・

自分ひとりで、弾いて歌って楽しめる、これを歌っていると楽しくなるなあ、と思えるところまで繰り返し歌ってみて、それからライブで歌うようにしよう。

楽しくなる。これはわたしのライブの一番大きな目標。
そして、楽しくなるためには、1曲、1曲にそれなりの時間がかかる。
今のわたしには、まだまだ上手な演奏はできないけれど、せめて、丁寧に納得のいく歌とギターでありたいと思う。

そんな心地よい緊張感を感じたライフリー・ライブでした。

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2006.07.04

こんなライブでした 1

6月28日(水)

新大久保 居酒屋 トロージャン

若者向けの焼き鳥&居酒屋で8時から40分の弾き語り。後半の対バンはブルース風のオリジナル弾き語りのお兄さん。

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今回のライブの課題は「友達を誘う」。

え? ライブに友達を誘うって当たり前?

実は、わたしにとってはあまり「当たり前」じゃなかった。

ふだんは、レストランの半BGM風のライブであったり、ありがたいことに毎回Momokoライブの日に合わせて集まってくれるおじさま、おばさまがいらっしゃる喫茶店というような場所で歌うことが多い。

BGM風に歌うときは、当然、客席はお食事とお喋りの真っ最中。静かに演奏を聴いてくれるとは限らない。

それでも、店内には確実に歌とギターは流れ、ふとした瞬間に「あら、きょうはボサノバの日だったのね」「上を向いて歩こうなんて、懐かしいわねえ」と、思いがけなく拍手をいただくこともある。公園や街角で歌っているのと似た感覚が気持ちいい。

今のところライブハウスで歌うつもりがないわたしは、こういうBGM風のライブがいちばん自分に合っていると思っている。

だから、無理して友達に来てもらわなくても、まあ、いいか、という気持ちが無きにしもあらず・・・

今回、ふとしたハズミで新大久保のライブ居酒屋に歌いに行くことになった。
この店は、ステージ側の席はライブを聞きに来た友人、知人が座り、単に飲みに来た人は、ライブとはほとんど無関係に奥の席に陣取る、という仕組みになっている。つまり、友人、知人がいないと非常に歌いづらい状況になるのです。

これは、友達を誘ういい機会だと思いました。

たしかに、ふだん歌わせていただいている場所は無理して友人を「動員」する必要がない場所ばかり。

メルマガやホームページにMomokoライブのご案内は掲載するものの、友達を個人的に電話やメールで誘うということはめったにしたことがない。

気持ちのどこかに、「お付き合いで来てもらわなくたっていいんだもんね!」という妙なプライドがあったことを否定できない。

知らない人には聞かせてもよくて、友人、知人には聞いてもらわなくてもよい、というのは、自分勝手で筋が通らない話だと思い至った。それに、時には音楽仲間の耳でわたしの歌とギターを聴いて欲しい。

ちょうどいい機会。

今回は友達を誘おう。

ふだん、音楽など、増してMomokoライブなど聴いたことのな友人、何人かに個人的にメールを書いた。

「Momokoライブで気晴らしにきませんか?」
日ごろ、仕事に追われている彼ら、彼女らに、Momokoののんきな歌を面白がってほしかった。それに、久しぶりに積もる話もしたい・・・

音楽仲間にも声をかけた。
最近のわたしの歌とギターを彼らに聴いてほしいと思ったから。

「今度居酒屋で歌います。今回はブラジルの歌を多めに歌いますので、よろしかったら最近のMomokoを見に来てやってくださいな~」とメールを送った。

そして、水曜の夜の居酒屋には、久しぶりに再会した以前の仕事仲間やサンバ好き、ギター好きの友人数人が来てくれた。

ライブ居酒屋トロージャン。BGMにはレゲエがかかっている。

8時。

愛用のエレガットをアンプにつないで音を出すと、なんだか安っぽいエレキギターみたいな音になる・・・どうなることやら・・・・心配なスタートだったが、お店のお兄さんがミキサーの前につきっきりで精一杯、調整をしてくれているようで、まあ、何とかなるでしょう・・・と歌いだした。

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演奏曲

1. 六月の雨~ブラジルの水彩画
2. イパネマの娘~O BARQUINHO
3. PALPITE INFELIZ
4. NOITE DOS MASCARADOS
5. BERIMBAU
6. 少年時代
7. FESTA DO INTERIOR~CIDADE MARAVILHOSA

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皆、それぞれに楽しい夜を過ごしてくれたようだ。久しぶりに会う元仕事仲間の二人は、焼き鳥とお喋りにビールが進む、進む。

「ビールに焼き鳥にボサノバ。最高の夜だねえ!」
「斜め後ろのテーブルのおじさんは、連れの人が話しかけるのを黙らせて聞いてましたよ~」
「最後の曲ではお店のお兄さんが愉快そうに踊ってた!」

などと、珍しそうに面白そうに報告してくれる。

そして、皆さん共通の感想は。

「トークが面白かった!」
「ビリンバウ、かっこよかった!」

そして、音楽友達同士、友達になったようで、それがまた嬉しかった。


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ヒマワリの小さな花束をいただいた。
嬉しかった。
家に帰るとさっそく生けた。
友達を誘うという目標をとりあえず達成した記念として・・・・

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