Travessia 16
Travessiaの16回目。
最終回の今日は、Travessiaのももこ的日本語訳を掲載します。
Travessia
Quando voce^ foi embora fez-se noite em meu viver
Forte eu sou mas na~o tem jeito,
hoje eu tenho que chorar
Minha casa na~o e´ minha,
e nem e´ meu este lugar
Estou so´ e na~o resisto,
muito tenho pra´ falar
Solto a voz nas estradas,
ja´ na~o quero parar
Meu caminho e´ de pedras,
como posso sonhar
Sonho feito de brisa,
vento vem terminar
Vou fechar o meu pranto,
vou querer me matar
Vou seguindo pela vida
me esquecendo de voce^
Eu na~o quero mais a morte,
tenho muito que viver
Vou querer amar de novo
e se na~o der na~o vou sofrer
Ja´ na~o sonho, hoje fac_o
com meu brac_o o meu viver
Travessia―ひとすじの道
あなたが去っていって
僕の人生は夜になった
僕は強いはず。
だけれど、どうしようもないんだ。
この家はもう僕の家ではない。
この場所も僕の居場所ではない。
僕は孤独。もう耐えられない。
語りたいことがたくさんあるんだ。
道の真ん中で大きな声で叫ぼう。
僕の道は石ころだらけ。
どうして夢などみていられるだろう?
夢は風。
風は止むときが来る。
泣くのはやめよう。
死にたくなるから。
僕はこうして生きている。
君を忘れようと勤めながら。
もう死にたいとは思わない。
生きて、やりたいことがみつかったから。
また誰かを愛したくなるだろう。
もし、愛が報いられなくても
もう苦しんだりはしない。
もう夢はみない。
これからは、自分のこの手で
人生を切り開いていくんだ。
♪♪♪♪♪
Travessia。
失恋の歌と思っていました。実際、ラブソング―失恋の歌として歌っても、じゅうぶんにいい歌です。
けれど、歌詞にこめられた苦悩は何なんだろう? ずっと不思議に思っていました。
Travessiaは、作曲がミルトン・ナシメント。作詞は友人のFernando Brantです。生まれて初めて作詞をしたFernandoは、苦労して書き上げた詩をミルトンに見せます。
タイトルの「Travessia」を見てピンときたミルトンはこう言いました。
「Grande Serta~o: Veredasだね?」
「Grande Serta~o: Veredas(大いなる奥地:道」は、20世紀ブラジルの代表的な作家、Guimarães Rosaの作品。ブラジル北東部のserta~oと呼ばれる奥地の文化のルーツをテーマにした作品のようです。
タイトルにあるveredasは、toravessiaと同じく「道」という意味。
やせた土地、苦しい生活を余儀なくされるブラジル北東部のserta~oと呼ばれる奥地にわけっていく小説の主人公の姿に、この世の中という荒野にあって、我が道―travessia―を切り開いていく人間の姿。
Fernandoは、この二つのイメージを重ね合わせたのではないでしょうか?
Travessiaが収められているミルトン・ナシメントのデビューアルバム、Travessiaの解説には、ミルトン自身が当時の思い出話を書いています。Travessia誕生の瞬間のエピソード、この歌が音楽祭で入賞し、デビューアルバムを出せることになったときの興奮などを語っていてなかなか興味深いです。
ミルトン自身が言っているように・・・「どの歌にもそれぞれ物語がある」んですね。
♪♪♪♪♪
さてさて。Travessiaのお勉強、無事終了です。
次回からは、ボサノヴァの名曲、Corcovadoをお勉強しますよ~
ではでは、またね。チャオ!

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